そもそもの話、フェミニズムを普段からバカにしているような人が、近年の海外の映画について語ろうとするところに無理があるんだよ。
公開中『THE FIRST SLAM DUNK』を鑑賞。アニメや映画を観るというより、バスケの試合を観ている感覚に。連載当時からの井上雄彦の演出意図がより鮮明に浮かび上がる内容で、作家性が前面に出ているところが素晴らしい。一部ファンが鑑賞を拒否してるらしいけど、スネて劇場鑑賞を逃すのは損だよ。
じゃあ、かなりの数のインテリや言論人が、いまこの非常時に何をやってるのかというと、あたかもそういう問題がなかったかのような態度で、無視を決め込んでる。だけど、戦前の日本やドイツなどで、みんながこうした社会問題から目を逸らした結果どうなっていったか、分かりやすいモデルがあるわけで。
シン・エヴァでは、旧劇場版より具体的に「社会性を身につけよう」「自分のことばかりでなく他人を気遣おう」「誰かの役に立つことをしよう」という、いま必要な“普通の”メッセージを分かりやすく届けたけれど、メインの受け手の現状を見ると結局、前向きな雰囲気が評価され消費されただけの気がする。
被災者となった一人として、個人的な思いを吐露するけど、当時被災地の外の人々が、「日本の経済を回す」という言葉で、買い物するだけで被災地に貢献したつもりになってたり、復旧のための建築資材や人員が五輪の整備に奪われたことや、そういう政府を国民が選んだことには裏切られた思いがした。
小池都知事は朝鮮人虐殺異例式典に追悼文を出さないことについて「全ての方々への慰霊をしていきたい」と述べている。ナチスドイツのユダヤ人虐殺について、近年のドイツの指導者たちが同様の発言をしたらということを考えると、どれだけ異常なことをしてるのか分かると思う。 video.mainichi.jp/detail/video/5…
1/13公開、三浦大輔監督×藤ヶ谷太輔主演『そして僕は途方に暮れる』を鑑賞。劇作家、俳優による舞台のセルフ映画化。ダメ人間を文学的にとらえる映画作品は近年いくつか見られたが、その決定版といえるのでは。ダメ人間がダメでいられることの特権性までをも描出しているのが現代的で素晴らしい。
引用RT欄を見て、この写真に「日本人の気概」やら「美徳」を見出す人がいるというのを知って、気分が悪くなった。この光景を生み出したのが、まさにそれだというのが分からないのだろうか。 twitter.com/fujiwara_g1/st…
性犯罪までをも是認する意見をわざわざ発信するような人物が教育現場にいるという事実がまずおそろしいし、これが看過されていてネット上で少なくない人々が同調したり煽ったりしてる状況があるのは、ある種の社会問題になってると思う。 twitter.com/sivaprod/statu…
「老いたみゃーもりなんて見たくはないな」って……。 愛着あるキャラクターでも、女性は老いたら用なしになるんですか。 twitter.com/saizyaku/statu…
これを受けて、いまのロシアの軍事侵攻を否定した日本が、民間人の犠牲者を出した過去の戦争犯罪に向き合わなくてはならなくなっているという。もちろんそれは、アメリカにもはね返ることになるけれど。 mainichi.jp/articles/20220…
私が「はだしのゲン」を小学校の図書室で読んだときに驚いたのは、原爆被害の描写以上に、昭和天皇をストレートに批判するセリフの数々で。こんなのを日本で発表できて、学校で読めていいんだという事実に高揚したのを覚えている。これこそが守るべき「表現の自由」ってことじゃないのって思うけど。
日本国憲法は、たしかに表現の自由を保障してるんだけど、それは基本的人権の保障の一部なんだよ。ある人種や性別、性的マイノリティに偏見を持った表現をすることは、その人たちの人権を毀損する行為になるので、問題になるのは当たり前。自由には責任がつきまとうものだということを理解してほしい。 twitter.com/JORA_JORAEMON/…
橋下氏の発言を見てたけど、彼はいまの大阪の状況について大きな責任を感じるべき一人ではないのかな。反省こそすれ、ここにきて人に上から意見するような不誠実な態度は、維新の基本的なモラルの無さを象徴していると思う。
「『日本よ、日本人よ、世界の真ん中で咲き誇れ』、これがあなたの口癖でした。」……菅氏が嘘をついてないのだとすれば、相当ヤバい光景なのだが。 twitter.com/attheblacklodg…
SNSでは差別の嵐が吹き荒れているけど、そんな状況にNOを突きつけている人と差別者の間で“しなやかに”意見してる人が、「適切な位置取り」みたいになってる風潮、おかしいよね。学校のいじめが起きてるクラスで、傍観しながらうまくやろうとしてる奴ってことじゃん。
創作者自身が「多様性を尊重したい」と考えて、そういった描写をしていたり、マイノリティの読者をエンパワメントするために入れる場合もあるわけで、それを何かの圧力によって仕方なく入れてるという見方をするのは失礼。徹頭徹尾マジョリティの立場からしか「自由」を見ようとしていない。
安倍氏や政権が韓国のカルト教団である統一教会との関わりが深いというのは、前々から指摘されてきたけど、嫌韓の政権支持者たちは、この矛盾した事態にどう整合性をつけてるのだろうか。 「安倍晋三氏、統一教会イベントで総裁を絶賛」 youtu.be/TqT-ZG6zStk
本土のために捨て石にされ、一般市民が自決させられたのが沖縄の史実。現在も基地問題で苦しんでる沖縄に、逆に恩を売るかのような態度で軍備拡張の主張につなげているのが邪悪すぎる。『激動の昭和史 沖縄決戦』を観た方がいい。 realsound.jp/movie/2021/05/… twitter.com/ishii_ishin/st…
プーチンが一方的に悪いのは前提として、ゼレンスキーを賞賛するのも違うと思う。やむにやまれぬとはいえ、戦える成人男性の出国制限をするのが、人権の侵害にあたるのは事実だと思う。自分の身に命の危険が迫ったとしても、人を殺したくない、殺す手伝いをしたくないという人はいるわけだから。 twitter.com/kmovie/status/…
これ、納得いく説明がなかったらドキュメンタリー映画の公開は常識的に無理だと思うし、そのスケールに収まる問題でもなくなってるのでは。 twitter.com/JLPjdjOvtAVEzJ…
『ブレッドウィナー』の記事でも書いたけど、マッチョな思想のなかで生きるのは、女性はもちろんだけど、男性もしんどい。でも、しんどいからといって女性を支配することで救われようとすれば、しんどい社会をさらに強化することになってしまう。 twitter.com/kmovie/status/…
人生のほとんど最後となった仕事が、神宮外苑の再開発に対する、小池百合子都知事への手紙になってしまった。世界的作曲家の魂のこもった文章にゼロ回答だった都知事を、坂本氏の名を借り政治利用して批判することは、むしろ故人の意志に適ったことだと思う。まさに『生きる』を地でいった終幕だった。
しかし、プペルの映画にも文句を言ったのに、「作り手の頑張りに失礼」とか、「評論が作家を抑圧している」とか言ってこないのは何なんだ。
もしそうなのだとしたら、メダルを目指すスポーツ選手は特権を目指して努力してきたことになってしまう。同じく利益を求め、楽しみを届けるミュージシャンや演劇人、飲食店、映画産業などが犠牲を払うなか、何故リスクを覚悟して市民が五輪を応援しなければならないのかという疑問が生まれてしまう。 twitter.com/yuking1125/sta…