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1) NY時間の日曜午後、また安保理会合があります。1月31日以来、6回目となります。
ただ、今度は少し趣旨が異なります。「国連総会緊急特別会合」という名の場を設けるためのものです。聞きなれませんが、かなり珍しい形態です。
大事な会合なので、整理をしておきます。
asahi.com/articles/ASQ2V…
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2) ご承知のように、安保理は25日、ロシア非難決議案を通すことができませんでした。ロシアが拒否権を行使したからです。
それに対し、ウクライナのキスリツァ国連大使が、総会決議に基づく緊急特別総会招集の手続きを、安保理理事国に求めました。
twitter.com/SergiyKyslytsy…
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この手続きは1950年に国連総会決議で定められたものです。要約すると、
「国際の平和と安全の維持に対し、安保理が機能不全になった場合、議論の場を総会に移すことができる」
というものです。1956年以降、10件しかありません。
un.org/en/ga/sessions…
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4) 召集には安保理か、国連加盟国193カ国の半数からの要請が必要です。
そこで安保理として要請すべく、決議採決のために会合を開くわけです。米国とアルバニアがすでに、決議案を配布しています。
手続き的な話なので拒否権の行使はできません。9カ国の賛成で事足ります。
twitter.com/meenasyed/stat…
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5) 安保理から、最後に「総会緊急特別会合」が要請されたのは、国連によると、1982年です。
実に40年ぶりとなります。
要請から24時間以内の開催になるので、NY時間月曜午後までに開始されます。
twitter.com/UNDPPA/status/…
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7) 欧米諸国は棄権に回りそうな国にロビー活動をしているはずです。
総会決議に法的拘束力はなく、「ロシアは撤退を」と書かれていても、実効力はありません。
ただ、プロセスが可視化され、1人でも多く「声を上げねば」と感じてもらうことが重要だと、そう感じています。
asahi.com/articles/ASQ2V…
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