ウクライナ。 「5月9日、皮肉にも母の日のことだが、4歳の少女エリスが占領者によって、母親や医療従事者から引き離された。母親は"選別収容所"に連行されたと報じられている。ロシアが無条件に母親を解放し、娘と再会させるよう求める」 "filtration camp"は、市民の素性が調べられる場所。
ケニア。 「この戦争が、世界中の経済や脆弱な人びとに影響を与えていることを忘れてはいけない。食料やエネルギーのサプライチェーンが断絶されていることは、何百万人もの人びとをより深刻な貧困に追い込み、人道危機を招いている。特に南半球における支援の強化を求める」 これも本当に深刻。
まもなく安保理で、ウクライナの人道状況について公開会合が開かれます。主に子どもに焦点が当てられます。 安保理の公式会合は1月末以来、これでとうとう20回目に達しました。3ヶ月半で20回です。一つのイシューでこれほど頻繁に会合を開くことは、異例と言えます。 主な発言について速報します。
ウクライナにおいて、ロシア兵が戦争犯罪を行った疑いを強く示す証拠をBBCが入手。 一般市民である丸腰の警備員が、ロシア兵に背後から撃たれる防犯カメラの映像。複数のカメラがとらえた。 2人が撃たれ、1人が死亡。ウクライナ当局もすでに把握し、捜査中という。 bbc.com/news/world-eur…
トランプ前大統領、ツイッターアカウントの凍結処分を解かれる公算。 イーロン・マスク氏が「ドナルド・トランプのバンは、正しくはなかった」とイベントで話し、買収が完了すれば、アカウントを復活させる方針を示す。 凍結前は8千万フォロワーがいたトランプ氏の手に、再びメガフォンが。 twitter.com/WSJ/status/152…
ロシアが追放された「国連人権理事会」。ロシアの代わりの理事国として、チェコが選ばれる見込みです。現在、投票用紙が配布されています。 人権理は47カ国からなり、5つの地域グループごとに席数が決まっています。ロシアは東欧グループ。チェコは昨年末まで理事国でした。 asahi.com/articles/ASQ48…
「学校の地下室で24日間を過ごした70歳男性は、76平米の部屋を138人とシェアしたと涙ながらに話していました。最年少は生後2ヶ月の子です。立ったまま眠らなければならず、倒れないように木の手すりに体を縛っていたそうです」 会見では、責任の所在を明かす必要性を強調。 ohchr.org/en/press-brief…
国連ウクライナ人権監視団のトップによると、ウクライナの実際の死者は、国連が日々発表している数字よりも「数千人多い」という。 現時点で3437人だが、マリウポリなどの数字は完全には把握されていない。 76平米の地下室に139人が身を潜めていたケースも確認。強制失踪は204件。深刻な人権状況。
「爆撃や拉致、占領、時には仲間の死にもかかわらず、おそろしい現実を正確に伝える努力にこだわっている」 ウクライナのジャーナリストたちに、ピュリツァー特別賞が贈られました。国連によると、ウクライナでは2月以降、7人のジャーナリストが亡くなっています。 asahi.com/articles/ASQ5B…
米国の優れた報道に贈られるピュリツァー賞。その「特別賞」に、ウクライナのジャーナリストが選ばれた。 選考委「プーチンによる冷酷な侵攻、彼のロシアにおけるプロパガンダ戦争の間、勇気と忍耐、真実の報道に尽力したことに対して。恐ろしい現実の、正確な捉え方を提供する努力を続けた」 Вітаю! twitter.com/PulitzerPrizes…
ロシアが国連システムから脱退する可能性は。 「ないでしょう。ロシアにとっては、国連の外にいるよりも、国連の中で影響力を行使し、ウクライナやシリアをめぐる欧米のイニシアチブを阻止する方がまだマシだ、というわけです」 リチャード・ゴーワン氏インタビュー。 asahi.com/articles/ASQ57…
カナダのトルドー首相、ウクライナ・イルピンを事前の告知なしで訪問。地元メディアが報じる。この日はバイデン大統領の妻・ジルさんもウクライナ入りした。 ウクライナへの連帯を示す最も効果的な方法。事前の調整がきっと大変だろうけど、岸田首相ら日本政府幹部も検討しているだろうか。 twitter.com/Liveuamap/stat…
マリウポリの製鉄所「アゾフスターリ」から、女性、子供、高齢者が「全員」救出された。ベレシチュク副首相がフェイスブックやテレグラムで明らかに。 国連が「第3の退避作戦」と呼んでいたのはこれか?ただ、負傷兵らはまだ取り残されているとみられる。 ■速報中→bit.ly/3NfPfpx
先日、専門家の方と話した時に、来年から非常任理事国として安保理入りすることが濃厚な日本は、「ノルウェーをモデルとするべきだ」と言っていた。 ノルウェーら米国と近いが、是々非々で対応し、必要に応じては中国とも文案を考える。今回もメキシコとともに「最初の一歩」に貢献した。
ロシアによるウクライナへの侵攻が始まって72日目。安保理がようやく、見解を一致させて「議長声明」を出しました。 遅すぎたことは確かです。戦争の現場にもたらす影響もごくわずかでしょう。ただ、ロシアを巻き込んで合意した、ということは評価できると思います。 asahi.com/articles/ASQ57…
安保理の議長声明は4文で構成されている。 ・ウクライナの平和と安全の維持に関する深い懸念 ・全加盟国が国際紛争解決の義務を負うと想起 ・平和的解決を模索する事務総長の努力を強く支持 ・事務総長に安保理で適宜ブリーフするよう要請 「ロシア」の文字はない。事務総長の背中を後押しする内容。
議長声明は、「声明」としては格の高いもので、ナンバリングされて未来永劫残る公式文書でもある。 グテーレス事務総長も歓迎する声明を発表。 「本日、安保理が初めてウクライナの平和のために声を一つにした。世界は一丸となって銃を封じ込め、国連憲章の価値を維持する必要がある」
安保理、ロシアによるウクライナ侵攻後、初めて一致した見解を示せることに。 法的拘束力のある「決議」ではないが、「議長声明」を出すことで全15理事国が一致。 文面は極めて短いもの。だが、ロシアも同意したという事実が必要であり、「最初の一歩」「正しい方向」とノルウェーとメキシコの大使。
今日の安保理会合で事務総長は「静かな外交」という言葉を使った。国連用語の一つであるquiet diplomacyではなく、silent-だった。 これを聞いて「メディアで輝くために仕事をしているのではない」とキレた場面が浮かんだ。広報より人命救助。言葉より実行。納得した。 asahi.com/articles/ASQ4Y…
グテーレス事務総長、カメラに映った範囲では、表情が相当疲れていた。会合数時間前にNYに戻ったばかり。 NY→トルコ→ロシア→ポーランド→ウクライナ→ニジェール→ナイジェリア→セネガル→NY この旅程を11日間でこなし、戦場視察や首脳との会談を重ねた。出張中、4月30日に73歳になった。
国連のグテーレス事務総長が、ウクライナにおいて新たな救出作戦を実行中だ、と明らかにしました。 グリフィス事務次長によると、マリウポリ市内や製鉄所での作戦のようです。すでに500人近い市民を救っており、今回が「第3陣」になります。 1人でも多く救われますように。 asahi.com/articles/ASQ56…
ウクライナ。 「この安保理議場は、外交的な議論の場から、生物学的に危険な場へと変わってしまったようだ。ロシア大使が議場に出入りすると、血の跡が残り、女性、男性、子供の遺体のにおいが漂う。口を開けばウソばかりで空気が汚れ、有毒な胞子で満たされる」 ロシアに対する痛烈な嫌味。
グリフィス事務次長(人道問題担当)。 「マリウポリからアゾフスターリからさらに多くの市民を避難させるため、今日、第3の(救出)作戦を開始した。完了まではこれ以上は言えない。言えるのは、過去何週間にもわたる努力の成果を、ようやく見ることができると言うことだ」 大規模な救出か。
ウクライナをめぐる安保理会合が始まりました。1月末以降、これで18回目になります。 今回は、ロシアとウクライナを訪問したグテーレス事務総長が出席。マリウポリや、市内の製鉄所「アゾフスターリ」からの市民の避難状況、今後の計画について語るとみられます。 ■記事→bit.ly/3FiJjsV
ウクライナのキスリツァ大使への取材と合わせて、他の複数の大使や専門家にもインタビューし、ここ数カ月の安保理について考えました。 安保理の抜本的な改革は困難です。ただ安保理に代わるプラットフォームがないのもまた、事実です。現実的にどう変えるかが問われます。 asahi.com/articles/ASQ55…