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速報◆20日、アイヌの郵便配達員、吉良平治郎(きら・へいじろう)(35)が、暴風雪の中、遭難する。3日前に勤務を始めたばかりだが、同僚の制止を振り切り、「配達を待っている人がいる」と出発。17キロの郵便物を抱え、16キロ先の郵便支局に向かう途中、行方不明になる。 =百年前新聞社 (1922/01/20)
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速報◆今月、梶井基次郎(22)、再び落第。学期末試験を放棄して、六甲の苦楽園で遊んだため。第三高等学校では無類の年長者となり、「三高の主」と呼ばれるようになる。 =百年前新聞社 (1923/03/31)
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速報◆4日、天皇陛下の病状が深刻であると発表される。言葉を明瞭に発音できず、記憶力も低下。事実上、公務ができない状態になっている。回復の見込みは薄く、皇太子殿下を摂政とする案がにわかに現実味を帯びる。 =百年前新聞社 (1921/10/04)
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文化◆今月、「味の素」の鈴木商店が、新聞各紙に半ページにわたる声明を発表。「誓って天下に声明す。味の素は断じて蛇を原料にせず」と述べる。ヘビを売る大道商人が、「味の素にも使われているヘビ」などと言ったのが広まり、うわさが広まっていた。 =百年前新聞社 (1922/08/31)
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文化◆5日、モスクワの第8回全ロシア電気技術会議でテルミンが公開される。世界初の電子楽器。世界の電化を目指すロシア電化委員会にとっても、絶好のプロパガンダとなる。共産党機関紙「プラウダ」でも大々的に紹介。 =百年前新聞社 (1921/10/05)
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速報◆17日、アメリカの禁酒法取締局が、ニューヨークのレストランの経営者に対し、客が酒類を持ち込んだ場合、処分の対象となることを通告。ヒップフラスコ(スキットル)などの取り締まりを開始する。 =百年前新聞社 (1922/08/17)
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文化◆28日、水戸徳川家の刀剣が、競売にかけられる。大半の刀剣は売りに出されたが、特に由緒があるとされた燭台切光忠(しょくだいきりみつだた)と児手柏包永(このてがしわかねなが)は、売られずに手元に残される。 =百年前新聞社 (1921/11/28)
▼燭台切光忠
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速報◆今月、「タイガー計算機」が発売される。中身は「虎印計算機」と同じだが、国産はすぐ壊れると言われたため、「タイガー」に名前を変えて舶来品のようにして売り出す。 =百年前新聞社 (1923/05/31)
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速報◆1日、ドイツ・ミュンヘンで、アドルフ・ヒトラー(34)が、「突撃隊 (SA)」を引き連れ、メーデーを襲撃するために大集会を開く。軍と警察が包囲して武装解除し、事なきを得る。首謀者のヒトラーは、無罪放免となる。 =百年前新聞社 (1923/05/01)
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速報◆4日、原敬首相が、東京駅に到着する。明日、京都で開かれる立憲政友会の近畿大会に出席のため。 =百年前新聞社 (1921/11/04)
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文化◆今月、アサヒビールが、博多に工場を設立する。禁酒法で不要になったアメリカのビール醸造機械が日本に売り払われ、日本はビール会社が乱立している。競争激化は必至。各社のビール合戦が幕を開ける。 =百年前新聞社 (1921/04/30)
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速報◆21日、フランス訪問中の皇太子・裕仁(ひろひと)親王(20)が、パリで生まれてはじめて地下鉄に乗って移動する。切符を改札で渡すことを知らないまま出てしまい、この切符を自分の宝物にしようと大事に取っておく。 =百年前新聞社 (1921/06/21)
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速報◆9日、ソ連で療養中のレーニンが、3回目の脳梗塞の発作を起こす。右半身が部分麻痺。言葉は話せなくなり、口述筆記も不可能になる。仲介役のスターリンは、レーニンがもう助からない状態であることはわかったが、それを隠し、自分の派閥を固める。 =百年前新聞社 (1923/03/09)
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速報◆30日、「未成年者飲酒禁止法」が公布される。未成年者(20歳未満)の者の飲酒を禁止する法律。明後日、4月1日から施行される。 =百年前新聞社 (1922/03/30)