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これはあちこちで細かく違うな。
圧着端子にハンダを流しちゃいけないのは主に
・撚線がくっついて線の強度が下がる
・端子の耐熱限界で端子の強度、特にバネ性が変わる
・端子のメッキが食われる
・ハンダの溶融温度が端子の耐熱温度より低いので融ける
の4つ。
続く。 twitter.com/BREAK_BROTHER/…
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たまに勘違いする人がいるから追記。
「基準より100倍高いなら100倍に薄めれば」というのは環境的には最悪。
必要な酸素の総量は変わってないのに、真水を100倍汚すことになる。
水問題の本質は「汚れを洗うのに使う浄水の量>>浄水の生成能力」になってしまってること
水を無駄に使ってはいけない
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日本のCODの一般排水基準は160mg/L。
小麦粉水はその100倍以上の17000mg/L。
・キレイになる
・安い
・傷つかない
といいことだらけなのだが、
・圧倒的に環境に悪い
という最強最悪の洗剤なので、使ってはいけない。
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元ツイートをリツイートしてる人の中には、「排水が直接用水路に流れてるから小麦粉水なら安心」みたいなことを言っている人もいるが、これは逆。
小麦粉水を田畑に流したらその浄化にかなりの水が使われてしまって、大変なことになる。
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日本ではあまり感じられないが、実は地球の、及び人類の「水の浄化能力」にはかなり厳しい限界がある。
CODの高い水を垂れ流すと、すぐに腐り、メタンなどが発生する不衛生な水になる。
水の浄化能力を上げること、無駄に汚さないことは大切で、SDGsの一項目にも数えられている。
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洗剤を使った場合、CODは20mg/Lとかそんなもん。
企業では排水の基準が決まっていて、まぁだいたい100mg/Lを超えるなら追加料金、みたいになってる。
そうやってみると、17000mg/Lというのがべらぼうに高いのがわかると思う。
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実はこのやり方はとても環境負荷が高い。
元ツイートでは500ccに大さじ1の小麦粉を溶いている。大さじ1の小麦粉は8g程度で、30kcal。
この小麦粉を分解するのには、酸素が6L、8.5g必要。
1Lで考えると、17g/L。
分解するのに必要な酸素量をCODといい、排水の基準になってる。
これは17000mg/L。
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コンパウンドと同じって言ってる人がいるが違う。コンパウンドはアルミナ等の硬い粒子を使う。
これはデンプンの粒なので柔らかく、傷はつかない。デンプンとグルテンの親油性と表面積で、油を吸収してる。
家事をする人なら知ってるが、とても良く油を吸うので、洗浄効率は高い。
が、問題がある twitter.com/97B4_Tarou/sta…
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500kmはなれたフィジーで聞こえた衝撃波。
スマホ録音なので低周波が消えてるな。
それでこの音。
twitter.com/firejack007/st…
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この間違い情報は危険。
nickel coinというのは普通「白銅貨」のことで、磁石にはつかない。
純ニッケルより白銅の方が加工も楽で値段も安いので、この画像の偽硬貨もおそらく磁石にはつかない。
磁石で確認はできない。
隠し文字や斜めにしたときに浮かぶ文字等で確認したほうがいい。 twitter.com/horobiya/statu…
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あ、もう一つ。
文明崩壊後の世界を生きる予定の人のために情報を残しておく。
缶詰を選ぶときは「甘い」のはダメ。甘いのは「単糖」なので、今回のように炭化してる。
重合した糖である「セルロース」は人類はカロリーにできない。
もうひとつの重合した糖である「でんぷん」を選べ。
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もともとフルーツなのでたんぱく質はほぼ無し。
缶詰なのでビタミンも無し。
糖類は分解して人類が利用できない炭。ゼロカロリー。
ミネラルは残ってる。缶から溶け出した鉄が追加。
あとは炭化しなかったセルロース=食物繊維。
クソまずいダイエットフードにはなるかも。
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まぁそういうわけで、多分、シロップの分解による炭化。炭なので食っても多分大丈夫。
栄養価は…
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重合してない単糖を「シロップ」として入れたために
この炭化現象が
・室温程度の温度
・30年の程度の時間
で起きたのではないかな。
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水分存在下での糖の炭化、
自然界で高圧(と少しの高温)で起きるのが「石炭化」で、できたものが「石炭」。
人工的に高圧と高温を加えて作るのが「水熱炭化」。
これらは主に重合したセルロースを対象にしてるので、高温高圧や長い時間が必要だけど、
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実際には果物があり、熱を加えてるとはいえ様々な物質があるので、分解の活性化エネルギーはもう少し下がってもおかしくない。
つまりもう少し早く黒くなる。
同じ「糖」であるセルロースは重合してるので分解の活性化エネルギーははるかに高く、室温では全く分解しない。
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20℃保管だと
フルクトースは2年で10%減り、30年で97%減る。
グルコースは2年で1.5%、30年で30%減る。
(反応速度の定数は適当な文献を参考にした)
分解の律速段階は糖のそのものの分解で、
分解生成物は糖に比べて速やかに分解されるので、
缶詰の中の濃度は十分に低くなる。
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糖類の熱分解に必要な活性化エネルギーは…例えばこれ。
Thermal decomposition and color formation in aqueous sucrose solutions. Sugar Technol. Rev. 6(1), 1–
48.
グルコースは約120~140kJ/mol。
フルクトースは約90~100kJ/mol。
ここから反応の進行速度を計算してみると。
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ここまではツイート画像の観察や過去の事例からの事実の列挙。
ここからが推測。
缶詰はシロップ漬けだったこと、糖類はエネルギーが高く不安定であることから、味が炭だったことから、
糖類のゆっくりとした熱分解による炭素生成ではないだろうか?
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また、この黒変現象はすべての缶詰に共通というわけでもない。
昔界隈で話題になった100年前の缶詰の話を見つけたので貼っておく。
web.archive.org/web/2007050915…
100年まえのコーンの缶詰も、40年前の肉や野菜の缶詰も、問題なく食べられたという話。
「黒変」の報告はない。
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この事実から、単純なメイラード反応やカラメル化反応ではないことがわかる。
メイラード反応もカラメル化反応も、特有の香気成分が発生する。
缶は密閉されているので反応生成物が逃げることはない。
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「匂いなし」でわかることは正確にはこう。
「揮発性or芳香性有機化合物がない」
もともとは(みんな知ってるように)匂いがあった。
それがなくなっただけでなく、
「何か反応が起きたあとにその反応生成物に匂いがない」ということ。
もしくは、「当初はあったがその物質がさらに分解されてる」
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甘味なし→糖分は分解
匂いなし→揮発性有機化合物の分解
缶の内蓋の腐食なし→金属の溶出などは無し。あっても少し。
缶が膨れてない→ガス発生なし→有機物の酸化反応ではない
100
「高原教授は、軽くて安全に持ち運べるこのアルミの粉末を使った技術が、災害時などに役立つエネルギー源になることを期待しています。」
「安全に持ち運べるこのアルミの粉末」
切り張りされてるか記者が誤解したか捏造されたか。