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本丸のハロウィン
粟田口→乱、秋田、鳴狐がテーマを決める。毎年かなり壮観な事になるが、短刀達が各々パトロン持ちな事もあり、十月になるとどこからともなく募金が寄せられる。募金の額が大きいのは大典太と大包平。動物達へのお菓子は毎年大倶利伽羅がしれっと用意して部屋に置いていく。
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これは、まだ審神者という仕事に名が着いていなかった頃の事。
当時、政府は【歴史が改変されたかもしれない】というあまりにも不確定かつ証明の難しい事実に頭を悩ませていた。何せ、誰も【過去の事実】など知らない。そりゃそうだ、人は皆今を生きているのだから。
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幼少期より刀剣男士に育てられた審神者あるある
①子守唄は大体歌仙派、石切丸派、青江派、堀川派の四大派閥
②髪が長い人は女性、のような固定概念が一切無い
③かくれんぼで短刀を見付けられずに泣く経験が必ず一度はある
④おやつ担当が歌仙か小豆かで和菓子派か洋菓子派かが決まる
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とある本丸のクリスマスは、全力である。
庭のど真ん中には巨大なツリーを建て、日頃和の様相を崩さぬ庭すらあの手この手で洋風に変える。当然電飾はありったけ飾る。正直眩しい。食事も完全洋食だ。
およそ二ヶ月前から刀達はそわそわしている。何にって、そりゃあ勿論審神者へのプレゼント選びにだ。
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私、過去に一度だけ救急車を呼ぶ場面に遭遇した事があるんですけど、「人は誰か〜と言うと反応出来ない。明確に役目を与えた方が早い」というのを思い出して「そこのスーツメガネの人、救急車!」「そこのストールの人、目隠し!」などと言えた。確かに早かった
覚えとくと良いと思う。
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遊郭で働いていた娘が審神者になった。はてまさか花魁かと一時は噂が噂を呼んだものだが、実際には花魁ではなく切見世にようやっと立つか否かといった頃の娘であった為に、噂はまさに煙のように消えた。
それから凡そ五年と少しが過ぎた頃。審神者の遣いだという青年が遊郭に現れた。
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イデアとリドルって、本当に対局なんだな。
天才が産んだ天才と、秀才が産んだ秀才。両者とも才能を伸ばし成功を掴む方法を己の身で知ってて、我が子の為にそれを惜しみなく教えてる。そして、子がそれを受け止めるだけの容量がある。でも多分、リドルは秀才までしかなれないんだろうな。
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これは、ある審神者の手紙である。
引退する未来の私へ。
未来の私は、どうしていますか。定年制を選んだのか、終身性を選んだのか、今の私には想像もつかないな。私はこれから、加州と頑張っていこうと思ってる。最後まで選べなかったから、目を閉じて触れた刀を選んだの。懐かしいかな?
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何があっても帰ってくるという強い意志を持った笹貫に、最近小夜左文字と村雲江が何かと話しかけている。人見知り(刀見知り?)のきらいのある彼らにしては珍しい行動だ。流石に気になって、笹貫にこっそりとどんな話をしているのか聞いてみた。すると彼は優しく笑って、教えてくれた。
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そんな経験があるから、人数多い兄弟や年の離れた兄弟設定を見るといつもこのネタを想像して心臓を抑えてる。いやほんと可愛いから。
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君は覚えているだろうか。
まだ小さくふくふくとした手で、空を押せないかと何度も背伸びをしていた、あの日の事を。
これは、ある本丸の初期刀の話である。
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ただし、初期刀の五振り、初鍛刀となる短刀達は除く。
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人、人、人
年に数度行われる、審神者がよく集まる催し。そこに、とある本丸の審神者はしょっちゅう通っていた。詳しい事は分からないが、新刊がどうだとか、先着の無配がどうだとか、毎回この催しの一週間前辺りから審神者は一喜一憂忙しい。日頃娯楽のひとつもないから、盛り上がるのだろう。
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小学校から大学までガッチガチの女子校で生きてきた審神者は、当然本丸でも乱や北谷菜切、次郎太刀などの外見が比較的女性的な刀剣男士に依存気味。
そんな審神者が初恋を向けてしまった相手は、何故か同田貫。審神者が一番、戸惑ってる。
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弟刀が兄刀に【自分の価値がなくなっても弟と呼んでくれると】と尋ねる時
※あくまで兄という自負のある刀限定
・一期→無論、と即答
・長曽祢→俺は呼ぶぞ、と即答
・蜂須賀→咄嗟に口を開くも答えられない
・江雪→当たり前です、と即答
・宗三→愚問ですね、と笑う
・数珠丸→愚問です、と返す
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あと、大倶利伽羅が出る為に心底仕方なさそうに、本当に嫌そうに言うセリフとして聞きたいのは
「この本丸で顕現された事に、悔いはない」
です。泣きます。5リットルくらい涙出ます。
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君が君でなければ、愛したよ。(則宗)
刀相手に夢見るのはやめときな。(姫鶴)
愛など、刀にはない。(日光)
そういうのは人とやれ、にゃ。(南泉)
小鳥は、刀ではないだろう。(山鳥毛)
襲撃中、咄嗟に愛を叫んだ審神者への返事。
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仮に現パロとして、短刀、脇差を普通の子どもと仮定して、やらかした時の保護者(打刀、太刀など)の対応
長谷部→不動
発見してまずゲンコツ、それから話を聞いて場合によって説教。
亀甲→太鼓鐘/物吉
こら、と肩に手を置いて一旦止め、話を聞いて宥める。
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2位は
会社帰りに嫁に頼まれた牛乳を買ったものの袋代3円を惜しんだ結果右手にカバン左手に牛乳、そしてレジで渡されたチラシと途中で差し出され断れなかったティッシュを持った上で更に定期をカバンから出そうと静かに奮闘するお父さん
をやった同田貫
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8位、明石国行
「ダラダラしてへんようやのに、なあ……って言われた日からおやつは我慢している。」「食べてすぐ寝たら牛になるって蛍丸に言われて、主はんに言うてやりって返してたのを見た時、私はダイエットを誓った。」「平安くらいやったら引く手数多やろな、と言われた。効いた。」
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「なあ、それお前の家の子守唄か?」
玄弥の言葉に、炭治郎は歌うのを止めて顔を上げた。こんこんこやまのこうさぎは、から始まる、可愛い歌だ。そんな炭治郎の膝では、幼い姿の禰󠄀豆子がすよすよと眠っていた。
「ああ、家でよく歌っていたんだ。」
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そしたら反対隣に座ってた知らない審神者さんがそっと自分のペンラを持ってと言うように渡してくれて、しかも恐らく推しの色(多分服の色とか開演前の会話とかで気付いてくれてたっぽい)に変えてくれていて、ビックリしたけど嬉しかった。
人様のペンラを壊さんように両手でしっかり握って持ってた。
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刀剣男士に惚れた。まるでじわじわと茹で上がるかのような、そんな惚れ方だった。自覚する頃には、沸騰していた。
好きだと告げた。けれど、本気にはして貰えなかった。私が若かったのもあるし、唐突過ぎたのもある。ママゴトの一環のように返された返事は、呆気なく日常の騒がしさに紛れた。
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母は、村正って呼び捨てにすると怒ります。村正ちゃんって呼びなさいと。
そんな母はうちわ作りに少し興味があるようで、作るとしたらどんな文字入れたい?と尋ねると少し悩んで
「良い子、かなぁ。」
完全に親目線でした。あんたの子は私や。
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・加州清光
例えばおやつを買う時、あなたの好きな物ばかりを選んでしまう。どんな物も、あなたと半分こしようとする。主にあげるって、自分の好きな物を分けてしまう。これ頂戴って、あなたの苦手な物を貰ってくれる。とても小さな事だけど、その全てを無意識に、とても嬉しそうにやってくれる。