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刀剣男士、変な拘りありそう選手権
第5位、山鳥毛
「気付くとテレビの音量を偶数にしてる。」「多分彼自身に自覚はないと思うんだけど、毎回必ず食卓の醤油とかソースの注ぎ口の向きを彼が揃えてる。使わない時も絶対揃えようとする。」
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本丸に入電が入ったのは、なんて事ない日の朝だった。
ガガガッ……と掠れた音を立てて突然展開する電子映像に、異常を感じたこんのすけが駆け込んでくる。
「何事ですか!?」
こんのすけは、毛を逆立てていた。それはそうだ、特命調査などの予定があるとは聞いていないのだから。
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顕現しなきゃ良かったと思ったのは、これが初めてだった。
「お願い、もう来ないで。私はもう審神者じゃないの。」
何度もそう訴えた。
けれど、あの子は聞く耳を持たなかった。涼し気な瞳はそのままに、怒ってる様子もない。しかし彼は、何度追い返そうとも私の所へと来てしまう。
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新刀剣男士の一部公開されたら必ず有識者が凄い勢いで特定していくこの流れが本当に好き。ずっと見ていたい。
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これは、とある本丸の話である。
その本丸の審神者は、中学を卒業してすぐ審神者になった。親はせめて高校くらい、と説得したが、審神者は自らの意思で審神者になる事を選んだ。審神者は別に、家庭に不満があった訳では無い。だが、高校を選ぶ気になれぬ理由があった。それだけだ。
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・下手だけど手作りを返してくれそうランキング
※短刀は除く
第3位、御手杵
「おにぎりを自信満々に持ってきた」「私の好きなゆで卵作ってくれた」
第2位、山姥切(国)
「貰った時号泣した」「国広三振りで頑張って作ってくれたよ、ジビエ料理」
第1位、一期
「厨で弟達にめっちゃ応援されてた」
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今中学校の近くのコンビニに居るんですけど、隣合って歩いてる中学生くらいの男女が居て、信号で止まった時に男子が女子に真っ赤な顔して手を差し出して、女子がはにかみながら握手してた。多分男子が求めてたのそれじゃないとおばちゃんは思うんだよね。
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顕現したての刀剣男士には、眠る事を恐れるものがいる。例えば短刀のような、人の生活に比較的触れてきたものは眠ることを営みの一つとして見てきているので問題は無いが、槍や太刀などの刀の中には、倒れて動かない者は死んでいるとしか認識出来ない。だから、恐れる。
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可愛くてごめん
可愛い曲だ。
なんか、物凄く可愛い加州が浮かぶ。
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私が審神者になったのは、十五の春。中学を卒業してすぐだった。当時はまだ高校へ行かずに就職する人も多かったけど、それでも審神者になれる人なんてそう多くはなくて、近所でも随分と大きな話題になった事を覚えてる。
初期刀は加州。初鍛刀は前田だった。
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第1位、髭切
「君が勝手に渡してきたのに?って実際言われた」
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・明らかに別の刀が買ってきたやつ返しそうランキング
第3位、兼さん
「見えるのよ、堀川の残像が」「本命になってからは自分で買うようになった」
第2位、髭切
「なんなら渡す時も膝丸に渡したからお相子」
第1位、南海
「肥前が手作りは必死に止めてくれたらしい」「蔵に謎の残骸が増えてた」
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今日コンビニでセルフの紅茶注文したら、機械のとこに研修中って名札した若い子が寄ってきて
「そ、それ、私も飲みました!あの、美味しかったです!はい!」
って教えてくれた。店長さんがめっちゃ見守ってて、恐らく初めての声掛け的なトライだったんだろうな。私も笑顔で楽しみですと返した。
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肥前忠広は、きっと無自覚に南海太郎朝尊に依存してる。そして朝尊は、肥前の依存には全く気付かないけど無自覚に彼を自分のものとして認識している。そんな二振りを陸奥守吉行は正しく把握しているけど、特に問題があるわけじゃないからと放置している。
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顕現されたばかりの刀剣男士は、基本的に自分を顕現した審神者以外に忠誠を誓うことはない。好意的に対応をしていても、彼らの優先順位は審神者が絶対だ。
だから、本来顕現されれば、忠誠は自然と審神者に向けられる、はずである。
「主様はどこじゃ、人の子。」
何故こうなった。
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政府施設にある、身寄りのない審神者の為の共同墓地。ある日、そこに堕ちかけた刀剣男士がふらりと現れた。前例のない事態に政府は混乱し、討伐をする為の許可をとる会議、などという意味不明な事までし始める。
そんな中、たまたま居合わせた審神者が両手で狐の窓を作り、覗いて見た。
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脇差のかっこいい所が見たい
審神者が真剣に出店の櫛を選んでいる間、優しい笑顔でそっと己の羽織を日避けの為に広げる青江が見たい。
演練への襲撃で審神者が気絶した時、他所の審神者からお前も戦えと言われ「あなたの指示を聞く義理はないんで」と気絶した審神者だけを守る鯰尾が見たい。
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こんのすけを大切になさい。
それは、ベテランの審神者がよく口にする言葉である。
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これは、とある本丸の話である。
審神者は、恋をしていた。
奥手故に見て楽しむくらいしか出来なかったが、別にそれで十分であった。
刀剣男士と審神者が結ばれる事は、決して禁忌ではない。多くはないというだけで、探せば案外居るものだ。
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母に、もしミュの人達が高校生だったらどんな感じになる?って聞いてみた。
三日月宗近
こんな奴はおらん。でももし居ると仮定したら、多分音楽で謎にリコーダーが上手そう。無駄にビブラートかけて吹きそう。変な特技ありそう。
小狐丸
こいつもおらん。おってほしくない。でも居るとしたら保健室。
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刀剣男士には審神者とはぐれてしまった時、なんとしてでも審神者の所へ行こうと体力の限界を超えても探し続ける刀と、審神者が探しに戻ってくることを信じてその場から梃子でも動かずいつまでも待ち続ける刀が居る。
あなたの大切な刀は、どっち?
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え、待って????
じゃあ江のめんばあの中では篭手切と御手杵だけがうぶじゃないの????
一番うぶなのに????
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と舌っ足らずに言われた事がある。あまりに可愛くて心臓貫かれたのを覚えている。その後すぐ同級生が気付いて携帯取り上げてたけど、後から聞いたら普段は決してそんな事(人の携帯に触る事)をする子じゃなかったらしい。
多分、お姉ちゃんとの時間が欲しくて勇気出して意見したんだろうな。
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想像してご覧なさい……日本号と長谷部の間で、両者と手を繋ぎ時々ジャンプする博多を……癒しの空間でしょう……。
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審神者が引退し現世へ帰ってからというもの、審神者の身の回りに不穏な気配がある。ラップ音を鳴らしたり、突然ドアが開いたりするのだ。不安に思った審神者が政府に連絡を取り専門家に視てもらうと、小さな何かが居ると言う。
「大きさを見るに恐らくは、短刀だろう。」