はと(@97hatopoppo)さんの人気ツイート(いいね順)

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乗り越えて、そうして、待つのだ。 愛した魂が、正しく生き、そして死を迎えるその時を。 「っ、きた!」 加州の声に、皆が目を開ける。 ふんわりと、懐かしい気配。 もう肉体もないそれは、しかしゆっくりとこちらへ来る。 手を伸ばしたのは、初期刀だ。 「主!」 魂が、震える。
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刀ミュの大包平……歌って踊る大包平……場合によってはミステイクすら辞さないだろう大包平……多分二部衣装では二の腕辺りが顕になる可能性が高い大包平……!! でもなんでかな……さっきから妄想の中にチラチラとステの大包平が割り込んでくる……。
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歌仙 「向こうに着いて落ち着いたら、季節を感じてみると良い。季節の変化は、きっと君に何かを与えてくれるはずだから。……では、息災で。」 門が閉まってから 「……聞いて欲しい歌が、まだたくさんあったんだけどね。」 暫く、門の前から動こうとしない。
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6位、三日月宗近 「優しい笑顔で、主はふくよかで良いな、と言われました。痩せます。」「夕方に並んで歩いてる時、出陣服の三日月の影よりジャージの私の影が太かった。絶望した。」「転んだ私をおんぶした三日月が、直後中傷になってた。その後、物凄く遠回しに重いと言われた。消えたい。」
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本丸に入電が入ったのは、なんて事ない日の朝だった。 ガガガッ……と掠れた音を立てて突然展開する電子映像に、異常を感じたこんのすけが駆け込んでくる。 「何事ですか!?」 こんのすけは、毛を逆立てていた。それはそうだ、特命調査などの予定があるとは聞いていないのだから。
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私が審神者になったのは、十五の春。中学を卒業してすぐだった。当時はまだ高校へ行かずに就職する人も多かったけど、それでも審神者になれる人なんてそう多くはなくて、近所でも随分と大きな話題になった事を覚えてる。 初期刀は加州。初鍛刀は前田だった。
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「ちゃんと、見てたよ。」 これは、人を愛し過ぎた刀に下った、罰なのだ。 どんなに辛くとも、苦しくとも、見ている事しか許されぬ罰。 「ちゃんと、知ってるよ。」 憎まれても、言い訳すらさせてもらえぬ罰。 彼らは、それを乗り越えなければならない。愚直に、一心に。
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顕現しなきゃ良かったと思ったのは、これが初めてだった。 「お願い、もう来ないで。私はもう審神者じゃないの。」 何度もそう訴えた。 けれど、あの子は聞く耳を持たなかった。涼し気な瞳はそのままに、怒ってる様子もない。しかし彼は、何度追い返そうとも私の所へと来てしまう。
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これは、とある刀剣男士の話である。 「やあ主、調子はどうだい。」 縁側に座っていた審神者は、その声に顔を上げた。その顔はとても優しく微笑んでいて、しかしその両目は閉じられたまま。 「元気だよ、ありがとう。」 ずれていた肩掛けをかけ直してやれば、心配性だと笑う。
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とりっくおあとりーと その言葉が本丸に浸透したのは、三年前の事だ。最初はなんの事か分からず、御神刀で祈祷を唱えたりもした。だが審神者の説明で、それが死者からの試しの言葉であり、お菓子を渡すか悪戯を了承するかと聞いて刀剣男士達は各々楽しげに対応するようになった。
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あと、大倶利伽羅が出る為に心底仕方なさそうに、本当に嫌そうに言うセリフとして聞きたいのは 「この本丸で顕現された事に、悔いはない」 です。泣きます。5リットルくらい涙出ます。
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陸奥守 「ほな、元気での。そがあな暗い顔しんと、胸張って帰りゃえい。なぁんも心配はいらんき、大丈夫じゃ。」 門が閉まってから 「これでえい。主には、優しい世界が似合うちょる。これで、良かったんじゃ……!」 男泣き。
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1位、宗三左文字 「太ったら家畜を見るような目を向けてくる。」「服の色を聞いたら、その色は合いますが体型には合いませんね、とバッサリ切られた。」「私の部屋と廊下の改築を求められ、珍しいなと思ったら床が抜けそうだからって。ヤサシイナー」「僕より指、太いんですね。マジで凹んだ。」
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審神者として働いて、十五年。あっという間におっさんの仲間入りを果たしていた俺は、ひょんなことから娘を育てる事になった。 娘と書いたが、正確には俺の子ではない。俺の、妹の子だ。妹は、二ヶ月前に他界した。元々身体の弱い奴だったから、むしろ娘を六歳になるまで育てられた事は幸運だった。
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これは、とある審神者と刀剣男士の愛の話である。 しゃんしゃん、しゃんとんしゃん。 しゃんしゃん、しゃんとんしゃん。 どこからともなく鈴の音がする。本丸の中庭で花壇の手入れを手伝っていた審神者が顔を上げると、本丸の塀から見える山に光が列をなしていた。 「……なんだ、あれ。」
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脇差のかっこいい所が見たい 審神者が真剣に出店の櫛を選んでいる間、優しい笑顔でそっと己の羽織を日避けの為に広げる青江が見たい。 演練への襲撃で審神者が気絶した時、他所の審神者からお前も戦えと言われ「あなたの指示を聞く義理はないんで」と気絶した審神者だけを守る鯰尾が見たい。
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陸奥守 「ほう、よう似とるが……ぱちもんじゃのう?主は昨日右の眉を全て失って傷心しちょるき。」 蜂須賀 「黙れ、貴様主では無いな。主は俺が何度やめろと言ってもハニーだのはっちだのこてピッピだのと呼ぶんだ。」 山姥切 「主はどこだ。あいつはスイートプリキュア派だ。スマイルじゃない。」
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秋に呼ばれるのも悪くない。 真作の俺の美しさは季節に左右はされないけれど。 でも、銀杏の葉にも負けぬ黄金こそ、君に相応しいはずだ。 冬に呼ぶなら、俺にしろ。 あんたは寒がりだろう。 ボロ布で良ければ、貸してやれる。 それくらいの役割は、俺にも出来るはずだ。
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7位、山姥切国広 「悪気はないんだと思う。でも突然、俺はあんたがどんな見た目でも構わない、とか言うから動くしかない。」「前はよくジャージの上を貸してくれたんだけど、最近は何故か布になった。理由は聞いてないけどそれ以来ご飯は少なめにしている。」「太ったな、ってダイレクトアタックよ。」
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「刀に恋をしたのなら、人間都合での幸せを望んじゃだめだ。」 ある老いた審神者は、ため息混じりにそう言った。 「あいつらはな、人じゃあない。人間の基準も常識も通じねえ、あいつらは、付喪神なんだ。」 あんたも覚悟しとくんだな。彼の右手は、手首から先がなかった。
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9位、乱藤四郎 「お散歩行こう!って毎日明るく誘ってくれてたんだど、ダイエットへの導入だった。」「主さん、ムニムニしてて気持ちいい!ってお腹触ってくるようになったら警告は始まってる。」「乱と身長同じなワイ、定期的に乱からお揃い着たいと言われてダイエットに勤しむの巻。」
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引退した主の事が大好きで、忘れられなくて、強くなった姿を見て欲しくて本丸を抜け出して、乗ったことも無い電車を必死に駅員に尋ねて乗って、主の住む家になんとか行くんだけど、当の主はもう死んでいた ってのを想像して私は泣きそう。 どの刀が良いかな……意外性のある子が良い。
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これは、とある本丸の話である。 その本丸の審神者は、特定の部屋から出ようとしなかった。初期刀すらも殆ど顔を見た事がなく、仕事はいつも紙に書いたものをこんのすけが持ってくる。 手入れすらも、審神者は札を使って一瞬で済ませてしまう。その札も、こんのすけが持ってきて代行するのだ。
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残念な気付き方 加州 「あんた誰、主が俺を見て発狂しないとかありえない。昨日だって俺の顔が可愛すぎて五体投地してたのに。」 歌仙 「無作法者めが、そこになおれ。昨日僕から叱られた主が、堂々と僕の前に出て来れるわけないだろう。」
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蜂須賀 「こちらの事は心配はいらない。後任が来るまで、きちんとしておくよ。どうか元気で、身体には気を付けるんだよ。」 門が閉まってから 「……すまない、主。」 静かに折れる。