26
アイルランドの飢饉とジャガイモの歴史と言えば、「フルムーンポテト」という料理もあります。
これは、ジャガイモをあえて半生に茹でる、という料理。真ん中から切ると、生の部分が満月みたいに見えるからこの名前。
半生だから消化に悪い、イコール腹持ちが良い、そういう料理。極限の貧しさが詩に。
27
名古屋の特殊事情があって、名古屋の喫茶店はその多くが「ほぼレストラン」だったみたいなんですね。そもそもがしっかりした食事を提供するところ。
レストランみたいなコース料理主体ではなくて単品料理主体ではあるにせよ、肉料理主体の定食やスパゲティなどの洋食メニューを幅広く置いていたよう。
28
29
32
時間を絞ったり席を間引いたりしながらも通常営業してる店に対して「テイクアウトに切り替えればいいのに」という意見を見て複雑な気持ちに。
テイクアウトで取り返せる売り上げなんて良くて1割2割、ほとんどの店にとっては焼石に水でしかないわけで、それでも何もしないよりは、みたいな話なんです
33
酒を、酔っ払うために、騒ぐために、コミニュケーションツールとして、そんな目的のためだけに飲む人には一生理解できないかもしれないけど、それは食事のおいしさと楽しさを確実にブーストするハッピーアイテムなのです。
34
36
コメダの昔のメニューは知らないが、「米」や「定食」をあえて置かなかったのは、コックレスや多店舗展開をスムーズにしたでしょうね。そのかわりサンドウィッチ類がその役割を果たしたわけです。
なので例えば「カツサンド」であればそれは当然「カツレツ定食」に匹敵するボリュームを備える事に。
38
昔浅草のKバーで、タブレット開いて仕事してたら見知らぬ泥酔男が「もしかして物書き?」と話しかけてきた。
「自分はそのつもりなんだけど数年前に某新人賞を貰ってその後は泣かず飛ばず」という話をでっち上げてたら、泥酔男はショーペンハウアーの言葉を引いて慰めてくれて超申し訳なかった。
39
普通は(特に都会では?)喫茶店はまずコーヒーありきで、サンドイッチはコーヒーのお供、ないしは小腹満たしの軽食だから、実はそもそも役割が違うんですね。
しかしそんな名古屋文化を衒わずそのまま持ち出したら、全国の人々に驚きと感動を与えた、という、これはすごくイイ話なわけです。
40
また別の天ぷら屋さんの大将(ご高齢)は
「最近の人は何であんなになんでも塩で食べたがりますかね」
と嘆きつつ、一応卓上には塩も置かれている。
ただし「茄子」だけはカウンターの中から長い箸がニュッと出てきて、無言で天つゆの中に捩じ込まれる。茄子に塩はさすがに許さん、という強い意志。
41
そもそも牛タン定食って、
「主艦たる牛タンは対ご飯戦闘力が低い、なので強力な援軍を集めて配備しよう」
という発想で編まれたものだと思うんですが、そういう構成の定食ってありそうで無いですよね
42
45
愛知・岐阜あたりの郊外で、駐車場を構えた大きい喫茶店、つまりコメダと同カテゴリーであることを彷彿とさせるような店だと、普通に「ステーキ定食」や「洋風松花堂弁当」があったりする。
ただしそういう店は70年代以降ファミレスに徐々にその役割を奪われ、今や絶滅危惧業態でもあります。
46
そういう極限を知ると、「アルデンテ」とか「バリカタ」とかの見え方も、また少し変わってくるわけですよ
47
かつてナンシー関が「日本人は全員心の中にヤンキーを飼っている」と言ってて、僕はもう膝を叩きまくったんですが、なんだかここにきてついに「飼ってない」人たちが続々現れ始めたように見える。
48
そんな中、少し特殊な(クレバーな?)進化を遂げたコメダが、全国に乗り込んでファミレスやチェーンのカフェに一矢報いているという胸熱展開。
これはもはや大河ドラマでしょう。
49
皆さん何をそんな驚いとりゃーすの。名古屋じゃあれが当たり前だがね。
コメダのカツサンドが話題になるたびに、血中名古屋濃度50%の僕は心中ドヤ顔でそう呟いているのです。
50
「空焼き」と批判されてるけど、これは「クッキングシート越しに密着した油を加熱している」状態なので、空焼きとは言えないですね。
空焼きで有害物質が出るのは360℃で、それはこの油自体が発火するとんでもない温度。温度ムラが多少あるにしてもまず考えにくいのではないかと。 twitter.com/tastyjapan/sta…