26
酒を、酔っ払うために、騒ぐために、コミニュケーションツールとして、そんな目的のためだけに飲む人には一生理解できないかもしれないけど、それは食事のおいしさと楽しさを確実にブーストするハッピーアイテムなのです。
29
アイルランドの飢饉とジャガイモの歴史と言えば、「フルムーンポテト」という料理もあります。
これは、ジャガイモをあえて半生に茹でる、という料理。真ん中から切ると、生の部分が満月みたいに見えるからこの名前。
半生だから消化に悪い、イコール腹持ちが良い、そういう料理。極限の貧しさが詩に。
31
オムレツのバリエーションと言えば、挽肉と玉ねぎを塩コショウで炒めたものが中に入った昭和のオムレツが、どこでどうやって生まれ、どういうルートで普及して、そしてなぜ滅びていったのか、という謎がずっと気になっています。
どうも洋食屋ルートじゃ無さそうなんですよね。
32
33
名古屋の特殊事情があって、名古屋の喫茶店はその多くが「ほぼレストラン」だったみたいなんですね。そもそもがしっかりした食事を提供するところ。
レストランみたいなコース料理主体ではなくて単品料理主体ではあるにせよ、肉料理主体の定食やスパゲティなどの洋食メニューを幅広く置いていたよう。
35
サイゼリヤで女性ばかりの団体さん、他全員ランチセットをオーダーする中で1人だけ単品イカ墨スパゲティ大盛りを頼んでホットソースをドバドバかけている女性が黒ワンピースに黒ネイルで、
「スイミーみたいに仕上がってるな」
と好感を持った
36
餅は5個食べるとそうとう満足しそうな気がするけどその熱量は600kcal。これが多いか少ないかはともかく乾麺のパスタに換算したらたったの150g。秒殺だ。さらにそこには何らか油脂なども加わるので実際は餅7〜8個分。本当に凶悪なのは餅ではなくパスタ。カロリーは餅を常食しない理由にはならないのかも
37
ネパール人さんに
「辛さ大丈夫?」
と聞かれて、
「大丈夫です」
と答えたら、少し悲しい顔をされます。
この時は
「とてもおいしいです!」
と、ニッコリ微笑むのが唯一の正解です。
38
39
コメダの昔のメニューは知らないが、「米」や「定食」をあえて置かなかったのは、コックレスや多店舗展開をスムーズにしたでしょうね。そのかわりサンドウィッチ類がその役割を果たしたわけです。
なので例えば「カツサンド」であればそれは当然「カツレツ定食」に匹敵するボリュームを備える事に。
40
また別の天ぷら屋さんの大将(ご高齢)は
「最近の人は何であんなになんでも塩で食べたがりますかね」
と嘆きつつ、一応卓上には塩も置かれている。
ただし「茄子」だけはカウンターの中から長い箸がニュッと出てきて、無言で天つゆの中に捩じ込まれる。茄子に塩はさすがに許さん、という強い意志。
41
そういう極限を知ると、「アルデンテ」とか「バリカタ」とかの見え方も、また少し変わってくるわけですよ
42
普通は(特に都会では?)喫茶店はまずコーヒーありきで、サンドイッチはコーヒーのお供、ないしは小腹満たしの軽食だから、実はそもそも役割が違うんですね。
しかしそんな名古屋文化を衒わずそのまま持ち出したら、全国の人々に驚きと感動を与えた、という、これはすごくイイ話なわけです。
43
そんな中、少し特殊な(クレバーな?)進化を遂げたコメダが、全国に乗り込んでファミレスやチェーンのカフェに一矢報いているという胸熱展開。
これはもはや大河ドラマでしょう。
44
かつてナンシー関が「日本人は全員心の中にヤンキーを飼っている」と言ってて、僕はもう膝を叩きまくったんですが、なんだかここにきてついに「飼ってない」人たちが続々現れ始めたように見える。
45
むかし北陸で「観光地の海鮮丼はどうあるべきか」みたいな話になった時、
「マグロサーモンホタテボタンエビ、みたいなあの綺麗で派手な構成がまず根本的に胡散臭いので、白や褐色の地味な見た目の魚だけをヅケにしてゴチャっと載せて胡麻と海苔でも散らしてあれば僕なら思わず食べたくなります!」
46
時間を絞ったり席を間引いたりしながらも通常営業してる店に対して「テイクアウトに切り替えればいいのに」という意見を見て複雑な気持ちに。
テイクアウトで取り返せる売り上げなんて良くて1割2割、ほとんどの店にとっては焼石に水でしかないわけで、それでも何もしないよりは、みたいな話なんです
49
ちらっとデパ地下の鮮魚売り場覗いたら並んでる魚の質がスーパーどころではなくえらいことになってた。
本来なら料亭割烹寿司屋に回ってた分が全部こっちに来てる感じ。