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いろいろ話したいこともあるだろうに、まずは大月家だけで話せるよう一足先に帰った勇ちゃんの、ようやく安子とタイミングを合わせられた気遣いにも、何気にしみじみしますね… そして米国で安子が名乗ったアニー=あんこで、そのあだ名も含め勇を懐かしく思ってくれてたと明かされるのも。
#カムカム
202
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安子がロバートを「木漏れ日のような人だった」と語るその言葉の穏やかさに、安子が稔さんの「妻」としてその夢をずっと胸に抱き続けていた愛とはまた別に、安子とロバートはお互い、愛する人を喪った後「それでも人生は続く」長い日々を分かち合える同志だったのだなと思い、また泣きそう。
#カムカム
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「ひなたの道」を掲げつつ、「暗闇でしか見えぬものがある」も裏テーマとして唱えてきたこの物語で、誰よりも暗闇からひなたの道に出なければいけなかった安子を、それまでの長い歳月支えていたのは、ひなたの道に差す暗闇が美しく揺らめき作り出す「木漏れ日」という、この仕掛けがさあ……
#カムカム
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しかしカムカム、雑誌など各種媒体の記事は割と好意的だし、CDはジャズアレンジ含めて出るし、最終回前日には特番まで放送されるし(関東組なので深夜のを録画して見ます)ちりとての頃から鍛えられた勢としては、嘘だろ…藤本脚本なのに世間様がこんなに好評で手厚いの嘘だろ……てビビってしまう。
206
昨日が実質的な最終回で、今日は15分まるごと使って「笑って 笑って 愛しい人」のとおり百年分の幸せなカーテンコールだった。ありがとうございます。ありがとうございます。心の中でずっとスタオベしている。
#カムカム
207
人は間違える。愛が全て伝わるわけでも、夢が必ず叶うわけでもない。選べない時代やタイミングもある。それでも人生は続くし、初めに思ったのと違う道にも陽は差すし、暗闇から見つめたり木漏れ日で休んでもいい。あなたが選んだそこが全て「That's life.」だと力強い肯定の物語だったな…
#カムカム
208
3世代ヒロイン。傷を抱えながら、儚げなお嬢さんが徐々に解れお茶目なおばちゃんになる数十年を演じた深津絵里さんの、要所要所で見られた圧巻の演技は勿論、物語の根底をつくった安子の上白石萌音さん、百年分の願いを軽やかに背負うひなたの川栄李奈さん、3人とも本当にハマり役でした。
#カムカム
209
時代に合った改変をしつつも、自分は父の黍之丞を壊してないか悩んでもいた、そしてせがれのいない二代目モモケンが、オーディションで見つけた「私の左近」蘭丸に次の黍之丞を託し、それが全く違う新しい”黍之丞”になっていたのも、血縁に限らない継承をここでも描いてて良かったなあ。
#カムカム
210
無法者の山猿ではなく、ただ独自の文化と義を貫くがゆえ、その清冽さが都の魑魅魍魎に呑み込まれる義仲解釈。そんな父の嫡男として、政子大姫が一目で惚れ、あの義経も蝉の抜け殻でせめてもの温情を示す義高に、まさに歳ぴったり配役できる染五郎丈がいた僥倖が本当に……本当に……
#鎌倉殿の13人
211
序盤から、父が自分の才を頼ってくれるのに喜びを感じつつ、あくまで最終判断は父に委ねる、そんな己のバランス感覚にも誇りを持ってる様子だった平六が、先週の木曽行きで義のため嫡男を人質に出す義仲ショックを経たせいか、今日の「父上のお好きなように」は物すごく苦しげだったな…
#鎌倉殿の13人
212
先週まで亀の前事件などで株を下げまくっていたけど、後白河院をどの方面から突けばいいかツボを熟知していたり、的の中心を射た自分の矢を九郎の矢が弾いても、決して責めず出陣する弟を激励したり、動きが薄い表情の下に”政治”を熟知した頼朝の顔がだんだん見えてきてぞわぞわする。
#鎌倉殿の13人
213
鎌倉殿の傍にいるなら教養を身に着けねばとガッツを見せた亀によって、政子がさらなる御台所の自覚を促された作劇が、先週あんなにも素朴で気高き人々に見えた木曽一党の、その無垢と無知ゆえ都で齟齬を引き起こしていく今週の急転悲劇で、また別の意味で響いてくるのがじわじわ怖い。
#鎌倉殿の13人
214
4人きょうだい。一人は音楽好きで体が弱い。実は借金があるらしい経済状況。そして、ご馳走を困っている隣人に分け与えようと子供らを説得する慈悲深い母親。
これは、若草物語がベースになっていく……??
#ちむどんどん
217
「もののふは度胸ある者に従うんだから強気でいけ」
「御家人なんざ使い捨ての駒だ」
こう言っていたのも全ては、自分が惚れ込んだ武衛のためを思ってで、だからこそ、その言った言葉がそっくり上総介自身に誅殺という形で降りかかり、言ったとおり”足固め”になるのが余りに残酷で。
#鎌倉殿の13人
218
いやほんと… 人物紹介文で泰時が義時の「最愛の子」というの、そりゃ知らずとはいえ自らも加担して敬愛する人に罪を負わせ、盟友にはそんな主君に似てきたと指摘され、そしてその人の殺害をなすすべなく見守った直後、最愛の人から子が生まれれば、光を見出し縋るしかないわ小四郎…
#鎌倉殿の13人
219
頼朝が着々と「全部大泉のせい」を高めている一方、政子は頭を下げて御家人たちの話を聞き、感謝し、自らもまた石橋山で兄を失ったと坂東武者との共通項を確認する、この御台所としての振る舞い。やはり承久の乱の名演説は、頼朝の御恩じゃなく、頼朝の妻の御恩として響くのでは…?
#鎌倉殿の13人
220
駆け寄る小四郎に「来ればお前も斬る」と頼朝が言うのを聞き、この若者は自分の死を決して望んでたわけでないと分かったのは、上総介にはせめてもの救いだったのか、どうなのか。
そしていつものようにお前さんも大変だなと言いたげに向けたあの笑みを、小四郎はずっと抱えていくのか…
#鎌倉殿の13人
221
あー…そうか。源氏の世の足固めで見せしめにされる上総介が佐藤浩市さんで、やがて源氏の世を終わらせる公暁役はその息子の寛一郎さんという配役の妙だけでなく、上総介が屠られる命運が決まった日の儀式も、源氏の世が終わる日の厳かな儀式も、同じ八幡宮という重ね方をしてるのか。三谷さんこわい。
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今日の回は小四郎個人だけでなく、盟友にとっても青春の終わりだったろうなあ。友と対立する謀反への加担も引き際も淡々と受け入れ、その友がどす黒い所へ足を踏み入れてることを肯定し、それを目撃する場で横に黙ってついてる平六、明らかに「三浦の嫡男」とまた別の軸が入ったのでは。
#鎌倉殿の13人
223
当初から頼朝への反感を顕にしていた平六が、その頼朝に似てきたことを「褒め言葉」として小四郎に言う。かつての気安い頼み事とは違う、余りに暗い罪悪感を消す”口実”が欲しく自分の所にきた友の甘えを受け入れ、横に座ると決めたこの瞬間が、これから緊密に協調する史実の義村義時へ繋がってくのかな
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父ちゃんが亡くなったから俺たちが母ちゃんを助けるんだ!と張り切る子供たちの仕事分担が、10日でもう疲れが出てきて崩れ、きょうだい喧嘩が始まるあたり、ちょっとリアルだし、また子供たちに疑似大人としてのしっかり具合を乗せて描くつもりはないらしいのが、ホッとするな…
#ちむどんどん
225
梶原景時が上総介を斬りつけたとき、義澄が心の底から驚いた顔で震えていて。
第1回の頃は、小四郎に内緒で打ち明けられた頼朝の居場所を、三浦のため(もちろん北条のためもあったとしても)父に明かしていた平六が、今回はそれを父にさえ言わず、黙って小四郎の横にいたんだなと。
#鎌倉殿の13人