二塁(@atohz_chiri)さんの人気ツイート(古い順)

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「頼朝に似てきた」とは、ほかに選択しようがなく正解の分かってる話をわざわざ打ち明け、小四郎を共犯者として懐に引きずり込んできた頼朝と同じ手口を今まさに自分も小四郎にされてるということで。しかもそれを褒め言葉として評するのは、その甘えを受け入れてやる宣言でもあって。平六……
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「お前さんは己の道を行けばいい」と頼朝に話す上総介が、その流れで「法皇様だって目じゃねえや」を笑って付け加えるとき、ついでに小四郎のほうを向くのが、本当にぞっとするほど演出が細かい。やがて承久の乱で勝ち、院を流刑にして「目じゃねえや」を叶えるのは、頼朝ではなく小四郎である…
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米蔵の赤子 / 鎌倉殿 (1~4/全8頁) 上総介追悼。 「足固め」で本当によちよち歩き出したのは誰なのか、という話。
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米蔵の赤子 / 鎌倉殿 (5~8/全8頁)
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殺すと既に決めても「礼」としてサシ呑みをする。 その計画を考えたのは自分だと言う。 誅殺の現場に現れる。 「来ればお前も斬る」で小四郎は無関係と皆に示す。 中途半端に情を示さず「謀反人じゃ」と言い切る。 やはり頼朝、上総介を殺す分だけのものを背負う覚悟を示してるんだな… #鎌倉殿の13人
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うわ… うわあーー 梶原殿が前に「粗暴なやつは苦手」と言ったとき、なるほどそりゃ九郎とは気が合わないですねーと思ってたら、そんな予想なんぞ軽く超え、誰よりも軍奉行にふさわしい男だからこそ、九郎の天才性を正確に理解し、己にない才を眩く見つめるこの人物設定ーーうわああーー #鎌倉殿の13人
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割と平均的だろう「貴族趣味に堕落した平家と、それを負かした悲劇の天才美少年武将義経」イメージを確固として持っていた家族(60代)が、今週はついに「平家かわいそう…… こんなこわい義経に攻められるのすごくかわいそう……」と言い出した。 #鎌倉殿の13人
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義に篤い義仲が、都の作法を知らないがため負のスパイラルに陥っていく様を描いた上で、では同じく作法なんぞクソ喰らえ的なあの九郎が都に来たらどうなるの?と思っていたら、戦に勝つことに特化したその天才性が、後白河院の”大天狗”な部分とマッチしてしまうの、本当に巧すぎますよ… #鎌倉殿の13人
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突然赤子を預けて「1人も2人も同じ」などとたわごとを抜かす平六くんに、結果的に受け入れるとはいえ八重さんが「無理です」「全く違います」「困ります」と全力で拒否するの、やはり三谷さん、ご自身に子供が産まれた経験を踏まえての台詞なのかなーと思ったり。 #鎌倉殿の13人
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小四郎の「恨むのなら鎌倉殿を恨むのが筋」。 頼朝に近しいと周囲から見られてるだろう立場と実はズレている内心の表明のような、それでいて上総介の件で恨みを背負う頼朝の覚悟を理解した言葉にもなってる、どちらにしても今までより一歩踏み込んだ言葉を発した小四郎に、ハッとする。 #鎌倉殿の13人
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『新選組!』では、あの山南さん切腹回でどん底に落とした翌週、「みんなそれなりにありがとー!」な大騒動で浮上させてくれた三谷脚本が、今年の #鎌倉殿の13人 では、上総介誅殺の翌週を息抜きどころか、傷心小四郎くんが目撃する鬼神義経の戦に次ぐ戦にしてるの、色々な意味で凄みが増してる。
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小四郎のお手紙をプラスで見返したら、行間のびっちり追伸部分に個人名?らしきものが多く見られ、戦況概要をひととおり書き終えた後、あの人やあの人の活躍もちゃんと伝えねば!と、小四郎なりに頼朝と御家人の間を取り持つ北条の役割を果たそうとしたのかなと伺えてちょっと微笑ましい #鎌倉殿の13人
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大河の影響力を考えると、史実はこう!と言いたい人の懸念もまあ分からんでもないですが、純粋なドラマ感想にわざわざリプする根底には、ドラマなんぞを楽しむ人間は皆フィクションを史実と混同するに違いないという侮りと思い込みがないか?と言いたくもなるな…と、相互さんが絡まれてるのを見つつ。
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少なくともツイッターで感想つぶやくぐらい熱心な大河クラスタは大体、作品によって違う解釈も含め、史実とフィクションをすっぱり分けて楽しんでる人が大半だと思いますよね。
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頼もしいような寂しいような
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『新選組!』『真田丸』の頃から、いわゆる「滅びの美学」的なものは苦手とよく言及されていた三谷さん、今回の #鎌倉殿の13人 では、悔いは無いと言い切り自害する覚悟の義仲でさえ、「ただ一つの心残り」を口にする途中で矢を受けぶつ切られる最期にしていて、その辺が更に徹底してきてる気がする。
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勇ましい戦でなく川辺であっさり殺される兄上も、前を向いたところで暗殺される伊東父子も、突然のことで困惑と絶望のまま誅殺される上総介も、誰も自分が死ぬことなど考えてもいなくて。 そして、周囲が死に主人公が生き残ると確定している物語でこう描くの、恐ろしく胆力が要るな…とも。
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死ぬ者をいっそ滅びの美学で描けば、潔く退場する彼らから主人公が信念や何かを託される、美しい物語にもできるんでしょうけれど、死ぬはずなんてなかった、心残りだらけだった、無惨で理不尽な死を描きながら、それと対峙し屹立せねばならん側を主人公としてどう描くか、作劇として凄いなと思ってる。
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家の命運と正当性がかかっている帝としてではなく、ひとりの幼い甥っ子を気遣うおじとして安徳天皇に優しく声をかけている宗盛のこの真っ当さ(とそれが通じない生きにくさ)を、もしかしてこの後、義時と頼家、実朝との関係で思い出すときが来るんだろうか。 #鎌倉殿の13人
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頼りになる弟ですが / 鎌倉殿 あのとき任されたから、今度は任せる姉上の話。
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いやすごいな… 最悪ピタゴラとはいえまだ笑えた亀の前事件で、亀が死んだと勘違いしたら、そこまでしろと言ってない!と動揺した政子の言葉が、そして亀に促された御台所の自覚が、まさかこんな形で返ってくるとは… 出来ることがでかい分、発した一言も重さを持ってしまう立場の怖さ。 #鎌倉殿の13人
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和田殿が、鎧を脱いだとはいえまだ主は義仲様ひとりと思い定めているだろう様子の巴様に、側室や妾ではなく「家人」になってくれと言っているのが、数少ない癒やし要素でしたね…… #鎌倉殿の13人
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しかし、小四郎にわざわざ義高殺害を命じるのは「人の世を治めるには鬼にならねば」と分からせるためという頼朝、つまり小四郎を、自分に治められる御家人側でなく、自分と同じステージに上がらせ同じものを見せたい欲求だし、 第2回ラストの「お前は弟」宣言から一貫してるんだなと。 #鎌倉殿の13人
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上総介誅殺から孤独に突き進む覚悟をしてる頼朝の、小四郎に対する甘えですよね、あれは…。血縁に拘り、御家人と自分は違うと線を引き、猜疑心だらけの男が、それでも伊豆で一時平穏を得た”家族”に対し、自分の苛烈な天命に巻き込まれてくれ、同じ道で同じ考えをしてくれという甘え。 #鎌倉殿の13人
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恨みある堤を襲ったときは刀を持つ手が震え、とどめを刺すこともできなかった小四郎が、理不尽だと理解していても目の前で殺される命に表情ひとつ変えない男になってしまった。 そんな父を許してくれと抱く赤子に、無邪気に手を伸ばされ顔に触れられたら、そりゃ「最愛」になりますね… #鎌倉殿の13人