ブラッカーボンバードの対戦車弾はプラスチック爆薬と短延期の弾底信管を備えていて、装甲に当たって潰れた後に1/300秒の延期で起爆する……と、つまりHESHそのものなんですね。ひょっとしてHESHを投射する兵器の最初の実用化例はコイツだったりするのかしらん
PIATといえば14.5kgにもなる重さが最大の難点なのですが[要出典]、そこで身軽さが大事なコマンド部隊向けに「Light Raiding Force PIAT」なんてものが試作されてたんですね。重量は僅か2.5kgで可動部品は一つだけ。反動はバネによる軽減ではなく駐鋤を用いて全て地面に逃がす方式
「消火器があれば消防車はいらない」みたいな話が大路を走っていったような気がするけど、たぶん幻覚だと思う
(なにかのはなし)57mmで弾頭長さ17cmだと弾長が3口径ってことなんで、口径の割にはかなり短め。APCBCやHEはもっと長いんで単純APかAPDSに絞れるかしら。形的にAPDSではない……と思いたい
大傾斜装甲はAP弾に対して非常に効率的な防御が出来ます。いっぽうAPDSはより発展した弾という印象があるけれど、極論すれば小さくてより速いAPの変種に過ぎない。なので在来型AP弾の究極形みたいなドイツ長8.8cm砲への対抗を目指して作られたIS-3は、初期のAPDSにも耐えても不思議でなはない訳です
シリアの応急装甲車。どれだけ積極的に傾斜装甲を活用するつもりがあっても、操縦席視察装置に特別な工夫(または視界が悪くても我慢するという割り切り)ができない限りは操縦席前面だけは切り立った配置とせざるを得ない……ということの非常に良い例ですわね
機械力の登場する以前、大砲(特に機動力を重視する野戦砲)の重さは牽引する馬の数が増えすぎて扱いにくくならないよう2~3トン辺りに制限されていたわけですが、自律的に人間並みの連携が可能(?)なウマ娘のいる世界ではこの制限はずっと緩く、大砲は古くからもっと大きくなっていた可能性がある
「英語が出来れば翻訳modも出てないような洋ゲーもできる。遊べるゲームの幅が42倍くらいになるぞ」 と小学生くらいの頃の自分に教えたかった
大戦期の近接信管といえば電波式の他に音響式なんて方向性もありましたが、なんとハンガリーもそれに手を付けていた、とな。この44M Lidercは直径30cm 重さ141cmの旋転安定式空対空ロケットで、弾としては独軍のWgr21の親戚みたいな感じですが、B17のエンジン音に合わせた音響近接信管を備えていたと
III号突撃砲やIV号戦車の7.5cm L/24砲はなんとなく短砲身が特徴的な気がしちゃいますが、でも実際のところ砲クラスは第一次大戦のドイツ7.7cm野砲とほぼ同じなんですね(せいぜい初速一割引きくらい)。特別短いわけでもなく、直射型の野砲としてはこんなもんがスタンダードだったんだ
戦車趣味は年を食うと弱武装・軽装甲やトラック等に興味が移るというよりは、「実際に強いとか兵器として出来が良いとか重要な屋台骨だったかとかいう事と、趣味の対象として興味が湧く・好きになるかはまったく別の問題」と気づくという事のような気がする
第一次大戦での日産20~40万発とかいう狂った砲弾生産はよく言われますが、それは滅茶苦茶な火力戦をやってた西部戦線の英仏独とかの話で、いっぽう東部戦線はそこまででもなかったんすよね。ロシア帝国の砲弾生産は最盛期でも日産9万発とかで、意外や昨今の何かに近い数字
ガルパン世界の女の子は無茶苦茶力がつよい説を採用しているので総重量68kgの弾薬を涼しい顔して持ったりする描写これがすき
バケモノと戦う特殊部隊のイメージ図
戦車の「傾斜装甲」ってのは装甲板のおはなしのようでいて、でも実際に戦車にそれを実装するにあたって特に問題になるのは操縦席の行軍時/戦闘時視界とか車体機関銃、あと前輪駆動なら駆動系との折り合いの付け方であって、実は装甲板「以外」の問題なのだよなあ、などと眺めていて思う
TLで話題になっている謎短機関銃は、あの例のPPS-43に至る簡易短機関銃の競作にE.G.ザイツェフ技師が提出したあまり知られていない試作品だとか。それに何故か「1940年式デクチャレフ短機関銃」と誤った説明が付いて展示されてしまっているらしい
宣伝ビラ弾って昔めいた弾種なのかなと思いきや、ウクライナの紛争でも使われていたりしてバリバリ現役みたいなんですよね
生産ノルマ達成のために本来の仕様とは全く異なる兵器を勝手に作って出荷するなんてのはどう考えても大問題です。でもそれが粗悪品というわけでもなくむしろ優れていて、結局それが公に認められて制式兵器になり、そして大祖国を勝利に導く……これ創作作品でやったら「ねーよ!」炎上するやつだ
「ライフリング、後装、駐退復座機の三位一体による大砲の革命!!1」みたいなことを考えた時、それらの要素が一つも引っかかってこないのに同じく革命的な存在になった迫撃砲の面白さもまた際立ってくるような気がする
「大乱闘スマッシュ世界大戦」を描かせてみたら完璧だった #midjourney
LGBT、たぶん爆弾型魚雷のレーザー誘導版
37mmスコップ迫撃砲といえばしばしばネタ兵器めいて語られて有名[誰にとって?]ですが、こいつ1941年9月3日なんて独ソ開戦後間もないの無茶苦茶大変な時期に採用された物なんですね。緊急事態に際して良さげなアイデアに飛びついて検証不十分なまま投入したらダメダメだった、という立ち位置なのだなあ
なるほど可動部品アリならエア回路制御は普通に実用されてる……と検索してたら「紙製の空気圧回路による加算器」とか出てきて眩暈がした。人類はあらゆる道具を使ってコンピュータを作りたがる youtube.com/watch?v=yvANcR…
シャーマン戦車の地雷処理装備って恐ろしいほど沢山試されてますが、これはひょっとしたら「操向操作をしていない時はデフとして働いてしまうので直進安定性が低い」というクレトラック式操向装置の特性のせいで問題が余計に難しくなっていたという面もあったりしないかしら?という思い付き
2C戦車ってあんまり強い印象はない戦車かもですが、戦間期目線だとこいつは意外に特筆すべき存在だったみたいな? というのもコイツは当時の戦車としては例外的に、野砲の榴弾や歩兵砲の徹甲弾では装甲を貫通できない存在だったのです。こいつと戦うには徹甲弾を持った野砲が必要になるぞ、と