76mmクラスの高初速砲ってのは第二次大戦期の戦車砲としての一つの正解みたいな所があります。でもそれが凄い大砲かというと別段そうでもなく、艦砲や沿岸砲では半世紀程前に出来てた程度の代物なんですよね。このへんまでは「作れる」は割と前提で、「それ要る?」という問いの方が問題なのです
第一次大戦での日産20~40万発とかいう狂った砲弾生産はよく言われますが、それは滅茶苦茶な火力戦をやってた西部戦線の英仏独とかの話で、いっぽう東部戦線はそこまででもなかったんすよね。ロシア帝国の砲弾生産は最盛期でも日産9万発とかで、意外や昨今の何かに近い数字
超古代文明の「未来予測機」があるという噂を頼りに惑星ソル3に降り立った宇宙トレジャーハンターが冒険の果てに聖ペトロの街の宝物庫を開く……と、超骨董品の射撃管制装置が出てきた回 「たしかに“未来予測機”ね……」
「ライフリング、後装、駐退復座機の三位一体による大砲の革命!!1」みたいなことを考えた時、それらの要素が一つも引っかかってこないのに同じく革命的な存在になった迫撃砲の面白さもまた際立ってくるような気がする
戦間期に考えられてた砲兵vs戦車のおはなし、後々とは戦車というもののイメージが違って面白いすね。「軽戦車は野砲にとって格好の標的だが、速度と数と小ささによって破壊を免れようとする。まるで怒った蜂の群れのごとく、何匹死んでも何匹かは生き残り、砲兵や歩兵を鋭く刺す」とか書かれてる
現代の戦車の天板に大口径榴弾が当たった場合のイメージは、大戦期の戦車が側面装甲に食らった場合のそれと厚さ的には近いような気はする。1枚目はパンター砲塔側面の45mm装甲、2枚目はブルムベアの戦闘室側面50mm装甲に152mm榴弾の直撃を貰った様子。この程度の厚さだと全然ダメなんですな
こういう本が欲しかったんだよなという気持ちを本にしていく。「ヘェー、その分野にはそういう問題があって解決策はそういうのがあるのね」フェチなので
帝国単位には特に思うところはないんですが、 1ポンド(実はフランスポンドで489g) 1ポンド(実はロシアポンドで408g) 1ポンド(実はロシア砲兵ポンドで491g) 1ポンド(実はプロイセンポンドで468g) とか出てくると流石にやめてくれと思う
第一次世界大戦期ってのは艦砲の陸戦転用がかなり流行った時期なんですね。大戦前の流行で陸の大砲が近距離対人重視の小口径野砲に偏ってたものだから、塹壕戦向きな大威力砲の手持ちが陸軍にあまりなくて、艦砲や沿岸砲の転用で急場を凌いだ、と。ただ陸で扱うには重すぎるので列車砲にする場合も多い
応急野戦砲架に搭載した艦砲、男の子が好きなやつだ(元は2枚目みたいなやつ)。海の上では最小クラスの大砲が、陸の上ではかなり大きい部類になるってのが面白いすよね
資材運搬車の足回りって戦車脳で見ると面白いすね。戦闘車両であればまず使われることのないスタイルで、あくまで民生用装軌車両なのだなあというポイント。サスペンションのないボギーだけで地形に追従できる、という簡素実直な造りが面白い。無茶な走りをしない低速の車両ならこれ足りるのだなあ
外国兵器の性能試験といえば、ソ連が不可侵条約中に購入した独III号戦車は試験で最高速度69.7km/hを記録してしまい、とんだ快速戦車だと誤解されてしまったなんて例も。実際にはE~H型は確かにそこまで出せるけど消耗が激しいため制限されていた「使えない速度」だったのですが、ソ連側は知る由も無し
ソーネチノゴルスクといえばご存知な方はご存知、1941年のモスクワ前面の最貧戦線。そこでは特に対戦車砲が全く不足していたのですが、71歳の老弾道学教授が、近くの兵器庫に「1877年式152mm攻城砲」が保管されていると助言、即席対戦車砲に仕立て上げてドイツ戦車を撃退したなんて事例があったとな
ハ号のレストア実物とレプリカの走りは曲がり方の違いが興味深いですね。実物のほうは元のまま(?)のクラッチ・ブレーキ式なせいかカクカクした曲がり。一方レプリカのほうは恐らく現代的な装軌車両のモツを使ってるので滑らかに曲げれて「しまう」。カクカクしてるのが本物の証なのだなあと twitter.com/Desert_Fox0611…
機械力の登場する以前、大砲(特に機動力を重視する野戦砲)の重さは牽引する馬の数が増えすぎて扱いにくくならないよう2~3トン辺りに制限されていたわけですが、自律的に人間並みの連携が可能(?)なウマ娘のいる世界ではこの制限はずっと緩く、大砲は古くからもっと大きくなっていた可能性がある
シリアの応急装甲車。どれだけ積極的に傾斜装甲を活用するつもりがあっても、操縦席視察装置に特別な工夫(または視界が悪くても我慢するという割り切り)ができない限りは操縦席前面だけは切り立った配置とせざるを得ない……ということの非常に良い例ですわね
戦車の「傾斜装甲」ってのは装甲板のおはなしのようでいて、でも実際に戦車にそれを実装するにあたって特に問題になるのは操縦席の行軍時/戦闘時視界とか車体機関銃、あと前輪駆動なら駆動系との折り合いの付け方であって、実は装甲板「以外」の問題なのだよなあ、などと眺めていて思う
TankArchivesさんの、英軍によるパンター戦車調査の記事。特に興味深いのは防盾に75mm榴弾を受けた例で、操縦席天板が爆風で圧し破られてます。パンターは徹甲弾でのショットトラップが有名ですが、榴弾でもまずいのだなあとか、G型での操縦席天板強化の意味とか見えてきて面白いですわね twitter.com/tank_archives/…
なんかモデリングとかしてると「面が寂しい」「間が持たない」「ディテールのバランスが悪い」とか思っちゃう悪い癖があるんですが、でも現実の物体のディテールは必然性があるからあるのであって、無い所には一切ないしある所にはエグい程あるし、ディテールのバランス配慮など存在しないのだなあ
巨大ロボが武器を撃つのにわざわざロボ指でトリガー引くの?問題、実際の大砲でも ・メインの使い易い電気撃発スイッチ」 ・バックアップ用の手動撃発レバー ・遠隔で使える拉縄 みたいに複数のトリガーを持つ例はあるし、そう考えるとロボ指はバックアップ機構としては悪くなさそうですよね
戦間期の戦車には機関銃を沢山詰んだり、さらには機関銃のみを連想で装備していたりする戦車がしばしばありますが、これは対人馬のみならず、実は対戦車砲との闘いを考える上でも意味があったんじゃないかしらという気もしています
「○○オタクになりたい」というのはよく分からない感覚というか、個人的にはそう積極的な動きではなくて、「どうやら○○オタクであると認めざるを得なくなる」という感じで始まった気がしますわね
架空火砲……コレか
何とは言わないんですが、多分プトー37mm歩兵砲の弾薬だと思うんですよね。長さ20cm・直径5-6cmくらい話ですが、プトー砲の弾は全長17cmくらい(弾種による)で薬莢径53.5mm、そして二段状になった弾帯2条というあたり特徴が一致する。先端が見えないのだ弾種までは分かりませんが
ヘエ! NM-116(ノルウェーの90mm低圧砲装備近代化チャーフィー、超格好良カワイイ)の同軸機関銃はF-86から千切ってきたAN/M3 cal.50に載せ替えられていた、とな。言われてみると確かにちょっと長い(3枚目のオリジナルと比較されたし) tanks-encyclopedia.com/coldwar-norway…