「P-51なら耐空証明のカテゴリーの関係で運用条件が緩いから……」とか言いだす人はもうおしまいです
いやこれにしても、マーヴェリックのアイデンティティは「海軍航空」ではなく「飛ぶこと」にありそうなので(ヨットの件もしかり)、もし選べるなら海軍機かどうかよりも「より自由に飛べる方」で決めそう……みたいな解釈(こじつけ)も出来るかも
ウォーバーズの中でも普通の単座機ではなく、あえて複座化しやすくて「今はいない誰かのための後席」を用意できるムスタングを選んだマ……とかいうクソ重解釈が湧いてきましたがクソ重なので保留です
無反動砲の後方爆風はちと地獄めいて捉えられすぎている気もして。実際には無反動砲と一口にいっても大きい小さい色々あり、それぞれに後方爆風や陣地選定の条件は違うので一概に言えないんですよね。例えばRPG-2では後方50cmに、RPG-7では2m以内に壁がなければよいので肩撃ち級なら塹壕や室内も割と可
1920年代末の戦車開発のおはなしを読んでると、当時でも既に「野砲の徹甲弾に耐えられるような戦車こそが真に画期的な戦車となるだろう」みたいな見方がしばしばあり。大戦期のこのへんの戦車は予想外なものではなく、むしろ「ずっと欲しかったのがようやく実現したやつ」なんですねえ
虎戦車は当時の他国戦車から頭一つ出てて、「どうしていきなりそこまでのものを作ったのか?」と疑問に思う向きもあるかも。でも「Bunkerflakに対野砲全周防御があったら」……と思うと割とすんなり呑める気がする。そりゃ確かに欲しい
歩兵砲ってなんとなく古臭い大砲みたいなイメージがあるかもですが、存外に新しい生まれなんですよね。歩兵の小部隊に随伴して臨機応変に敵火点を排除する……なんて必要性が生じること自体がまず第一次世界大戦的ですし。意外にも戦車とほとんど同期の生まれなのだなあ
中世の大砲の運用形態である「親方砲手」というやつ、聞く度に「大砲を商売道具にしている零細土木建設業者」みたいなイメージが脳裏に浮かんでしまうんですが、攻城戦には「非常に特殊な形態の土木工事」といえなくもない側面もあるかもなのであんまり間違っていないのかも知れない
第一次世界大戦では野砲が強力な対戦車兵器になることが示された……けれど決して理想的手段でもありませんでした。大きくて隠蔽が難しい、重くて戦闘中の移動が困難、水平射界が狭く移動目標の照準に難、発射速度不十分……と問題も多く、成功した場合でも相打ちになりやすい「高価な」手段だった、と
おいでよ火砲趣味。榴弾砲のことを「野砲」と言ってしまったりしても、「戦車」や「戦艦」と不適切に呼んだみたいな事にはならずに誰も気にしない平和な惑星だよ
戦車の砲身というのは実際、大戦期のマニュアルなんかを見ると狙い目の弱点とされている事が多いです。ほとんどどんな戦車でも防護されていない、かつ重要な部品ですからね #マシュマロを投げ合おう marshmallow-qa.com/messages/e05fe…
T-34のプレス製造砲塔って以前は「そんなの作れるほど強力なプレス機なんて当時のソ連にあったの?」とか色々言われたりしてましたが、今では「独デュースブルク油圧機社による1934年製10000トンプレス機」ということまで判明している、とな
これは実際面白くて、イスラエルがやった実験でIS-3の前面装甲は105mm砲のAPDSに耐えてるんですよね。元々IS-3は大戦期ドイツの長8.8cm砲の在来型徹甲弾を想定した防御設計で作られた戦車なんですが、APDSは貫通の原理上はあくまで在来型徹甲弾と同じなので、同じ防御設計方針が効いてしまうわけです
大傾斜装甲はAP弾に対して非常に効率的な防御が出来ます。いっぽうAPDSはより発展した弾という印象があるけれど、極論すれば小さくてより速いAPの変種に過ぎない。なので在来型AP弾の究極形みたいなドイツ長8.8cm砲への対抗を目指して作られたIS-3は、初期のAPDSにも耐えても不思議でなはない訳です
ということを考えると、APDSをいち早く実用化していた筈の英国がなぜIS-3の出現に際して慌ててこうした方向に走ったのかも納得できるのです。APDSでも規模をもう一回り上げる(力技)か、APやAPDSとは別の防御設計が必要になるHESHを持ち出す(迂回)か、と
一方APFSDSはまた別の迂回路になります。なんやかや呪文めいた説明がされる事の多い弾ですが、大事なのは「弾の先端が削れる」ということで、これが傾斜装甲に対しては「先端が逸らされても弾全体の進路は逸れない」ことに繋がって、傾斜の恩恵を大きく削げる。だから傾斜に頼り切った防御設計には強い
第一次世界大戦ではよく砲弾の消費量が注目されますが、大砲の消費量もヤバいんですよね。そう、「大砲が消費される」んです。単純に戦闘で失うだけじゃなく、あまりに撃ちまくるせいで片っ端から壊れる。ドイツなんか最終的に「損失補充だけで月産最低500門以上」なんて事になって生産数もえらい事に
1918年ドイツの統計では大砲の損失理由はこんな感じ 自然消耗 46% 砲身断裂 11% 戦闘で破壊 19% 戦闘で鹵獲 24% 砲身断裂には寿命と事故どちらも含まれそうですが、まあザックリ半分以上は戦闘による直接的な損害以外のところで失われていたわけです
一方フランス人はサイドカーに25mm対戦車砲を積んだ。砲の首から上だけ搭載とかじゃなくて、490kgある砲全体をそのまま……ええ?
空気回路で論理回路が出来るとなると、空気式コンピュータも(利便性はともかく)も作れるわけで。これは異常気送管発達文明「ニューマチックパンク」に向けた大きな前進では?(彼は真顔で書き終えた)
なるほど可動部品アリならエア回路制御は普通に実用されてる……と検索してたら「紙製の空気圧回路による加算器」とか出てきて眩暈がした。人類はあらゆる道具を使ってコンピュータを作りたがる youtube.com/watch?v=yvANcR…
PIATといえば14.5kgにもなる重さが最大の難点なのですが[要出典]、そこで身軽さが大事なコマンド部隊向けに「Light Raiding Force PIAT」なんてものが試作されてたんですね。重量は僅か2.5kgで可動部品は一つだけ。反動はバネによる軽減ではなく駐鋤を用いて全て地面に逃がす方式
III号突撃砲やIV号戦車の7.5cm L/24砲はなんとなく短砲身が特徴的な気がしちゃいますが、でも実際のところ砲クラスは第一次大戦のドイツ7.7cm野砲とほぼ同じなんですね(せいぜい初速一割引きくらい)。特別短いわけでもなく、直射型の野砲としてはこんなもんがスタンダードだったんだ
ライフル銃が実用的な武器になるのは人類がある程度大きい生き物だからではないかしら、などとふと思いつく。仮に人類のサイズが1/100だったら空気の粘性が大問題になるので、水中銃めいた長矢弾タイプでないと使い物にならないのでは
海上プラットフォームなんかを係留するためのアンカーとして、100トンとかあるような巨大な杭を落下させて海底深く突き刺す「torpedo pile(魚雷杭?)」なんて工法があるんですね。これは男の子が好きなやつ。魚雷というか、絵面は「対巨大カイジュウ用翼安定徹甲弾」とかいった感じ