弾薬の重量と人力の制約といえば、大戦期ドイツの重ロケット弾もそこから来てる天井のサイズということなんでしょうね。弾本体が82kg、梱包枠入りで112kgならまあ3~4人で持てば……と思いきや一人で弾持ってる恐怖の重ロケット兵がおったりもする
巨大ロボ武装のクソデカマシンガンについて過熱を心配する向きもありますが、そもそも実際大砲ってどれくらいで過熱するものなのか?というと。100mm前後の中口径カノンで冷却に特段の措置を行わない場合は10分で60発前後というのが大体限界になる様子
グレイハウンドにAML装甲車の砲塔を載せた戦後の改修プランとな。車体と砲塔のデザインの方向性が揃ってて違和感なく纏まってます。初めからそういうものだったと言われても納得しちゃいそう。むしろ元のAML装甲車のほうが頭でっかちで違和感あるくらい
可動部の隙間を装甲で守るのは結構難しく、戦車の防盾でも作りが悪いと近くに当たった小口径銃弾が跳ね返って車内に飛び込んだりする……では身体中に関節のある巨大戦闘ロボは余程上手い造りでないと全身ショットトラップだらけになり、銃弾が隙間から入ってくるのでは?と心配になるというおはなし
故障した戦車を牽引して下り坂を行くのは、被牽引側が重量に任せて走り落ちていこうとするんで、危険で注意を要する事みたいすね。大戦期ソ連のマニュアルだと上側にも牽引車を付けるか、急坂の場合は被牽引側に丸太を括り付けて突っかからせ無理やりブレーキにするなんて荒業もあったりして
パショーロク先生の新しい記事。ソ連供与シャーマン戦車の85mm砲への換装案ですと! zen.yandex.ru/media/yuripash… ソ連では様々な供与戦車や鹵獲戦車について弾薬融通の都合や武装強化のために国産武装への換装を計画していましたが、シャーマンも例外ではなかったようです
大戦期日本戦車はエンジンが枷になったという話はたぶん実際そうなのだろうけど、でも仮に大馬力エンジンが物になってもまだハードルありそうですわよね。仮に500馬力とかを早期に実用レベルに持っていけたとしても、それを扱える変速機や操向装置も一緒に作らにゃですし
戦車趣味は年を食うと弱武装・軽装甲やトラック等に興味が移るというよりは、「実際に強いとか兵器として出来が良いとか重要な屋台骨だったかとかいう事と、趣味の対象として興味が湧く・好きになるかはまったく別の問題」と気づくという事のような気がする
こういう砲弾が爆発した時に出来る破片は砲弾が破壊・殺傷効果を発揮するために重要なので、集めて数や大きさを測ってみるのは砲弾の出来を評価するために実際大事なんですよね。もちろん普通に爆発させるとそこいら中に飛んで行っちゃって集めるのが大変なので、砂中や水中で起爆して集めやすくします twitter.com/puyokuma7/stat…
昔の大砲のこと全然知らんのでちょっと引っ掻いてたんですが、攻城戦で跳飛射撃を活用するなんて方法もあったんですね。城壁を正面でなく側面から撃てる位置に砲を置いて、壁の上に浅い角度で落ちるように球形実体弾を撃つと、弾がポンポンと跳ねて壁上の敵兵や砲やらを次々になぎ倒していける、と
壁上への跳飛射撃への対策としては、壁の上を所々隔壁で区切って弾を止めるというのもあるものの、しかし落角を増して高く跳ねるようにすることで隔壁を超えさせてしまうという手もあると(ただしこの場合は跳ねる回数は減る)。また星型要塞なんかで見られる複雑な輪郭線も対策になるのだと
シャーマン戦車の地雷処理装備って恐ろしいほど沢山試されてますが、これはひょっとしたら「操向操作をしていない時はデフとして働いてしまうので直進安定性が低い」というクレトラック式操向装置の特性のせいで問題が余計に難しくなっていたという面もあったりしないかしら?という思い付き
第一次・第二次大戦期のドイツ軍では砲弾の梱包に藤やら柳やらを編んだ籠状のケースを用いてました。手間はかかりそうだけど戦略資源を食わないのが利点なのかしら……とか思ってたんですが、それだけじゃなく簡単な作業場でも作れる、銃後の田舎の労働力を活用できるという側面もあったみたいな?
軍馬の牽引可能な重量が大砲の重量の天井になってしまうおはなしは結構切実なんですよね。日本の4年式15cm榴弾砲なんかは大砲それ自体の重量は2.8tくらい。でもこれは一塊のまま牽引して行軍するには重すぎるんで、砲架から砲身だけ降ろして専用の台車に積んで、2.2tくらいの2両に分けて移動する
馬匹牽引の時代でも重量4.4トンなんていう重砲があったりしますけど一体どうやって引っ張ったんだろう……と思いきや、「通常8頭牽き、きつい地勢では最大12頭まで増やす」とな。行軍というよりほとんど土木工事だ
原付(原動機付対戦車砲)ほしい
今日は大戦期ソ連の大傑作野砲76mm ZIS-3が採用された1942年2月12日から80周年となる記念日……なのですが、実はこの砲は前年の秋頃から「違法に」生産されていたのだとか。結局バレて1月5日生産中止が命令されるも、でも物自体は悪くなさそうなので改めて正式に試験され、そして採用されたというわけ
生産ノルマ達成のために本来の仕様とは全く異なる兵器を勝手に作って出荷するなんてのはどう考えても大問題です。でもそれが粗悪品というわけでもなくむしろ優れていて、結局それが公に認められて制式兵器になり、そして大祖国を勝利に導く……これ創作作品でやったら「ねーよ!」炎上するやつだ
公文書上で最初に言及されるのがいきなり 「即刻の生産終了命令」 で、その後で 「まあ来月からは生産やめるように命令」 「制式採用決定、全力生産命令」 の順番で出てくる兵器、なかなか無い。国家防衛委員会が分からされている
150~155mmクラスの大砲というのは一人の人力で扱えるだいたい限界くらいの砲弾の重さという所から来てるわけなのですが、さっき丁度それくらいの荷物が届いたんですよ。無事に死亡しました
砲弾を浅い角度で地面に当てて跳ねさせて短延期信管で空中炸裂させる疑似曳火射撃的な大砲の撃ち方ってのがありますが、あれは元を辿るとそう特殊な撃ち方ではなくて、ライフル野砲の黎明期に自然発生してたのね。起爆の反応が悪いせいで自然に遅れてて、浅い角度で地面に当たると勝手にそうなってたと
榴霰弾は扱いにくいし相手が陣地に籠ってると駄目だけど開けた場所での対人用途なら無茶苦茶強い……とは言いますが、では実際どんなものなのかというと。第一次世界大戦でフランス75mm野砲が5km先のドイツ行軍列を榴霰弾で射撃したところ「たった16発で700人を無力化した」という例があるのだとか
こうしてみると榴散弾はハマると本当に強いし、高性能榴弾の時代になっても何だかんだ榴霰弾を残したくなるのもわからんでもない
そして一時は廃れた榴霰弾ですが、現代ではその復活みたいな弾が色々登場しつつあります(ただし旧来の榴霰弾そのものではない)。榴弾に比べて破壊の奥行が大きく、綿密な射距離設定がなくても開けた場所の軟目標を潰しやすい……という特性は特に対戦車ミサイルチームを急いで潰すのに最適なんですな
任意の兵器不要論はだいたいどんな兵器にも付くけれど、それでも機関銃不要論なんてものは(航空機関銃を除けば)そうそう出てこないあたり、機関銃に対する人類の信頼感が伺える