Masahiro Ono 小野 昌弘(@masahirono)さんの人気ツイート(新しい順)

軽症〜中等症コロナ治癒後の後遺症(Long covid)の研究 治癒4ヶ月後にも後遺症症状(倦怠感、呼吸困難、胸痛のいずれか)がある患者について調査。治癒8ヶ月後にも自然免疫細胞やT細胞の活性化がみられた。免疫系の過剰なはたらきが一部のコロナ後遺症をつくっている可能性 nature.com/articles/s4159…
元データ assets.publishing.service.gov.uk/government/upl… *重症化回避の数字はまだ大雑把で、年代ごとに違う可能性はある *80代以上の高齢者は免疫の減弱は早い。若年者の免疫は比較的安定 →高齢者などリスクが高い人のブースター接種は重要
ワクチンの効果は数ヶ月で減弱。英のデータでオミクロン感染で(入院するほど)重症化しないよう予防する効果は2回接種後6ヶ月で半減 *ワクチン未接種者が10人重症化するとき ワクチンを2回接種後半年経過-10人中5人の人は重症化せずに ブースター接種後-10人中9人の人は重症化せずに済む
米国の状況はより深刻。州によってはオミクロン流行による被害は過去最大になる可能性がある。ワクチン接種率が低いことが原因と見られる twitter.com/jburnmurdoch/s… デルタ大流行で被害が大きかったフロリダで重症患者数が比較的増えていないが、これは南アフリカにおけるオミクロンの推移を思わせる。
英はオミクロンによるICU患者数は少なくて済む傾向がみえており、ワクチン接種率が高くブースター接種が広くいきわたっているおかげと考えられる。 一方で、爆発的な感染者数に伴って入院数は増えており一般病床への負荷は大。加えてオミクロン感染で相当数の医療スタッフが隔離、欠勤、医療の逼迫は大
オミクロンは重症化率がやや低いが感染を広げる勢いが大変に強いので、結果的に重症患者数が増えやすい。ワクチン接種率が低く、自然感染も少ない、免疫の「守り」が弱い社会に対して、オミクロンは大きな被害を与えうる。一方、ワクチンで被害は相当回避できるようである。この幅で先を読みにくいが twitter.com/masahirono/sta…
T細胞がウイルスを認識する「部位」はHLAの型により違う。人によってHLAの型は違うので、これがT細胞免疫のはたらきかたを変える可能性はあるが、分かっていることは少ない。 日本人に多いHLA型がT細胞の交差免疫を引き出すという論文も、それが新型コロナから防御する免疫になる証拠は得られていない
類似のウイルスが与える免疫は「交差免疫」とよばれるが、これまでの多くの研究にもかかわらず、風邪のコロナウイルスの交差免疫が、新型コロナに対する防御免疫になっているとはいえていない。抗体の交差免疫については結論が分かれているし、T細胞の交差免疫についても防御免疫になる証拠はない。
日本でのコロナ対策の「成功」に、ファクターXのような生物学的要因を求める傾向を強めた1つの原因は embopress.org/doi/full/10.15… この問題の多い「論文」の要点は(1)日本の生活習慣; (2) 新型コロナ類似の風邪;(3)日本人はウイルスにかかりにくい遺伝体質;(4)日本人の免疫の遺伝的性質がウイルスに強い
次に日本独特の「習慣」「遺伝子」や「在来のウイルス」が日本人をコロナから守ってきた、というに関する科学的証拠を概観してみる。結論を先に言うと、この点で皆の生活をかけて信頼できるほどのものは現時点で存在せず、やはり日本社会が流行制御が上手だった、という点に尽きる twitter.com/masahirono/sta…
まとめると、感染者数を少なく抑えれば、その分だけ重症患者、死亡者の数は抑えられる。英米などに比した日本の被害の少なさは、感染者数を少なく抑えたところで基本的に説明できる。英米に比べて感染者数を少なくした大きな要因には、自粛の開始が比較的早かったことがあると考えられる。
英国の第一波では封鎖を1週間早くしただけでも被害は半減したと見積もられている。 imperial.ac.uk/news/211673/co… さらに早く対応していれば、さらに被害は少なかっただろうと考えられる。
その後も、感染が指数関数的に増えてから封鎖する英国のタイミングよりも日本の緊急事態宣言の対応はかなり早く、おおよそ感染爆発が起こる前になされてきて、結果的に感染者数は少なく、死亡者数も少なくすんできた(ただし昨夏のデルタ流行時に日本の対応は遅く、その分だけ被害は比較的大)。
2020年の第一波で、4月緊急事態宣言時点で日本の感染者数は百万人あたり2.5人。3月の英封鎖時の感染者数が百万人あたり20人。日本は検査の出し惜しみ、英は検査がおいつかず不正確だが、英は4.5日で倍増する勢いで感染者数が増えていた時に封鎖、日本は7日間で倍増する時に緊宣なので英は明らかに遅い
過去の大流行の経緯を見直して、英国がロックダウンを開始した時点での新規感染者数・死亡者数と、日本の緊急事態宣言を発した時点のものを比較する。両国とも検査態勢が変動していたので、同じ時期ごとで比べてみると、英国は日本が緊宣した時点よりおよそ10倍感染者が増えてから封鎖開始した
コロナの死亡率は年齢で大きく変わるので精密な比較には統計モデルが必要だが、この2年間、日本が英国に比べてコロナの被害が少なくすんできたのは、ひとえに感染者数を少なく抑えてきたおかげである様子がみえる。ではどうして日本では感染者数が少なくすんできたのか。
人口百万人あたりでみると、日本の総感染者数は1万4千人、総死亡者は150人であるのに対して英国は総感染者数は20万人、総死亡者は2200人。英国は感染者数も死亡者数もおよそ日本の15倍である。 人口あたりでみても、まず一義的に、感染者数が多いほど、そのぶんだけ死亡者数がおおい。
この2年間のパンデミックで、日本は総計173万人の感染者と1万8千人の死亡者。これは英国の総計1300万人の感染者と15万人の死亡者に比べれば少ないが、感染者数あたりの死亡者の割合は日本が1%、英国が1.1%とほとんど変わらない。 実際世界各国の累計をみると感染が多いほどそのぶんだけ死亡が多い
「日本人は特殊な遺伝的あるいは環境の因子のおかげでコロナから守られている」という感覚は広くみられて、この2年間の言説、さらには科学研究を左右してきたと思う。しかし、そもそも日本のコロナ流行と被害がどのようなものであったかを見直してみると違う様相が見えてくると思うので、整理してみる
米テキサスの研究者がコロナワクチンCorbevaxを開発し無償で世界に提供 「オープンソース」ワクチンとして、研究者らは特許料など対価なしで提供。臨床試験・製造は各国に任せる。印ではすでに臨床試験で承認 Corbevaxを開発したHotez教授は2002-4年アウトブレイクのSARSに対するワクチン開発に携わる twitter.com/EricTopol/stat…
米CDCが唐突にコロナ陽性者の隔離期間を5日に短縮したが 1)オミクロン感染爆発による人手不足に「配慮」? 2)オミクロン登場で流行制御の匙を投げた? 3)隔離期間の短縮が流行を押し上げる程度をみて後で考える? *CDCのパンデミック対応は右往左往していること多いので盲信するのはよくない twitter.com/masahirono/sta…
米CDCがコロナ陽性後の自己隔離期間を10日間から5日間に短縮すると発表したが、この決定の根拠となるデータは存在しませんよ、という話。 twitter.com/EricTopol/stat…
ハムスターの動物実験でオミクロンの病原性はデルタより比較的低いという結果〜@SystemsVirologyらの査読前論文 *オミクロンの病原性について最重要で政策の根拠にすべきは現実世界での流行データ *オミクロンの高い流行性から重症化率が減っても重症患者の絶対数は増えやすいこと の2点は留意必要 twitter.com/SystemsVirolog…
オミクロン最新情報のまとめ:重症化率とワクチンの有効性について(小野昌弘) #Yahooニュース news.yahoo.co.jp/byline/onomasa… オミクロンの感染爆発が続いている英国で、重症化やワクチンの有効性についての現実世界でのデータが蓄積しつつある。本稿では現時点で判明していることを整理する。
まだ初期のデータだが、英においてオミクロンとデルタのあいだに重症化の違いは確認されていない。 imperial.ac.uk/news/232698/om… *英国はワクチン接種率が高くなった夏以降のデルタ流行で、感染者数に比すれば死亡者数は比較的低くすんでいる;一方でオミクロン流行の勢いはデルタ流行の比ではなく急峻