米カリフォルニアでの研究で、オミクロンの感染流行中に、感染後につくられる抗体が陽性になった(すなわち感染していた)人のうち、過半数は感染したことに気がついていなかった、だからこそ、急速に感染拡大するのではと示唆する報告。 jamanetwork.com/journals/jaman…
この「コロナ後遺症」の有効な予防法として、ワクチン接種が知られてきており、接種回数が1〜3回で増加していくほど、そのリスクが低減する関連性が報告されています。 一方、有効な治療法はまだ確立されておらず、多くの病気と同様「予防に優るものなし」だと思います。 jamanetwork.com/journals/jama/…
何度かご質問をいただいたので、改めてNYでの外来コロナ診療の様子。 •クリニックの発熱外来はオンライン移行 •遠隔診療は電子カルテシステム内で完結 •コロナは自己検査、必要なら自宅で採血 •薬剤確認は電子カルテ内で自動化 •パキロビッドは当日自宅配送 •(条件付きで)薬剤師も処方可能
いわゆるコロナ後遺症として嗅覚、味覚の障害はどのぐらい残るのか? • 6ヶ月後時点での嗅覚と味覚の障害は、それぞれ5.6%と4.4%で報告された。 • 女性は男性よりも匂いや味が回復する可能性が低かった。 数字は割合としては小さいものの、絶対数としては全く見逃せない数字です。
新型コロナ感染症に対し、メトホルミン、イベルメクチン、フルボキサミンという三者三様の薬剤を評価した試験で、低酸素、救急受診、入院、死亡などの複合アウトカムに対する有効性は示されませんでした。結果は、本日のNEJM誌に報告されています。
イギリスで世界に先んじて、「2価」のワクチン承認。「2価」というのは、オリジナルとオミクロンの2つ。ターゲットが2種類になります。50歳以上や医療従事者などがはじめに対象となる見通し。ブースター接種としてのみ使用が認められており、未接種の方はオリジナルワクチンの2回接種がまず必要。
「患者による高品質のマスク(N95/KN95マスクなど)の使用は、サージカルマスクと比較して、約4000名の医療従事者の間での新型コロナ感染を大幅に減少させた。」 twitter.com/erictopol/stat…
知念先生がおっしゃるように、インフルエンザシーズンがきたら、インフルエンザの予防接種もお忘れなく。 日本国内でも、インフルエンザの予防接種は、コロナワクチンから特に期間をあけずに接種を受けることが可能です。タイミングを気にする必要はありません。 twitter.com/mikito_777/sta…
海外旅行を予定されている方へ。渡航先入国に検査は不要かもしれませんが、日本への入国前に現地での検査(その種類にも制限あり)が必要とされます。陽性となった場合には、多くの場合、陰性となるまで帰国ができません。スケジュールや予算にはゆとりを持たせておく必要があります。ご注意ください。
COCOAの利用者が急増しているそうです。 COCOAを利用してイベントに参加し、複数の濃厚接触を確認後、抗原検査で陰性確認。安心して次のイベントに参加するという判断につながることがあるようです。 検査陰性は、残念ながら感染なしを保証しません。 濃厚接触後は、【自宅待機、症状観察】です。
「ちょっと熱っぽい」と思ったら、可能な限りそれに気がついた日から休みをとりましょう。 何事もバランスではありますが、仮にそれが勘違いでの休みだったとしても、その勘違いが許されるような雰囲気もまた、作っていきたいものです。
発熱と喉の痛みで受診、コロナと診断された方の処方箋を拝見。 ムコダイン、アスベリン、ムコスタ、ロキソニン、トランサミン、SPトローチ、アズノール 1日27錠。真面目な方は処方箋通りに内服。「病院に行くと色々良い薬をもらえる」という印象も与えています。 その薬、本当に全て必要ですか?
「ほとんどの子どもは軽症だが、合併症で命を落とすこともある。ワクチンで予防してほしい。周りの大人が接種することも重要だ。」 5~17歳のワクチン接種を推奨 小児科学会、重症者増で | 2022/8/10 - 共同通信 nordot.app/93002156860696…
検査の陰性確認よりも、まずは濃厚接触がなかったか、体調の変化はないか、旅行先で万が一体調を崩したら?などを考えていただくことが大切です。
検査陽性→旅行はキャンセル 検査陰性→それでも感染している可能性もあると考え、検査を受けていない場合と同様に感染予防行動をとりましょう
駅前の抗原検査会場が旅行客の大行列。都が主導されているもののようですが、予想される用途の多くは「安心のため」。「全く意味がない」わけではないものの、残念ながら検査の使い方として誤っている上に、必要なところで検査キットが不足しているのであれば、なおさら誤った選択では…
感染している確率が「半々ぐらい」の時に、抗原検査を確認して「陰性」と出たとき、それでも自分が感染している確率はまだ25〜30%ぐらいあります。「いや、8割ぐらいの確率で感染してるけど念のため抗原検査」の場合には陰性でも6割ぐらいの確率で感染しています。 抗原陰性でOKルールは間違います。
非正規の抗原検査キットが話題になっていますが、抗原検査自体が持つ限界も知っておく必要があります。感染者が、正規の抗原検査キットを用いても陰性になる「偽陰性」の可能性があり、感染流行が悪化すればするほどその確率は高まります。症状があれば、「陰性」確認で外出というのは避けましょう。
ご参考までに、私の書籍では論文255本の引用をしたのですが、なんと某編集者さんの校閲の方は引用元の論文を全て開き、私の記載と論文の記述に違いがないかを全て確認されました。私が「1割」と記載していたところ、引用論文では9%だったと報告しており、「1割でOK?」と確認が入ったレベルでした。 twitter.com/nhk_kurogen/st…
医療従事者の4回接種vs 3回接種。4回目がブレークスルー感染予防に有効な可能性。4回目接種した人の方が感染予防行動も注意深く行ったなどの可能性もないわけではないですが、日本での医療従事者4回目を(特に現在の感染流行の大きさも考えると余計に)支持するエビデンス。
現在流行中のBA.5は免疫から逃れる力が高く、若い方でも2回接種では不十分な可能性が高いです。12歳以上の方は3回目接種の対象となっていますので、2回受けて終わりにしていた方も、BA.5対策と考え、追加接種をご検討ください。感染流行中ですが、遅すぎるということはありません。
せっかく感染予防のためにマスクをするなら、口もとだけでなく鼻も覆いましょう。鼻を出して呼吸をされるなら、そのマスク、残念ながら口もとを隠すことにしか成功していません。
ワクチン接種は、相変わらず体を守る有効な方法の一つです。接種後にコロナに感染してしまう方のエピソードを見て、「意味がないのでは?」と疑問に思われるのも自然なことです。しかし、ワクチン接種は大きく二層のブロックをもたらしてくれているのです。
数人で会食していて、その日は皆さん元気でも、翌日やその翌日にうち1人でもコロナの症状を発症したら、会食に参加した方は全員濃厚接触になってしまいます。発症前から、ウイルスは体の中で増えていて、周囲に感染させることもできてしまうのです。
苦しく感じるのか、せっかくマスクをされていても咳をする際や話をする際に限ってマスクを顎に下ろしてしまったり外してしまったりする方を一定数お見受けするのですが、咳をする時、話す時こそ実はマスクの活躍の時です。