ニューヨーク州の感染状況です。年末年始に1日あたり8万人ほど出ていた陽性者数は、すでに1000人オーダーに。この1ヶ月は1度も増加を見ることなく減少を続けています。
せっかく感染予防のためにマスクをするなら、口もとだけでなく鼻も覆いましょう。鼻を出して呼吸をされるなら、そのマスク、残念ながら口もとを隠すことにしか成功していません。
今年のNYのインフルエンザは止まりません(赤線が今年)
米国FDAが5-11歳の新型コロナワクチン(ファイザー)のブースター接種を許可しました。 これで、米国では5歳以上の全ての方が3回目の接種まで、50歳以上の方は4回目接種までを受けられます。 オミクロンの感染流行で米国では小さなお子さんの入院が増加したことが指摘されていました。
もうさすがにイベルメクチンのCOVIDへの効果を期待するのは無理があるなと思わされる論文が先月付でJAMA誌に掲載されています。以下、要点を解説していきます。 jamanetwork.com/journals/jama/…
人工呼吸器が必要となった最重症の患者さんたちの中で、ワクチン接種を完了していた方が助かる確率が高いという関連を示した研究。重症化から守るだけでなく、万が一重症化してしまったとしてもワクチンが大切な命を守ってくれる可能性が高いことを教えてくれます。 jamanetwork.com/journals/jaman…
ファイザーから新たな飲み薬のコロナ治療薬の試験結果が発表されています。高齢者や重症化リスクのある人に対して、入院、死亡を89%減少と非常に高い効果が示唆されています。まだ重要なステップがいくつか残されていますが、メルクの治療薬とともに、まずは良い知らせだと思います。 twitter.com/pfizer/status/…
米カリフォルニアでの研究で、オミクロンの感染流行中に、感染後につくられる抗体が陽性になった(すなわち感染していた)人のうち、過半数は感染したことに気がついていなかった、だからこそ、急速に感染拡大するのではと示唆する報告。 jamanetwork.com/journals/jaman…
ワクチン接種は、相変わらず体を守る有効な方法の一つです。接種後にコロナに感染してしまう方のエピソードを見て、「意味がないのでは?」と疑問に思われるのも自然なことです。しかし、ワクチン接種は大きく二層のブロックをもたらしてくれているのです。
COCOAの利用者が急増しているそうです。 COCOAを利用してイベントに参加し、複数の濃厚接触を確認後、抗原検査で陰性確認。安心して次のイベントに参加するという判断につながることがあるようです。 検査陰性は、残念ながら感染なしを保証しません。 濃厚接触後は、【自宅待機、症状観察】です。
新型コロナ感染症に対し、メトホルミン、イベルメクチン、フルボキサミンという三者三様の薬剤を評価した試験で、低酸素、救急受診、入院、死亡などの複合アウトカムに対する有効性は示されませんでした。結果は、本日のNEJM誌に報告されています。
【自宅療養になったら】 • 部屋を分け、室内はこまめに換気をしましょう • 感染者のお世話はなるべく持病のない限られた方で行いましょう • 共有部分はなるべく減らす工夫を、どうしても共有しなくてはならない箇所はこまめに消毒 • 同居している方も定期的に熱を測るなどの健康観察をしましょう
未査読ではありますが、3回目接種から4ヶ月が経過しても、未だにオミクロンに対する中和抗体が比較的高く維持されているというデータ。 あくまで抗体の話ですが、ちょうどブースター接種から4ヶ月が経過してしまった私にとってはポジティブなデータです。 twitter.com/EricTopol/stat…
NHKの記事でも私たちの活動を取り上げていただきました。 nhk.jp/p/ohayou/ts/QL…
11歳の女の子、新型コロナ感染症発症後、3ヶ月続く腹痛で、発症3ヶ月後の小腸からコロナウイルスが検出されたという症例報告。ウイルスの存続がロングCOVIDの原因の一つかもしれないとのことですが、あくまで1人の症例報告なので、もう少しデータの蓄積を待ちたいところです。 twitter.com/EricTopol/stat…
この研究報告は胃がんの世界を大きく変えうる内容だと思います。 胃がん発症リスク、22倍に 遺伝子変異とピロリ菌感染 | 2023/3/30 - 共同通信 nordot.app/10139177221060…
BA.5による感染者増加のみならず、入院患者の増加も日本での特別な傾向ではなく、世界的な傾向。多くの国で軒並み増加傾向。BA.5はそれほどのウイルスです。ワクチン4回目(60歳以上、18歳以上重症化リスク、医療者)、3回目(12歳以上)、2回目(5-11歳)がまだの方はぜひ接種をご検討ください。
COVIDの患者さんが相変わらず増加中のNY市内ですが、パクスロビド投与後の再燃の問い合わせや受診も増加しています。全く稀な事象ではなくなりました。BA2.12.1で増えている可能性もあると思います。体感はとても2%ではなさそうです。投与期間の見直しなど、早急にエビデンスの構築が求められます。
いわゆるコロナ後遺症として嗅覚、味覚の障害はどのぐらい残るのか? • 6ヶ月後時点での嗅覚と味覚の障害は、それぞれ5.6%と4.4%で報告された。 • 女性は男性よりも匂いや味が回復する可能性が低かった。 数字は割合としては小さいものの、絶対数としては全く見逃せない数字です。
高い有効性を維持してきたモデルナのワクチンですが、さすがに接種後1年に差しかかると有効性が低下してくる模様です。モデルナから報告→ investors.modernatx.com/static-files/4…
海外旅行を予定されている方へ。渡航先入国に検査は不要かもしれませんが、日本への入国前に現地での検査(その種類にも制限あり)が必要とされます。陽性となった場合には、多くの場合、陰性となるまで帰国ができません。スケジュールや予算にはゆとりを持たせておく必要があります。ご注意ください。
コロナワクチンの有効性には、発症予防効果や重症化予防効果だけでなく、感染予防効果もあります。厚生労働省のQ&Aを最新のエビデンスに合わせてアップデートいただきましたので、ご確認ください。 cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/0011.html
数人で会食していて、その日は皆さん元気でも、翌日やその翌日にうち1人でもコロナの症状を発症したら、会食に参加した方は全員濃厚接触になってしまいます。発症前から、ウイルスは体の中で増えていて、周囲に感染させることもできてしまうのです。
レジオネラ菌というのは肺炎を起こす主要な細菌の一つですが、感染者の最大4割程度までが集中治療室での治療が必要となり、致死率は1%から最大で10%とも報告される「大した」菌なので、誤解のないようにお願いしたいところです。 newsdig.tbs.co.jp/articles/-/351…
20種類のインフルエンザウイルスのサブタイプに対応したmRNAワクチン、マウスの実験で有効性を確認。インフルエンザのユニバーサルワクチン誕生へ向けて大きな第一歩。 ここでもまた、「接種を受けたマウスが3年で死んでしまった」と自然のマウスの寿命を伝える誤情報がいずれ流れるのでしょうか。