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有名アパレル店に勤める知人女子にセールスのコツを聞いたら、「服を売ろうとしないの。まず、その子が好きな人に少しでも『可愛い』って思ってもらえる方法を一緒に考える。その方法としてウチの服を勧められる時だけ、全力で勧める」と。
彼女が全国トップの成績残してる理由が、わかる気がする。
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妻が髪型を変えた。お気に入りの美容院で、明るく春らしい雰囲気に仕上げてもらったみたい。動くたびにさらさらと揺れる前髪が、なんだかとても可愛らしい。
ぼくは単純なので、こうなるとぜひこの人を誘ってどこかの街にお出かけしたくなる訳で。
妻へ。まだ少し肌寒いですが、春デートしませんか。
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男性上司にきつく当たられ病みかけてた将来有望なA君を守る&ライバル女子を減らすために「A君はマゾでしかも男もOKだから、上司に怒られると興奮するって言ってました…」と噂を流すという奇策を用い、狙い通りその隙にA君を射止めこの春に結婚する後輩女子が影で「女孔明」と呼ばれ始めている。
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妻「今日はかんたんなご飯になっちゃう」
ぼく「いいよー。かんたんでも、君のご飯は幸せ」
妻「かんたんなオトコだ」
ぼく「失礼な。あ、今日の髪型かわいいね」
妻「え?料理するために、かんたんにまとめただけだけど」
ぼく「びっくりするくらい可愛い。幸せ」
妻「かんたんなオトコだ…!」
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節分、妻が鬼役をやりたいと。
ぼく「あれ、豆は?」
妻 「今年は趣向をこらしてカカオだガオー」
ぼく 「カカオどこ?」
妻「カカオは入手が大変なのでチョコにしたガオー」
ぼく「投げるの?」
妻「片付けが大変なので優しく口に運べガオー」
ぼく「鬼わがまま!」
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日頃から①先輩のコピー取りを積極的に②こっそり1セット多くコピーし、自分の分を確保。③それを(未来の自分がやる)仕事の参考書にする。を繰り返していた結果、最近偉い人から「お前は無茶ぶりした仕事も平均点以上で返してくるから使い勝手が良い」と褒められた。多少手間だけど、オススメです。
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1才になったむすこは積み木が大好きで、1コ積むごとに「お上手ー」と頭をなでてあげるルールと、「これ以上はむすこでは無理」ってなったらぼくが代わりに積むというルールを設けたところ、そのたびにむすこがぼくの頭を「じょーじゅー」となでてくれるようになった件、今年一番の幸せかも知れない。
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学生さんに電話した際「はい、○○です」ってちゃんと名乗ってくれるだけですごく好印象。他の学生さん達は「面接が勝負!」って思ってて電話が適当になりがちな中、アポの段階で礼儀正しいとそれだけで一歩リード。
でも今日、「…私だ」って出た学生さん、大物感あふれててちょっとお会いしたい。
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同僚女子(既婚)が「結婚すると恋人時代のドキドキがなくなるよね。恋人の頃は、駅で待ち合わせしてのデートとか、すごくドキドキしてたのに」と言うので、「わかる。だからぼくは、仕事帰りに妻と待ち合わせデートしてる」と応じたら、「ああ言えばこうノロケる」と呆れられたのまだ納得いってない。
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取引先の社長が「社員食堂で新人が「ごちそうさまでした!」って言うのを見て、いままで無言だった周りの社員も「ごちそうさま」って言うようになった。食堂スタッフの志気があがったのか、ご飯が美味しくなった」って嬉しそうに語ってて、「ひと月で会社を変えてくれた彼に社長賞あげるつもり」って。
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新婚の後輩「奥さんとケンカします?」
ぼく「たまには」
後輩「例えばどんな?」
ぼく「どっちがゴミ捨て行くかとか」
後輩「そっちがゴミ捨て行ってよ!的な?」
ぼく「逆。『重いから俺が!』『いや私が行く!』的な」
後輩「…手柄を奪い合う武将的な?」
ぼく「あるでしょ?」
後輩「ないっすよ」
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最近の若い者は、とか東京人は冷たいとか言いますけど、息子が生まれて以来、ベビーカーでバスに乗ろうとした際に若いお兄ちゃんが手伝ってくれたり、電車で女子高生が席を譲ってくれたり、サラリーマンが顔芸で息子をあやしてくれたりした事を思うと、最近の若い者は優しいし、東京はすこぶる温かい。
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赤ちゃんの肌は乾燥しやすいので、妻は毎日お風呂上がりにオイルを塗ってあげています。
妻「まずお顔ー。次はおててー」
むすこ、嬉しそう。
妻「次は足ー」
むすこ、はしゃぐ。
妻「そして(ぼくも手がガサガサだよ!)ってアピールしてるパパの手ー」
と、たまにぼくにも塗ってくれて、幸せ。
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むすこ「ぱぱ」
ぼく「!」
むすこ「ぱぱ」
ぼく「!…生後9か月目にして、ついにパパと!抱っこしてやるぞむすこよ!掲げるように抱っこしてやるぞむすこよー!」
むすこ「だばー」
ぼく「ちょ、よだれが目に!目に直で!」
妻「目にいれても痛くない?」
ぼく「残念なことに普通に痛い!」
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スーパーにて。
妻「ハーゲンダッツの新味買うの?」
僕「うん」
妻「バニラが一番好きって言ってたのに」
僕「言ったけど」
妻「簡単に期間限定の新しい味にほだされて!私もこうして捨てられるんだわ!このバニラのように!」
僕「バニラにします」
妻「よろしい」
妻がバニラ好き過ぎる。
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妻とデート中、つないでいた手を離して財布を探していたら、妻が右手を飛んでいる蝶のように、ひらひらと舞わせていて。
僕「…?なにかのダンス?」
妻「違う」
僕「熱いものでも触った?」
妻「違う。この手はちゃんと捕まえてないと、逃げちゃうわよー、の舞」
僕「ああ」
即、その手を捕まえる僕。
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妻は帰宅後、「今日はこんなことがあってね」とその日の話をしてくれるんだけど、ふと「毎日、たくさん話題があるね」って言ったら、「帰りの電車で『今日はこれ話そう!』って考えてるし。そうするとあっという間に着く…いや別にあなたのことばっか考えてるんじゃないけど!」と。
くそ、可愛い。
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先輩がコンビニでプリンを手に「…俺、小さい頃は体が弱くて。よく風邪で学校を休むと、母さんがプリンを作ってくれて、それがすごく楽しみで…」って言い始めてほんわかしてたら「そのせいかプリン食べると風邪を引いてる気分になるから、プリン嫌いなんだよね」って棚に戻してて期待を裏切られてる。
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休日、リビングのソファの上ですやすやと眠るむすこを見て「ベビーベッドだとあんなに泣くのに」と苦笑する妻。
妻へ。きみはまだ気づいていないだろうけど、むすこが寝ているソファのその場所は、きみがいつも座っているところで、きっと「ママのにおいがする」と安心して眠れているんだと思うよ。
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風呂上がりの妻が、タンスの前で独り言。
妻「あれ、パンツがない」
妻「パンツがーないー」
妻「アントワネット風に言えば」
妻「パンツがなければ」
妻「…なければ…何だろ」
妻「…パンツがなくてもいいじゃない?(決めポーズ」
ぼく「ダメだよ洗濯機の中だよ」
妻「見てたのっ!?」
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凹むことがあったらしい妻が「いいんだ。私なんてダメだもん」って言い始めたのでフォローしようとしたらその前に「私はクズだもん。…クズ…星クズ。つまり…流れ星。人々は私に願いを託す。夜空を照らす一瞬だけど鮮やかな光」って後半自力で立ち直って笑顔になった。強い子だ、と思うことにする。
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将棋でいう「飛車」とか「角」みたいなリーダーシップにあふれた大型人材ばかりを採用した結果、会議を開けば皆が意見を譲らず議論が平行線だしプロジェクトは船頭多くして船山に登る状態だしで「『歩のない将棋は負け将棋』って格言、あれ本当だ…」って凹んでる社長をなぐさめる言葉が見つからない。
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妻「あなたは少し過保護だと思う」
ぼく「否定はしない」
妻「そう思うのなら直そうよ」
ぼく「いやです」
妻「え」
ぼく「ぼくは自分のこの過保護なところを割と気に入っています」
妻「まさかの全肯定」
ぼく「それより君が心配されるような行動を控えた方が良いかと」
妻「まさかの逆襲!」
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働くパパとしては仕事中、むすこがどんな風に過ごしてたか気になるところですが、それに気付いた妻が「きょうのむすこくん」と称し、一日の出来事を面白おかしく話してくれるように→妻の話をもっと聞きたい!→早く帰ろう!→夫婦の時間も増える!という好循環が生まれて、むすこったら早くも親孝行!
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大切な君に内緒でプレゼントを買って、君が喜ぶ顔を想像しながら玄関を開け、いつものように「お帰りー」と出迎えてくれる君に、「はい、これ」と渡す瞬間が好き。
きょとんとした顔でプレゼントを受け取った君が弾けるような笑顔に変わるその一瞬が、ぼくにとって世界で一番幸せな時間なのです。