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話がそれちゃった。舞台は人が立つから、その人の存在も作品の一部で、好きでも好きでなくてもその人の存在をその時にどう思うかは絶対作品に回収されるし、それが作品を「今」「私がここにいるからこそ」見えるものに昇華しているとは思う。観劇を目撃に変えるのは、観客の私情である気もしてる。
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写真は刹那の美しさをとらえたもののように思いがちだけど、彩凪さんは舞台で見ると本当にこのままずーーーーっと刹那の美しさを2時間35分持続どころか更新し続けていて、見てる間勝手に心がシャッターを連写し続けるからいつも大変だった。流星にしがみついて目まぐるしいキラキラの中にいるみたい。
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他人と会話なんてしたくないがみんなのことがとても好き、みたいな気持ちをそのまま持ち続け、同時に誰もが幸せになってほしいけれどみんなのことが大嫌い、とも思い続けて、要するに他人というより他人の人生の重さが怖いのだろうと思う 幸福でいてください
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誰かを推したり応援したりすることは楽しいけど何もかもがハッピーというよりは好きだからこそしんどいこともあって、でもそれは「好き」が足りないからだとはとても思えないのです。好きだからこそある感情はどれもが「好き」そのものと同じく鮮やかでその全てが「好き」って言葉の内側にあると思う。