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ワールドカップ開催に合わせてやっぱり出てきた「各国文学代表」。律儀にグループ別に選出されています。ブルガーコフ、アラルコン、ボルヘス、アディーチェ、キシュ、ハン・ガン、イシグロ、トカルチュクなど。文学的な「死のグループ」はB、Fあたりでしょうか。
lithub.com/32-books-to-re…
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12の有名な図書館(アメリカ東部が多いですが)が誇る宝を、それぞれ写真付きで紹介する記事です。ヴェスヴィオ火山の灰に埋まっていたパピルス、シナイ写本、楔形文字板、マグナ・カルタ、死者の書など。
atlasobscura.com/articles/oldes…
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あの英単語の意味は昔はけっこう違ったんです、という25単語。"girl"にはもともと性別がなかった、"queen"は女性一般を指す単語だった、"thrill"は穴を開けるという意味だったなど。しかし"nervous"が「筋肉質」だったというのが新鮮な驚きです。
mentalfloss.com/article/505181…
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パンデミックによって新刊の出版時期を秋にずらす出版社が続出した結果、イギリスでは9月3日に600点近い新刊本が登場するという事態に。書店や書評欄のスペースなどには限りがあるため、重要だが十分な光が当たらない本が多数出てしまう可能性も指摘されています。
theguardian.com/focus/2020/aug…
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シャーレでバクテリアを培養して描いた絵のコンテストがあることを知りました。去年の入賞作はニューロンやニューヨークの地図など。他にも、ゴッホの絵を再現するなど、目を奪われる出来のものばかりで、バクテリアの集団芸術魂を感じます。
huffingtonpost.com/entry/agar-art…
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ガルシア=マルケスの創作をめぐるエピソードで特に心に残るのは、『百年の孤独』の登場人物の死を書くのが怖くてなかなか書けなくて、ついに書いたときに奥さんに「とうとう死んだのね」と言われて泣き崩れた、というくだりです。ものすごく卑小なレベルで、僕も今日、翻訳で似た経験をしました。
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ガザ地区で初めての英語の図書館を開こうとする若者たちの記事です。ガザから出られなくても、英語の本を通じて世界を旅したいという彼らには、二百冊が届いていて、あと千冊が目標だそうです。「自由とは、心が自由になることから始まる」と。
arabnews.com/node/1060386/o…
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南極点到達レースに敗れたスコット隊のうち生還した別隊が氷を掘って越冬中に毎晩朗読していた本『デイヴィッド・コパーフィールド』の現物が、このたびロンドンのディケンズ博物館で公開されるという記事。イギリスの極地探検隊は本を持参するのが習わしだったそうです。
theguardian.com/books/2019/may…
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2018年に発表される予定の、小説からの映画化・テレビシリーズ化企画が一堂に会しています。ピーター・ラビット、華氏451度、シャーリイ・ジャクスン、ディック、若草物語、キング、シェイクスピア、サッカレーと、後半はなんだかお祭り状態。監督と俳優も豪華です。
lithub.com/35-literary-ad…
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「ドストエフスキーの落書き」という、彼の自筆原稿に描き込まれたイラストの展示がコロンビア大学で行われているそうで、一部がオンラインでも見られます。
openculture.com/2014/01/fyodor…
言葉がなかなか出てこないときに、この作家はかなり念入りに絵を描いているそうです。
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あの文学作品にインスパイアされて作ったビール、という9銘柄が集結しています。いきなりピンチョン、ファイトクラブ、味が謎なラヴクラフトや悪系シェイクスピアなど斜め上を行く銘柄が揃い、お勧めの食事も紹介されています。脳内企画かと思いきや、どれも実在のようです。
electricliterature.com/10-beers-inspi…
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オーストラリア・ヴィクトリア州の文学賞に、クルド系イラン人作家のBehrouz Boochaniが選ばれました。本人はパプアニューギニアの難民収容センターに六年前から収容されたままで、その実情を訴える受賞作は収容所からショートメッセージを一つずつ送る形で書かれたそうです。
theguardian.com/world/2019/jan…
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チャック・パラニューク、エージェント事務所の会計士が340万ドルを着服していた事件が発覚して、目下「破産寸前」の状態だそうです(『ファイト・クラブ2』の印税も受け取れず)。ただし、友人や読者たちの助けは「豊富にある」ことに慰められているとのこと。
theguardian.com/books/2018/may…
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合衆国で独立系書店が好調な背景をまとめたワシントン・ポストの記事。「独立系書店はどうやってアマゾンと張り合うか」というタイトルを掲げ、「まあ、そのネット企業の創業者が本紙のオーナーだったりしますが」と冒頭に書いてみせるあたりがアメリカのメディアらしさです。
washingtonpost.com/goingoutguide/…
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3月8日の「女性がいない日」に合わせて、オハイオの書店が店内にある男性作家の本を裏返しに置く実験をした記事です。女性作家の背表紙のみが見えるようにすると、特に詩の書棚が白っぽくなるので、男女比のいびつさが際立ちます。映像あり。
avclub.com/article/heres-…
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1861年〜1928年のオーストラリア労働者階級の公共図書館の利用記録がデータベース化され、当時の多様な読書習慣が明らかになってきたという記事。877冊を借りた強者の紹介から、肉屋はスリラーを、アデレードの労働者と医者はディケンズを好んで読んだという話まで。
theguardian.com/books/2019/jun…
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2017年の英語圏における本のベストデザインをデザイナー別にまとめたページが出ています。日米で表紙の美意識がかなり違うのが常とはいえ、2017年は色彩・デザイン共に充実していたことがわかります。個人的に欲しくなったのはヘミングウェイのボックスセット。
paperdarts.org/blog/2017/12/2…
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カート・ヴォネガットが大戦中に家族に宛てた22通の手紙やドレスデンの写真などを収録した未公表のスクラップブックに、このほど競売で18万ドル超の値段がついたという記事。皮肉と恐怖の混在する手紙も含め、『スローターハウス5』の成り立ちを語る貴重な資料だそうです。
smithsonianmag.com/smart-news/kur…
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イギリスのヘレフォード大聖堂には、所蔵するすべての書物が今でも鎖につながれている無二の図書室があるとBBCが紹介しています。17世紀当時は書物を守るための最新のシステムだったそうで、本棚からの取り出し方や、所蔵している中世の写本も映像で見ることができます。
bbc.com/culture/story/…
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スコットランドのウィッグタウンにあるThe Open Bookという宿が、付属の古書店を滞在客に貸し出しているという記事。1~2週間の滞在中に書店をどう運営するのかは客に任され、イベントをしても書棚を独占してもいいそうです。2021年夏まで予約で埋まっているようですが...。
atlasobscura.com/places/open-bo…
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匿名であれ実名であれ、SNS上であれそれ以外の場であれ、明確な意図をもって、他者を貶める言葉・表現を発することは、「他者を貶める者」としての自己のあり方を選んだということです。それに付随する責任も批判も受け止めることを求めます。
#わたしは伊藤詩織氏を支持します
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本の献辞は人それぞれではありますが、特に個性的なものを集めたギャラリーがこちら。両親への屈折した言葉、カニエ・ウェストへの捨て台詞、『紙の民』ばりの黒塗りなど。「私が知るなかで一番心が強い人に捧げる。つまり私に」は爽快感抜群です。
imgur.com/gallery/EWuUf
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ウィスキーのボトル一本が入店料になっている書店、フェミニスト書店「ブルーストッキングス」では高くて買えない本は店内で読書してOKなど、ニューヨークにある独立系書店のポートレートがいくつか。理想主義が息づく(がゆえに閉店の危機もある)空気感が伝わります。
theguardian.com/books/2018/jun…
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EYESCREAMの12月号はアメリカ文学特集で、監修というか交通整理役を務めました。聞く・見る・抗う・遊ぶ、のセクションで、短編の翻訳あり、映画やグラフィックノヴェルの記事あり、新しい作家たちの紹介ありと、盛りだくさんです。
eyescream.jp/culture/6015/
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ISILに3年間占領されていたイラクの都市モスルで、5年ぶりに文芸祭が開催されたという記事。長らくアラブ文学の重要な拠点だったモスルですが、占領中は書店街が破壊され、店主の処刑もあったそうです。文芸祭開催中は4千冊の本が一般参加者にプレゼントされたとのこと。
en.rfi.fr/culture/201910…