101
映画化したら悲惨なことになること間違いない小説15冊。いきなりのキャシー・アッカーに続き、カルヴィーノ、ナボコフ、紙葉の家などメタフィクション系、ペレックなどの実験小説系も納得です。ボラーニョの2666は舞台化したら五時間超えだったというエピソードも再登場。
lithub.com/14-great-books…
102
かつて、本がひとつひとつ手作りされていたころの工程を見せてくれる動画です。文字を組んで、ぐいっと印刷して、切って、折って、綴じて、表紙を貼り付けて...。
atlasobscura.com/articles/watch…
103
1861年〜1928年のオーストラリア労働者階級の公共図書館の利用記録がデータベース化され、当時の多様な読書習慣が明らかになってきたという記事。877冊を借りた強者の紹介から、肉屋はスリラーを、アデレードの労働者と医者はディケンズを好んで読んだという話まで。
theguardian.com/books/2019/jun…
104
本の献辞は人それぞれではありますが、特に個性的なものを集めたギャラリーがこちら。両親への屈折した言葉、カニエ・ウェストへの捨て台詞、『紙の民』ばりの黒塗りなど。「私が知るなかで一番心が強い人に捧げる。つまり私に」は爽快感抜群です。
imgur.com/gallery/EWuUf
105
ブコウスキーの死後に出版された詩1,600篇の相当数が、編集の手が入ったせいで別物になっているという記事です。原稿と出版された作品とを比較してみれば、大掛かりな削除やブコウスキーが一度も使わなかった単語などが加えられ、元々の美しさが失われているとのこと。
lareviewofbooks.org/article/charle…
106
史上最も短い学術論文として紹介されているのが、1974年に出版された「執筆スランプという症例の自己治療の失敗」。本文・参考文献0語、脚注に「本論文の一部は**学会で口頭発表されませんでした」とあり、査読評は「構成・文体に全く欠陥なし」。著者も雑誌も最高です。
openculture.com/2018/01/the-sh…
107
ヴァージニア州の名レストランが営業再開にあたって、席の半分を空けるよう要請されたため、1940年代の服装をしたマネキンを空席に座らせる演出を考え出したとの記事。マスクもマリリン・モンローの笑顔やジョージ・ワシントンの顎が描かれた特製品を用意しているそうです。
washingtonian.com/2020/05/12/inn…
108
ガルシア=マルケスの創作をめぐるエピソードで特に心に残るのは、『百年の孤独』の登場人物の死を書くのが怖くてなかなか書けなくて、ついに書いたときに奥さんに「とうとう死んだのね」と言われて泣き崩れた、というくだりです。ものすごく卑小なレベルで、僕も今日、翻訳で似た経験をしました。
109
書店員のいない書店がドバイにオープンしたというニュース。2万冊が置かれ、年中無休の24時間営業。さてはすべて機械化されたのか?と思いきや、「客を信頼しているから」好きな金額を出口の箱に入れていけばいいという仕組みで、それでも1日100冊以上売れているそうです。
gulfnews.com/xpress/news/24…
110
12の有名な図書館(アメリカ東部が多いですが)が誇る宝を、それぞれ写真付きで紹介する記事です。ヴェスヴィオ火山の灰に埋まっていたパピルス、シナイ写本、楔形文字板、マグナ・カルタ、死者の書など。
atlasobscura.com/articles/oldes…
111
南極点到達レースに敗れたスコット隊のうち生還した別隊が氷を掘って越冬中に毎晩朗読していた本『デイヴィッド・コパーフィールド』の現物が、このたびロンドンのディケンズ博物館で公開されるという記事。イギリスの極地探検隊は本を持参するのが習わしだったそうです。
theguardian.com/books/2019/may…
112
ISILに3年間占領されていたイラクの都市モスルで、5年ぶりに文芸祭が開催されたという記事。長らくアラブ文学の重要な拠点だったモスルですが、占領中は書店街が破壊され、店主の処刑もあったそうです。文芸祭開催中は4千冊の本が一般参加者にプレゼントされたとのこと。
en.rfi.fr/culture/201910…
113
J・D・サリンジャー関連の品々200点が、ニューヨーク公共図書館にて初公開されるそうです。『ライ麦畑』のタイプ原稿やノート、蔵書や手紙がメインとなるようで、子供時代の写真や、戦時中にノルマンディーでタイプライターに向かう写真は記事中でも見ることができます。
nypost.com/2019/10/07/nev…
114
一定数の教師が武装していれば乱射事件を防止できる、という大統領の発言に対して、教師たちが各SNS上で#ArmMeWith(私が与えてほしい武器は)で抗議を始めています。求めている「武器」として挙がっているのは、「銃弾ではなく本」「生徒たちを知る時間」「生徒たちの精神的サポート」「時間」など。
115
「古本自販機」が、トロントにある古書店Monkey’s Pawに設置されていることを知りました。2ドルを入れると、古風な起動音とベルの音とともに、古本が一冊出てきます(何が出てくるかは分かりません)。動画では自販機内部の手作り感も見ることができます。
craigsmall.com/portfolio/the-…
116
ベルギーのヘントで、地元図書館の移転のため、1200人の市民がバケツリレー方式で本を運んでいく様子です。生活の中に図書館があるというのは、こういうことなんだなあと。 twitter.com/BBCBreakfast/s…
117
マーガレット・アトウッドによる『侍女の物語』の続編が2019年9月に刊行されるとアナウンスされました。あれから15年後の世界を舞台とするThe Testamentsは3人の女性による語りになるほか、目下進行中のTVシリーズ版とは別物とのことです。
global.penguinrandomhouse.com/announcements/…
118
イギリスのヘレフォード大聖堂には、所蔵するすべての書物が今でも鎖につながれている無二の図書室があるとBBCが紹介しています。17世紀当時は書物を守るための最新のシステムだったそうで、本棚からの取り出し方や、所蔵している中世の写本も映像で見ることができます。
bbc.com/culture/story/…
119
スウェーデン南部の湖で水遊びをしていた八歳の女の子が、水底から突き出た棒を引き抜いてみたら、5〜6世紀まで遡るかもしれないバイキングの剣だったという記事。ちなみに発見者の女の子はミネソタ育ちでバイキングスのファン、名前はサーガ(Saga)というおまけつきです。
thelocal.se/20181004/eight…
120
「人種差別主義者たちはいつも、自分たちが多数派なのだと人々に思わせようとする。けれども、かれらは絶対に多数派ではない」
---トニ・モリスン twitter.com/alexanderchee/…
121
PCソフトウェアによる編集作業が1990年代に登場する以前に見られた誌面レイアウト編集風景の動画を、書評誌London Review of Booksが紹介しています。糊と専用カッターを駆使して1行短くする手作業が進んでいく光景には、時の流れが緩やかになるような独特の磁力があります。 twitter.com/LRB/status/118…
122
ニューヨーク・タイムズも今年の100冊を発表しています。小説部門ではソーンダーズ、ミン・ジン・リー、オースター、ユージェニデス短編集、ハミード、ウォード、アリ・スミスに混じって、さりげなくジュンパ・ラヒリ翻訳によるスタルノーネ、横山秀夫の64も。
nytimes.com/2017/11/22/boo…
123
数日前から話題になっている、中国の書店のデザインが天井にある鏡と階段の効果もあってエッシャーの騙し絵かインドの階段井戸のようになっているという記事。確かに忘れがたい空間で、人がどこからでも出入りして思い思いの時間の使い方で過ごせたら理想的です。
thisiscolossal.com/2019/05/infini…
124
ル=グウィンが亡くなったそうです。今年は彼女の作品をなるだけ読もうと思っていた矢先に...
nytimes.com/2018/01/23/obi…
125
カルヴィーノの『見えない都市』が世界各地のアート魂に火をつけていることがよくわかる特集ページです(折々に英訳の本文つき)。有機的だったり無機質だったり、ポップだったり突き放すようだったり、ある種の無限がそこにあると言えそうです。
lithub.com/art-inspired-b…