176
177
複数の方におすすめいただいた『かげきしょうじょ!』1・2話を見る。納得、です。ぼくが宝塚の若手をテレビにのせたのは半世紀前のことだが、彼女らの熱気を思い出す。アニメの演出がいい。現実の時間を折り畳んで劇内に再構成する手つき、センターに立って一瞬の恍惚に浸る間合い、アニメならでは。
178
『羅小黒戦記』3 を見る。ああ、これはあとをひくな、妖精とスマホが並立する世界観か。人間の都会に溶け込んだ花の妖精、疾走するメトロの車内で展開するファンタスティックな活劇。見る者の想像力を快く刺激してくれるし、主役のシャオヘイ描出に手間と時間をかけていて、アニメの魅力が全開。
180
脚本家大河内一楼さんから『アイの歌声を聴かせて』ディスクを頂戴、観了する。公的にはコロナ私的には頻尿とドライアイでスクリーン離れしていた身、ありがたや。AI少女の危ういほどまっすぐな造形(太鳳の声演も)が成功した。五人の少年少女のひとつ踏み込んだ描写、企業城下町の風物が鮮やかだ。
181
182
@nfuJDsUmIJ0LEbd 日曜版のシナリオを書いていた辻です。原作者と意気投合しながらだったのに、肝心の映像化権はわれわれの頭越しにもう売られていたと判り、われわれの企画は立ち消えになりました。これが「大人の事情」です。
183
184
「西崎義展の狂気」を読む。虫プロ商事に現れた直後の彼は知っている。「海のトリトン」は彼の制作だがぼくは富野監督とのおつきあいに止まり、一度もじかに接しなかった。「狂気」を感じさせるPDの存在が必要悪?とは理解するが、凡器で正気のぼくには遠くから眺めるだけが分相応だったと思う。
185
186
(承前)定型の謎解きをわざと壊したのも面白い。「無限の住人」の原作はリアルタイムで読了しているが、圧縮した内容はさすがツボに嵌まっている。木村万次と市川永空の対決は、不死のテーマに即するだけに重みがあった。槙絵も凶も出番は少ないが原作を彷彿とさせる。やっぱりコヤで見る映画は格別!
187
アニメ『地球外少年少女』1・2話を見ました。ただいま興奮中なのと,この時間もはやぼくの視力が使い物にならぬため、ツィートは差し控えます。でもスゴイということだけは打っておきたいです。
188
アニメ『パリピ孔明』4まで見る。このとんでもない設定を、じゅんじゅんと展開してゆくしたたかな構成演出には、音楽世界に無知なぼくであるにせよ、原作の強みもあるにせよ、音と色彩と動きとアニメの武器を駆使して、見る者を引きずる力があると思う。令和が似合う軍師を最初にイメージした人偉い。
189
「葬送のフリーレン」マンガ大賞受賞おめでとうございます。ぼくが小学館(まだ木造三階建てだったかな)でマンガを手伝っていたころの方はもう誰もいないけど、「葬送」は第一回から共感していただけに、まだマンガ読みの目は死んでいないと思い、受賞にかこつけてぼくも勝手に嬉しがっているのです。
190
192
今この地震を題材のひとつに書いています。救援どころか調査もしなかったから、正確な被害状況は誰もわかりません。まるまる消えた集落もある、というのですが。津波を調べにきた三重県の役人が、憲兵に捕まった話は本当らしいです。逆に鳥取の大震災をぼくは知らない。これが戦時下の日本の姿でした。 twitter.com/babiru_/status…
193
PRした小説版『ルパン三世』のことなんですが。みなさんのリアクションを読むと、コバルト文庫のことばかり。アレは再刊してよく売れた方だからみんなもご存じなわけ。初刊の双葉社版は誰も知らぬほどの惨敗で、今回はリベンジです。40年かけてマンガと活字 の壁を破ってくれたのが 、読者の力でした。
194
195
「ひそねとまそたん」8話まで観了する。航空隊という最もシビアな現実に、のんびりした幻想を合体させ、メインプロジェクトがまつりごと(先読みですが)ときた。視聴者の想像力を動員させておいて、その上を行きますか。この設定だからこそ、まつりごとが説得力を生む。プロの仕事と感じさせられた。
196
197
『鬼滅の刃』遊廓編を観了して雑感です。東映シネスコチャンバラは日舞のごとき殺陣ぶりで、スターは返り血も浴びなかった。これは血みどろ気息えんえん、そして悪逆無道の敵にも、それなりの道理がある。リアルになったかロマンになったか。アニメアクションは、歌舞伎的様式美の世界に突入するのか?
198
199
「名探偵コナン」の脚本打合せ。ライター最年少の方にお目にかかる。孫がいないが24歳なら孫としても若いほうだろう。ぼくはむろん最年長だが、(涙)こんな若いスタッフが創っているんだから、皆さんアニメを見てください。たった3000歩歩いただけで昨夜は足がつった。ウー、最年長の貫祿だ。
200
アニメ「86」8話まで見る。いったん動き出した国家の欺瞞や謀計は転落する雪玉とおなじで、個人の正義感だの善意なんか屁の突っ張りにもならないと、戦時中に熟知させられた。86のメンバーほどの自我すらないわれわれだったから、なお怖い。昔話ではない、直近のオリンピックを参照すればわかる。