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「なつぞら」が終わった。アニメ制作の話だったのに、テレビの前に座れなくてとうとうご縁がなかった。朝ドラ第1回の「娘と私」第1話は、担当者がラジオの先輩で不慣れだったし、主演が「ふしぎな少年」に出た女優だったご縁で、ぼくが代ってコンテを切った。テレビ銀河小説と呼んだころの昔話です。
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[予告] 今日は日本が負けた日です。どこと戦ったか、なんていいっこなし。中日新聞夕刊の文化欄に、中二だったぼくが名古屋で空襲を受けた話を書きました。ご縁のある方は読んでやってください。もう爆弾や焼夷弾と戦った体験のある人は、少なくなりましたから。
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磯貝さんに教えてもらいました。今週土曜(18日(の『名探偵コナン』は拙作「灰原哀監禁事件」だそうです。ネタバレになるかな? 誤認トリックものですが、むしろコナンがそれをどう看破するかに、頭を痛めました。未見の方はどうぞお楽しみください。すでにご覧の方は脚本家の迷走ぶりを笑ってね。
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「絶対魔獣戦線バビロニア」20まで見る。広げた風呂敷にほころびを見せず、さらにとめどなく風呂敷を広げようとするエネルギーに、今さらながら敬服する。設定時に四方八方からネタとキャラを選び尽くした、努力の結果か。その収穫が、二枚腰で踏ん張る底力だ。脚本にしても活劇の視覚演出にしても。
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12月8日、大詔奉戴日である。翻訳すると、天皇陛下に開戦の詔書を戴いた日だが、対中戦争はその四年前に始まっていて事変といった。敵基地反撃能力とおなじく曖昧な日本語のせいで、戦前と戦中の線がひきにくい。ところで今は戦後なのか戦前なのか。歴史が線を引くころには、ぼくはもう死んでるぞ。
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「どろろ」遅ればせながら17話まで見る。鯖目、樹海と主題に寄り添うキャラが出て見応えがある。脚本の出来に多少の注文はあっても、全体を通す心棒が強固なため、瑕瑾にしかならない。ぼくがアニメを乱作していたころは、シリーズ構成というパートがなかったが、なる程こういうスタンスで捌くのか。
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アニメ「アビス」13話まで観了。原作は最初から読んでいたが、原作のエスプリそのままに、原作の域を超えた稀な結実だ。設定の基本である垂直の大探検行に、色と音と動きがタフな小島演出、誠実で着実な倉田脚本、いっそう愛らしくなった黄瀬キャラ、すべてが異世界創造に貢献して毎回楽しまされた。
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「楽園追放」を見る。ウェルメイドのSFCGアニメとして,広い客層にアッピールするだろう。SFとアニメが好きなぼくには、とても嬉しい。ツンデレ節の炸裂、板野サーカスを思い出すアクションと、理屈抜きで面白かった。わーい。
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新作テレビアニメいくつか見る。作画がお寒く紹介すれば悪口になるので、パス。今後も漁るつもりだが、いいものが見つかりますように。マンガ「ゴールデンカムイ」26巻の札幌決戦は渋滞が懸念されながらも、コマの磁力で纏め上げている。そのマンガに比べアニメの底力って、こんな浅いものだったか?
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『その着せ替え人形は恋をする』9話まで見る。構成のサビにあたる位置に登場した姉妹も上手く納まった。レンズの効果なんてNHKにはいる前に熟知すべきだった、魔法少女のアニメもっと気合をいれて造形すべきだったと、今ごろ後悔。青春と海はよく似合う、必要以上にべたつかぬ甘さが後をひきます。
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誕生祝いの言葉をありがとうございます。お礼に便乗して近作のPRです。4月末に『ルパン三世(小説版)』上梓。40年以上昔の復刻に加筆、亡きモンキーさん・おおすみ監督・ぼくの鼎談も収録。5月『馬鹿みたいな話! 昭和36年のミステリ』8月『殺人の多い料理店』文庫化です。どうぞよろしく。
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「映像研には手を出すな!」昨夜観了。例によって呑んでいたので、今日改めて見直してと思ったら、あっ。「映像研」に限ってストリーミングでなく、放映を見ていたんだ。というわけで記憶はヨレヨレなのだけど、湯浅演出がうまく舞台にマッチして、天馬空をゆく縦横無尽、唯我独尊だったのは確かです。
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magmix.jp/post/60733
発売した拙作『テレビアニメ道』(立東舎)について、マグミクスの取材でおしゃべりしました。(おなじ内容がYahoo !ニュースにも出ております) ご一読いただければあなたはきっと 購入するつもりになるでしょう、責任はもたんけど。立ち読みの代わりにご覧下さい。