辻 真先(@mtsujiji)さんの人気ツイート(古い順)

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「タイバニ」を見る。時間をかけただけに作画はていねい。だが犯人の正体がわかると、また敵討ちかヨと白けさせる。せっかくのコンビ再起動も、演出の盛り上がりにも水をさす。なんとか謎の深まりにひと工夫ほしかった。「男は度キョウ女は愛キョウ、ゲイは最キョウ」のセリフは受けた。
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「キルラキル」観了した。最後まで高いカロリーを放出しなから、走り抜いた脚力。だがドラマの展開としては、王道のきわみであった。破綻を寸止めしながら、この完成度は見事である。
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長期連載のマンガがいくつか、挨拶もなく消えてゆく気配に、人生晩年の悲哀を覚えていたら、「ブラック・ラグーン」が三年ぶりの単行本となった。10巻である。相変わらずの広江節、「話おぼえてますか編」最後のページはうけた。でも次巻まで三年かかると、ぼくは多分いないんですが。
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サイボーグ009ファンクラブ会誌「パラライザー」を頂戴した。150号である。現在編集発行を務める木下さんの代になってから(26年前)でも、すでに100号。そして009誕生以来50年が経過している。継続は力なのだ。凄いといわざるを得ない。
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「サイボーグ009」完結編5冊を読了した。大長篇の始末をつけるには仕方ないが、終盤の設定解説が長いのは残念だった。テレヒアニメ第一期第二期に関係した者としては感慨しきり。1964年「少年キング」連載当初からの読者でもありました。 。
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「GODZILLA」見た。おお、ゴジラはついに神となったか。54年の第一作、リアルタイムで見たのはむろん、NHKテレビでPR番組(そんなことができたんです)に関わった者として、感慨がある。シリーズをよく研究しているし、ムートーとの戦いぶりもいい。チェレンコフ光の使い方に感服した。
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[予告] 今日は日本が負けた日です。どこと戦ったか、なんていいっこなし。中日新聞夕刊の文化欄に、中二だったぼくが名古屋で空襲を受けた話を書きました。ご縁のある方は読んでやってください。もう爆弾や焼夷弾と戦った体験のある人は、少なくなりましたから。
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吉田秋生「海街diary」1から6まで大人買い。少女マンガを久しぶりに纏めて読んだ。是枝監督の実写化に期待する。と公的に申した上で私的につぶやく。 昼は戦闘機の部品を夜は芋を作り空襲で逃げまどった、ぼくの中学時代を返せ! ぼくのすずちゃんはどこにいたんだよお!誰だ、笑うのは。
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ニコ動MMD杯選考のため、投稿された800本あまりのアニメを見る見る見る。まあね、全部見ていたら寿命が足りないので、自分の基準をつくってとびとびに見てるが、毎度おなじみにまざって、いいもの、真似できないものがあるから、目を放せない。わーっ、ドライアイがドライアイが!
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「ドラえもん」3D長篇を見た。端正な出来ばえで、藤子さんも安心すると思う。ドラえもんの原点をきちんとなぞって、未来ののび太もしずかも、らしく出来上がっている。実はドラ泣きのコピーに心配した。「ナキ」の泣かせのカットに感心しただけにやりすぎないかと。見事にバランスがとれていた。
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「楽園追放」を見る。ウェルメイドのSFCGアニメとして,広い客層にアッピールするだろう。SFとアニメが好きなぼくには、とても嬉しい。ツンデレ節の炸裂、板野サーカスを思い出すアクションと、理屈抜きで面白かった。わーい。
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「進撃の巨人」15を読む。連載長篇はトーナメント的展開が多いが(やってみるとわかる。締め切りに追われる身としては、この構成がいちばんラク)、作者はそんな安易な道へ逃げない。螺旋状に主題を掘ってゆくから着地点が見えず、先へ先へと読者をひきずってゆく。アニメも実写も楽しみである。
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伊藤計劃「虐殺器官」を読了。仕事で本格ミステリを優先する都度、気になっていたSFである。タイトルの意味を痛烈に理解した。凄いというのは簡単だが、思い返せばやっぱり凄い。内容に則した文章の技術。なんと勿体ない夭折か。生きててすみません。もうしばらく、下手糞だけど小説を書いてます。
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冬コミに出す「僕らを育てたシナリオとミステリーのすごい人」2が送られてきた。持病で売り場に立てないが、テレビ生放送のあの時代をご存じない方には珍しいだろう。北海道出身の安彦さんが、架空の得富線のディーゼルをアルに描いてくれました。
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平井和正さんが亡くなった。昨日は赤旗・朝日新聞・共同通信の人たちが℡をくれた。ここしばらく疎遠であったが、ぼくをはじめてアニメ脚本へ誘ったのも、SFの世界に目を開かせてくれたのも、平井さんであった。改めてあの時代の縁を思い出す。さよなら、平井さん。近い内にむこうで逢いましょう。
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幾原邦彦「ユリ熊嵐」1・2を見る。カクゴはしていたがぶっ飛んだ怪設定。ペンギンがクマに代わった程度のものじゃない。進撃のクマですか、これは。ただし壁の内部は宝塚だ。螺旋階段を使った映像演出の冴えなど、悪酔いを用心しながら、酒を飲みつつ配信を楽しんでおります。
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[CM] 2月21日放映の「名探偵コナン」はぼくのシナリオです。「灰原哀監禁事件」、絵になりにくいアリバイ破りものを、ご存じのあのネタを使ってこうあしらってみた。脱稿後はスタッフに丸投げだったからぼくも未見。面白かったら演出や声優さんのおかげ、つまらなかったら脚本のせいだ。
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今期のアニメ、二番煎じと思わせて土俵際で視聴者を押し返す作品が、目について嬉しかった。裏返しのヤッターマンがそうなら、新味のあるアクションでグイグイ見せるファフナーもそうだ。「寄生獣」も原作に負けない力のこもった展開だし、「マリア」も楽しく見ているし、アニメはやはり面白いです。
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終活で書類を整理していたら、ソノラマ時代の「代筆・進学殺人事件」だの、永井豪原作・辻真先脚本・雨宮慶太監督の「忍法ハルマゲドン」等々のプロットが出てきた。どういう経緯でポシャッたか記憶にないけど、一読者として目を通してみよう。大掃除で畳の下から出た古新聞を読む気分です。
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見損ねた「プラネテス」を配信しており、やっとこ1・2を見た。原作に感心したので、アニメ化で壊れやしないか躊躇ったのを後悔した。大河内脚本、谷口監督、いい仕事だと思ったからには、最後まで見よう。モタモタしていると、自分がデブリになってしまう。
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「プラネテス」観了する。あの台詞がとか、このカットがとか、そういうレベルではない。ハチマキとタナベに焦点を合わせつつ、壮大で深い主題を絵にした。脇役敵役まで行き届いた描写に、つい膝を前に進める。映画ではなく「テレビ」アニメの寸法を熟知したスタッフの、熱く凝縮された作品だと思う。
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「四月は君の嘘」観了した。この種の泣きメロは決して得手ではないが、山場のピアノ演奏場面に感動。昔、「別れの曲」で初対面のショパンとリストが連弾するシーンがあった。実写らしい人間ドラマが強調されたが、これはアニメだからこそのスペクタクル。俯瞰移動幻想と味わい深い。演出うまいなあ。
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「SHIROBAKO」配信終わる。観了とはいえない。初期に芦辺さんから教えてもらって飛び飛びに見たに過ぎないからだ。身につまされて見つづけるのが辛かった。だが最終回、一緒に乾杯したい気分に変わりはない。ああ、アニメの楽屋裏をテレビ化できる時代がきたんだ。信じられない、泣ける。
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「君は淫らな僕の女王」は原作のみ岡本倫。そこを狙って不見転の買い。当たった。設定といい話の発展といい、作画の初々しさも効果的で一気読み。70年前のぼくだったら堪らなかったろう。「ナナとカオル」と「奈々子さん」の間に介在する、こんなマンガを読める若い読者を、羨みつつも同情した。
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「ユリ熊嵐」観了する。講義をもっているデジタルハリウッド大学で、学生に尋ねられられたことがある。「どんなアニメを見ているんですか」「たとえばユリ熊嵐とか」答えると彼はニヤリとした。どういう意味の笑いであったのか。説明しにくいが、シンの通った感覚的アニメと思っている。