76
77
平井和正さんが亡くなった。昨日は赤旗・朝日新聞・共同通信の人たちが℡をくれた。ここしばらく疎遠であったが、ぼくをはじめてアニメ脚本へ誘ったのも、SFの世界に目を開かせてくれたのも、平井さんであった。改めてあの時代の縁を思い出す。さよなら、平井さん。近い内にむこうで逢いましょう。
78
バビルさんのメールで知りました。眉村さんが亡くなったのですか。SF第一期のひとりであり,謎の転校生テーマの創造者でもあります。ぼくをペンクラブに入れたのも眉村さんでした。あの朴訥な人柄は,先鋭きわまりないSF 紳士録の中できわめてユニークな存在でした。ご冥福をお祈りいたします。
79
さよなら富田勲さん。フランキー堺さんにすすめられてテレビミュージカルを依頼したら、NHKへサイドカーで駆けつけた時はブッ飛んだ。ジャングル大帝のミュージカルアニメ打合せで、鳥居坂のマンションへ虫プロの連中と大挙してお邪魔したっけ。ぼくの知る限り手塚先生と並ぶ凝り性の作家であった。
80
テレビアニメのその後。「幼女戦記」4まで見て、平成の視聴者に語りたいキモに触れたみたいで、最後まで見させていただきます。「けものフレンズ」好感の持てる世界観。アニメはもともと子供の文化であったと思い知らされた。「ジャングル大帝」クルーとしても、懐かしいバオバブのある風景でした。
81
友人に勧められ、見逃していた「宇宙戦艦ティラミス」1話から3話まで見た。壮大で読むヒマもないOPに始まり、サマになるキャラ、格好つけたメカ、堂々の声優陣で、駅前居酒屋然としたネタを熱演する。新潮社の名に恥じる出来ばえで、アニメ文化はまた一段と薄っぺらになった。続きも見るとしよう。
82
74年前の昨日は裏の道路に落ちた1トン爆弾の破裂孔に雨水がたまって、ぼくは泳いだ。道幅の半分以上が巨大アリ地獄の観を呈して直径10メートル級。74年前の今日は工場にされた中学で、ぼくは兵器を造っていた。エッ午後も操業していた? 進駐軍にどう言い訳しようかと、大人たちが大騒ぎした。
84
85
告知とお願いです。2月2日「上坂すみれの文化部は夜歩く」に出演します。ついては皆さんからのメーッセージや質問をいただけませんか。
bunkabu@obc1314.com です。全然こなかったらぼく無言だよ。せめて新刊のミステリと、夏コミに出す同人誌の宣伝をやらなくては。
86
87
アニメ『水星の魔女』11話まで見る。駒が充実しており、それぞれの持ち場で視聴者にアッピールするよう配慮されているため、話がどの方向に振られても興味が途切れない。原作ありきでないから、事前の設定の綿密さが想像される。この構成者はテレビシリーズの長所短所を、よく掴んでいるに違いない。
88
89
青二プロ50周年公演「火の鳥」(手塚原作・辻脚本・深作健太構成演出)は中止。ただし無観客公演でディスク制作となりました。
後楽園の名の由来をご承知ですか。天下に先んじて憂い天下に後れて楽しむ。治める者の心得です。先んじて楽しみ後れて憂いたふりをする人には、無関心な言葉でしょうが。
90
「宇宙よりも遠い場所」観了。制作脚本作画演出声技、どれをとってもバランスよく気持ちよく纏まった。お役所のクレジットが並んだにしては(失礼ながら)最良の企画。四人の女子高生描写が行き届いており、想定内のドラマ(これでいい、これががいい)と端正な余韻が、彼女らの良き未来を予感させる。
91
永井豪原作・湯浅政明監督・大河内一楼脚本の「デビルマン」に、絶大な期待を寄せています。あの壮絶に振り幅の大きい終幕を、どうスクリーンで見せてくれるか。残念ながら想像できないので、ぜひ自分の目で確かめたいと楽しみにしております。生きててよかった。
92
93
94
95
一日遅れのツィートです。昨日は71年前の敗戦の日。名古屋は暑かった。中学まるごと兵器工場で、負けたはずの午後に操業したかどうか後に問題化したけれど、そもそも「終戦」なんて言葉は存在しなかった(同年7月の明解国語辞典では)。「敗戦」とは口が裂けてもいえなかったのだ。きっと、今でも。
96
97
42年ぶり?に見たことになるのかな。動いてこそアニメの「コナン」の後で、物語先行のアニメ「フューチャー」を書き、いろいろと思うところがありました。 twitter.com/NAUSICAA198403…
98
沼津のシネコンで劇場版「コナン」を見る。畳み込むクライマックスに、トイレへ行く隙もなく危なかった。だがぼくの膀胱とは無関係に、これは優れたエンタメだ。理に落ちた動機も公安の上下関係を知って納得。硬派の展開ながら安室をはじめキャラを生かした脚本、タメと爆発力のある演出はイキかいい。
99
「GODZILLA」見た。おお、ゴジラはついに神となったか。54年の第一作、リアルタイムで見たのはむろん、NHKテレビでPR番組(そんなことができたんです)に関わった者として、感慨がある。シリーズをよく研究しているし、ムートーとの戦いぶりもいい。チェレンコフ光の使い方に感服した。
100
小池一夫さんも亡くなった! さいとうプロから独立したばかりの頃「白地に黒く死の丸染めて」(記憶違いなら失礼)の生原稿に仰天したことも、トキワ荘物語のアニメ化を仕切ってもらったことも、みんな昨日のような気がする。「漫画アクション」の時代には「子連れ」と拙作「獅子伝」が雁行したっけ。