辻 真先(@mtsujiji)さんの人気ツイート(リツイート順)

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徳間書店「アニメージュ」500号、おめでとうございます。創刊以前からお手伝いした者として感慨深いが、あのときぼくは尾形編集長に悲観論をぶった。先の読めない者でした。その癖日本武道館を会場に、五年連続アニメグランプリの脚本賞をもらった。結局アニメにしがみついていた者でもありました。
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『チェンソーマン』12話まで観了する。『水星の魔女』11話まで見る。期せずして瀬古・大河内というアニメ脚本双璧(と勝手にぼくは思ってます)の作品を見て、2022年を終えることになった。『チェンソー』のタバコという小道具の使い方、『水星』のスレッタとミオリネの会話。うまいもんだな。
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作品社さんからこういうご本を頂戴した。明治期に刊行されたホームズの翻案小説で、目次を一瞥しただけで腰をぬかしそうになった。一部をご紹介しよう。禿頭倶楽部・暗殺党の船長・片手の機関師・奇怪の鴨の胃・毒蛇の秘密┄┄さあ、原題名がわかりますか。「毒蛇」は「まだらの紐」だけど後はサテ?
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マンガ「ペリリュー」。1から7巻までバビルさんに頂戴する。こんな強烈な戦争ものを武田一義の可愛い画風で描かれた作品が、「ヤングアニマル」に連載されていたとは知らなかった。「戦争という地獄に巻き込まれてゆくリアル」(ちばてつや)試しに戦争をやってみたい人は,ぜひともお読みください。
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告知ではありません愚痴です。昭和12年につづいて20年の話の資料を集めて困りました。歴史の文献は山積みなのに、庶民の生活データがない。ぼくの見聞も限られており,広辞苑の「壕舎」は自分の体験とズレていて、映画「東京五人男」が最良の記録とは悲しい。この満員電車は米人の撮影らしいです。
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『戦争は女の顔をしていない』3をバビルさんに頂戴。まだ読了に至らない。ウクライナの報道に接しているためか。本書を思えばささやかな体験だが、空爆の翌日、名古屋栄町の焼跡に吹く風は甘酸っぱい匂いがした。誰も教えてくれなかったがこの本で漸く確認できた。あれは死体が焦げる匂いであった。
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テレビアニメ「ルパン三世」今期を観了する。終盤ヒトログによる国際的盛り上がりは、楽しませてもらった。世相を斜めに切り裂く時代感覚がある限り、ルパンは永遠と信じます。来春刊行の拙作に細い糸を結ばせてもらいました。どう繋がるかネタバレになるので、黙秘。
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今年度の鮎川賞受賞作「ジェリーフィッシュは凍らない」が東京創元社から送られてきた。選考委員のひとりなので発言を控えていたが、もういいだろう。ミステリやマンガなどを選考してきた乏しい体験の中からだが、これは最上級に属する作品であった。PRではなく、ぼく個人の呟きでしかないけれど。
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「ブギーポップは笑わない」アニメの1・2話を見る。発表当時に原作を読んで、見知らぬ物語の地平を垣間見せられ、自分の未来に暗澹としたが、アニメはついてゆけなかった。今回はどうだろう。昔ドラマの脚本で少女に「ぼく」といわせたら、役者に嫌がられた。今あの台詞回しが魅力的なのは、なぜだ。
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『メイドインアビス』(原作の方です)11巻まで読了する。この絵柄の三頭身キャラで、地底(ということを忘れてしまうが)でみんな滅びてゆく話は、原作とアニメ二本立てで読んでもよくわからない。なのに緊張の糸が切れず面白い。ぼくの既成の劇作法では手に負えず、結局トボトボついてゆきました。
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アニメ「鬼滅の刃」立志編を観了した。血みどろ無惨の26本で、ufotableの 作風が原作に上乗せされ、目ざましいアクションとなった。コメディリリーフに課題は残るが、鬼の棲む和風絵ッ写亜館の変幻には目眩がしたほどだ。敵役が強烈なほど活劇の質が高まるのは、「姿三四郎」の月形以来の鉄則だな。
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矢口高雄さん、小林泰三さんと、ふたつのジャンルからつづけざまの訃報だなんて。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。老輩、置いてけぼりをくった思いを、今さらのように噛みしめております。合掌。
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野間美由紀さんが亡くなった? 綾辻さんのツィートでやっと知った。声もない。「パズルゲーム」連載中だったんですね。無念であったろうとお察しします。はるか昔、銀座の小劇場で拙作「天使の殺人」の舞台を見ていただいたことがある。ただひとコマで謎を解いてみせる、ミステリセンスの持主だった。
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知念実希人さん「硝子の塔の殺人」を頂戴、読了する。読後の感想「うわあ┄┄┄┄」以下絶句。絶句したまま点線で140字分埋めるのも狡いので、申し添える。ミステリ好きなあなたの必読書。有栖川さんの評に「本格ミステリのテーマパーク」とあったが至言。本格山脈をドローンで俯瞰すればこうなる。
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自国を締めつける憲法のせいで、攻撃されても対処できない、戦争をしやすい国に改憲しよう。そうですか日本からプーチンを出したいのですか。そうでないのなら、いざというときわれわれは相手とどう向き合うのか? まだ“戦前”であるうちにに早く考え行動しなくてはね、とドラえもんはいっております。 twitter.com/honnoinosisi55…
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「Fate Zero」14 完結編を読む。1巻を新宿のアニメイトで手にとってから、なん年たつのだろう。とある男の物語として始まり、何者にもなれなかった男が生涯を閉じたとき、終わる。作画も傑出していたが、高い調子で貫かれた文章にひきずりこまれた。王者問答の一幕、いつまでも忘れ難い。
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アニメ『メイドインアビス 烈日の黄金郷』を観了。キャラ、背景、筋立ては絵になっても、物語の大きな要素である「価値」をどう絵に噛み砕くのか。手強いシリーズでした。ファプタやヴェコなど役名も覚えきれないぼくに、あげつらう資格なしと自認。ただ言い添えるなら、「それでも面白かったです。」
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古い拙作『急行エトロフ殺人事件』の冒頭にかかげた一文。中野好夫は東大・中大で教授をつとめた評論家です。敗戦のあの年、多くの日本人は同じことを考えました。でも今は「平和ボケのせいで日本は愛国心を失った」という人が大勢います。笑っているのはコロナではないでしょうか。初心忘るべからず。
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「安彦良和の戦争と平和」を頂戴。安彦さんにはぼくのインタビュー集の装画をお願いしたものだが、これは対談集と違い杉田俊介氏のメニューに則り、マンガやアニメで対峙した日本人の歴史について語っている。「巨神ゴーグ」の脚本を書いたぼくは、全共闘以前の時代に育ったから、得るもの大であった。
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「リライフ」を大学職員氏にすすめられ二本見た。推奨の理由はわかるけれど、27歳の青年が高校生をやり直す設定が、84歳の老人に理解できたつもりなら、それはぼくが見栄を張ってるだけだ。時代感覚以上に世代感覚は追随できない。トシをとるとはそういうことと覚悟しながら、マンガアニメを見る。
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アニメ「ssss ダイナメゾン」観了。怪獣という言葉に耳垢?がつきすぎ、大上段から聞かされたときやや白ける。だが、ロボと怪獣の濃い描写は見事なものだ。ぼくが書いた「コンV 」は単線的思考にすぎたが、こちらは情報量過多で焦点が甘いのでは。学園祭など蛇足の感もあり、少々整理がほしかった。
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『水星の魔女』9まで見る。ガンダム社の存続を賭けた6対6の集団決闘。さまざまに繰り返された決闘場面だが、その都度趣向が変わるし、結果が網の目のように細かく波及して登場人物をからめ捕るし、だから目が離せないわけだ。ジャディクが残す呟きとミリオネのリアクション。画竜点睛というべきか。
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みなさんがごらんになっている「エヴァ」を,残念ながら見に行けない。「シンゴジ」で映画への集中力をブッタ切って募る尿意との戦いは、もう繰り返したくない。だから配信中の冒頭10分余と、バビルさんに頂戴した劇場エヴァのパンフ、貞本さんのコミカライズ終章を反芻して、現物を偲んでおります。
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おかしいなあ。なぜ初刊のとき読まなかったんだろう。米澤さんの帯をみて、阿津川さの購入リストをみて、今ごろあわてて購読しました。精緻に積み上げられて綾なす時間。四次元ジグソーパズルの最後の一片が、カチリと音高く嵌まったときの痛快さ。SFを読み解く悦楽のひとときを過ごすことができた。
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『アイの歌声を聴かせて』、絵を紹介するの忘れたっ。キャラたちみんなイイ。右端で吼えている柔道少年も泣かせます。