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仕事の関連で「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」15巻を頂戴、今は14巻目を読んでいるのだが、ボッチではじまった主人公に友達の輪が広がった。原作者のネタ詰まりでなく(クロてめーなにをつるんでやがるキショイじゃねーか)と突っ込みたいぼくは、読者の一員になったというべきか。
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「ゾンビランドサガ」7話まで見た。狂騒的な構成演技演出と思わせて、実は感動のテレビアニメではあるまいか。音楽の素養がないぼくが、ライブ場面のワクワク感にA・フリード映画を思い出した……とたん伝説のゼロ号怪演ときて、もはや想像を絶する。こんな企画を通したサガに謹んで敬意を表します。
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新作アニメの企画会議から帰って、哀しいニュースを知りました。大学でアニメ史を講義したとき、学生に作品の冒頭を見せたとたん「おっ,京アニだ!」反応の大きさに驚いたものです。日本文化の最前線で創り続ける京都アニメーョンの名を、アニメと無縁な方にも知ってほしいと、あえてお願い致します。
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怪作「ゾンビランドサガ」を観了した。終盤の胸つき八丁で危うい気はしたが、記憶を取り戻したさくらの懊悩を通して、レギュラーゾンビを描き直す構成が巧みで,最後の舞台場面も実写ならお約束のカメラワークを、アニメでやってのけた(ぼくの無知かも知れないが)手間と金に感じいった。拍手を送る。
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28日のぼくのツィートは、明らかに失態です。京アニの正式な発表を待たずに記したことを、関係の方々にお詫びいたします。たとえ悪意でなくても、報道の勇み足に加担した結果に変わりありません。以後はアニメ好きのひとりとして、胸中でのみ悼みつづけることをお許しください。
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アニメ「ロード・エルメロイ二世の事件簿」1から5まで見る。征服王と英雄王の激突は白眉だったが、ウェイバー少年が一編を背負う存在にまでなったとは。魔術世界のルールとムードに慣れるにつれ、時の伏流のうねりがズンと面白くなってきた。超論理のマジックミステリ、先の読めない展開を期待する。
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ごらんの通り、今年のコミケはゆけないけれど、来年の米寿記念にはゆきたい。熱気と雑踏のカオスを味あうだけでもバワーが必須なのです。なんといっても、目の前で自分の名がはいった本が売れる気分は、テレビや映画や小説を書くだけでは得られぬ双方向交流の実感で、芝居やライブの酔心地に匹敵する。
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おおすみ正秋監督からの情報です。NHKBS プレミアム「アナザー・ストーリーズ」8月20日放映は「そして、ルパン三世が生まれた・命を吹き込んだ男たち」 NHKの取材は半端ではなかったようです。亡きモンキー・パンチ作品に関心のある方は、ぜひごらんください。金曜21時からの放映が決定しました。
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74年前の昨日は裏の道路に落ちた1トン爆弾の破裂孔に雨水がたまって、ぼくは泳いだ。道幅の半分以上が巨大アリ地獄の観を呈して直径10メートル級。74年前の今日は工場にされた中学で、ぼくは兵器を造っていた。エッ午後も操業していた? 進駐軍にどう言い訳しようかと、大人たちが大騒ぎした。
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マンガ「ペリリュー」。1から7巻までバビルさんに頂戴する。こんな強烈な戦争ものを武田一義の可愛い画風で描かれた作品が、「ヤングアニマル」に連載されていたとは知らなかった。「戦争という地獄に巻き込まれてゆくリアル」(ちばてつや)試しに戦争をやってみたい人は,ぜひともお読みください。
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アニメ「彼方のアストラ」9話まで見る。スタートが軽すぎる気がしたが、ぼくの浅見でした。謎解きの重さに立ち向かう気概が、各人のキャラ描写に裏打ちされ、気持ちのいいリアルさだ。圧倒的な原作を得てアニメもまた堂々と対峙した。僅かな苦みを添えて、全方位のユーザーに見てくださいと申します。
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ミステリの先輩加納一朗さんの訃報をお孫さんの山田幸彦氏から頂戴、弔意を表したが、遅まきながら先輩の業績にラノベの基礎を築いたことを挙げておきたい。朝日ソノラマ刊行60年代末からのサンヤングシリーズは、井上ひさし小林信彦梶原一騎光瀬龍辻真先たちが書いたが、加納作品が最多数であった。
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アニメ「ロード・エルメロイ二世の事件簿 魔眼蒐集列車」10話まで見る。テツの目から見て羨ましかった。列車もので困るのが空間の狭小さだが、魔法で車内空間を展張するわ、森の深奥に鉄路を敷設するわ。本筋も緊張に満ちてきて、聖杯戦争の余燼が燻り、優しく懐かしげな旋律が異世界を逍遥させる。
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「彼方のアストラ」観了する。原作もよかったが早くも中身を忘れていて,おかげで?アニメを十分愉しめた。制作スタッフがきっちり原作を消化・昇華したからだろう。軽い冒頭も視聴者層を狙い定めていたからか。ぼくは読み抜けなかった、残念。一カ所をぶち抜いてこそ、全方位の拍手が得られるんだね。
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「なつぞら」が終わった。アニメ制作の話だったのに、テレビの前に座れなくてとうとうご縁がなかった。朝ドラ第1回の「娘と私」第1話は、担当者がラジオの先輩で不慣れだったし、主演が「ふしぎな少年」に出た女優だったご縁で、ぼくが代ってコンテを切った。テレビ銀河小説と呼んだころの昔話です。
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アニメ「ロード・エルメロイ二世の事件簿 魔眼蒐集列車」観了した。この世界観の知識もないまま、面白く見終えたのはなぜだろう、と考える。聖杯戦争の後遺症?は確かで、あのウェイバー君がねえ…と感慨にひたりつつ、新しい要素の学園、列車、魔術的推理に「程よく刺激」されたと結論したのだが…?
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アニメ「鬼滅の刃」立志編を観了した。血みどろ無惨の26本で、ufotableの 作風が原作に上乗せされ、目ざましいアクションとなった。コメディリリーフに課題は残るが、鬼の棲む和風絵ッ写亜館の変幻には目眩がしたほどだ。敵役が強烈なほど活劇の質が高まるのは、「姿三四郎」の月形以来の鉄則だな。
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昨日は方丈作品を再読しつつ、台風の目に入った熱海で静かに眠る。メは冥界のメなのか、SF界故人の夢を見た。集合写真を撮ろうと、最前列に手塚治虫、小隅黎。二列目の半村良と話していたら平井和正が隣にきた。毒舌家ばかりで皆ゲラゲラ。小松左京を待つ内に目がさめる。なぜかぼくは生きていたが。
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