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おざわゆきさん「傘寿まり子」5を読了。85歳の読者(ぼくです)が80歳のヒロインの少女マンガを読んでまず感服したのは、21歳のWEB編集長とのタイマン、そして新たな脇役になりそうな、もと流行作家の造型である。まずキャラありきの王道マンガだ。15歳の読者でも面白く読める、これぞマンガでは?
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山本おさむ「赤狩り」1を読む。言論統制当たり前の国で育ち、戦後民主主義で躾け直されたぼく、呆然としたっけ。アメリカだっておんなじか。マンガアニメの害毒を叫ぶ某県教育委員会に、岩波ホールで「恥ずかしくないのか」と面罵されたぼくなぞ、小さい小さい。でもまたいつか日本が通る道だろうか?
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アニメ「少女終末旅行」12話まで観了した。この世界の人間は、私たちふたりだけと告げらはれたのに、ビクともしない。「これからどこへ行く?」ウオー、なんとタフな彼女たちよ。テレビが終わっても、知らん顔で走りつづけているだろう。カラ元気に見えないから凄い。あのオープニング、好きでした。
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「デビルマン」1・2話をまず観る。冒頭からドラマ全開、そうくるかこうきたかと思っていたら、サバトの凶悪な演出にズタズタにされた。こういう
スタッフなんですねえ。世界観とストーリーテリングとアニメの鋭利さを、お客さんはどう見るか、なンてこた知らないよ。楽しませてていただきましょう。
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「デビルマン」10話まで観了する。9話の盛り上がり10話の構成といったドラマツルギーはどうでもいい,技巧を超えた創り手のセンスに、なにもいう気にならないよ。永井豪ちゃんうらやましい。あなたのデビルマンが平成に息吹いてる,くやしいくらいに!
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アニメ「宇宙よりも遠い場所」1・2話を見る。おなじみ学園風景に始まって、現実に南極へ向かうドラマの広がりがすばらしい。テレビアニメ。視聴者を納得させながら、宇宙より広大な青春像をどう描くのか? 期待したい。
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アニメ「ゆるキャン」1・2話を見る。学園ものに収斂してゆくにせよ,第一話の掴みはよかった。ひとりキャンプの女の子と,寝坊でベそかきの女の子の対比、テントの組み立てなど細部のリアルさで、凡百の学園ものと違ったスタートを印象づけられた。これからの展開でどうなるか、ゆる観してゆきたい。
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「ポプテピピック」1・2・3を見る。老い先短い爺に時間の無駄遣いさせやがって。かねてクソアニメとして名高いが、物語偏重のぼくは敬遠していた。東京新聞の取材を受けてイヤイヤ見たぞい。キンドーさんに会えるとはね。外して流すギャグの数々。粋か野暮かと考えるだけ、敵の術中に嵌まった気分。
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告知とお願いです。2月2日「上坂すみれの文化部は夜歩く」に出演します。ついては皆さんからのメーッセージや質問をいただけませんか。
bunkabu@obc1314.com です。全然こなかったらぼく無言だよ。せめて新刊のミステリと、夏コミに出す同人誌の宣伝をやらなくては。
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速水螺旋人さん「男爵にふさわしい銀河旅行」1を読了。この作家らしいおおらかで機智に満ちた連作である。ホラ男爵より純情で生活力のある主役、300年前に保証がきれたロボット嬢、やたら同衾したがる吟遊詩人ちゃんのトリオが、SF幻想魔法宇宙を冒険する、全方位読者向け王道マンガが愉快です。
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自分の原稿が進まないので、しきりとアニメに逃げ込む。「宇宙より遠い場所」11回の「ドラム缶でぶっ飛ばせ!」、痛快だった。「いじめた奴は忘れるがいじめられた者は忘れない」とは拙作の中の台詞だが、南極へ着いても生きてきた現実を根っこに持つ四人に乾杯! ああ、逃げてちゃいかんのですね。
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脚本アーカイブズ石橋さんの取材を受けたら、カメラの香川さんがアニメ好きで、「ポプテピピック」の話が盛り上がる。コナンと土曜ワイド(?)のパロデイで笑ったが、けなせば褒めたことになると意見一致。Fateが階梯を上がってシャフトっぽくなり、「ハクミコ」「ゆるキャン」安定して見続けてます。
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「ポブテピピック」観了。┄┄┄┄。
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「宇宙よりも遠い場所」観了。制作脚本作画演出声技、どれをとってもバランスよく気持ちよく纏まった。お役所のクレジットが並んだにしては(失礼ながら)最良の企画。四人の女子高生描写が行き届いており、想定内のドラマ(これでいい、これががいい)と端正な余韻が、彼女らの良き未来を予感させる。
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「ヴァイオレット・エヴァンガーデン」を観了。先日取材にきた某氏が「京アニがそんな作品を」と絶句したが、戦乱と平穏の狭間を描いて優れた作品だ。着地点はぼくの予想の枠に納まったが、自動書記人形の発想は思いも寄らなかった。ヴァイオレットのアップの演技、立派だったと思う。良いものを見た。
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高畑勲さんのご冥福をお祈りいたします。
「火垂るの墓」が鉄腕アトム賞を受賞して、プレゼンテーターだったぼくには、朴訥といいたい高畑監督の印象が強くのこっております。東京ムービー企画「屋根の上のチッカポッカ」が実現に至らず、とうとう仕事でごいっしょできなかったのが残念でなりません。
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篠原健太「彼方のアストラ」1巻から完結の5巻まで一気読みした。大森望さん千街晶之さん推理作家のみなさんが、ジャンル越えして褒めるのも納得。これは王道のSF、王道のミステリ、そして王道のとジャンプマンガだ。ルカやシャルスの強烈で可笑しいキャラは,当分忘れられないだろう。面白かった!
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アニメ「ゆるキャン」観了する。旅好きで朝霧高原も行ったが、オーベルジュだった。敗戦直後の学生時代、貧しく楽しいキャンプを思い出す。ゆるアニメは、寝酒のつまみに絶好でありました。Fateシリーズの「アポクリファ」も今ごろ観了。文系英霊シェイクスピアをこう使ったか。顔合せの工夫に納得。
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「ひそねとまそたん」配信が開始されたので、第一話を見る。予備知識がなくてよかった! まだこんな切り口が残っていたんだ。気持よく興奮した。続けて見ます、ハイ。それにしてもタイトル打ち間違いしてないかな? もはやいちいち謝る段階を超えて、題名そのほかミスタッチだらけで、ごめんなさい。
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危うい時代だと思います。それ以前に、まず自戒します。 twitter.com/hirorin0015/st…