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「シン・ゴジラ」再度見る。前立腺肥大と折り合いをつけ、第三形態鎌倉上陸はキャッチしたが、ラストとタイトルロールを見られず、糞っ。脳内の黄変には抵抗できん。膨大な情報量に押し潰されつつ、カット割カメラワークに特化して見入ったのは、もと演出家のサガか。会議と破壊の演出編集に降参した。
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一日遅れのツィートです。昨日は71年前の敗戦の日。名古屋は暑かった。中学まるごと兵器工場で、負けたはずの午後に操業したかどうか後に問題化したけれど、そもそも「終戦」なんて言葉は存在しなかった(同年7月の明解国語辞典では)。「敗戦」とは口が裂けてもいえなかったのだ。きっと、今でも。
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「名探偵コナン」の脚本打合せ。ライター最年少の方にお目にかかる。孫がいないが24歳なら孫としても若いほうだろう。ぼくはむろん最年長だが、(涙)こんな若いスタッフが創っているんだから、皆さんアニメを見てください。たった3000歩歩いただけで昨夜は足がつった。ウー、最年長の貫祿だ。
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中島かずきさんのツィートの二番煎じですが,ぼくも喜んで呟きます。庵野監督作品と新海監督作品が、轡をならべて大ヒットを飛ばすなんて。それを自分の目で確かめるときがきたなんて。長生きしててよかった。
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今年度の鮎川賞受賞作「ジェリーフィッシュは凍らない」が東京創元社から送られてきた。選考委員のひとりなので発言を控えていたが、もういいだろう。ミステリやマンガなどを選考してきた乏しい体験の中からだが、これは最上級に属する作品であった。PRではなく、ぼく個人の呟きでしかないけれど。
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中学の同期会で名古屋へ行き、小説の舞台予定の、名古屋が会場になった汎太平洋平和博覧会の資料を漁る。昭和15年の万博が中止され、戦前日本では唯一の国際博。シンボルの平和の塔、平和橋が作られたが、閉会後たった二月で日中戦争となり太平洋戦争に突入する。なんて戦争は簡単に始まるんだろう。
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「この世界の片隅に」残念だがアニメを見るのは、当分先になる。前立腺肥大の排尿切迫感は処置なしなのだ。原作の三冊を読了して脳内の私的脚色放映で、当座を我慢する。「珍奇」な少女の「普通」っぷり。戦時の苦労なら腐るほど体験ずみだが、そうか、片隅をこう描いたのか。脱帽します、ありがとう。
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大学で担当している「アニメ史」のレポート採点が終わった。年々海外からの留学生の比率が高くなる。カメラレスアニメどころか、セルアニメが珍しがられる時代になった。わずかな時の腐食にも耐えられぬ中で、意外に評価が高かったのは、剣も魔法も出ないファンタジー「灰羽連盟」だったから驚いた。
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テレビアニメのその後。「幼女戦記」4まで見て、平成の視聴者に語りたいキモに触れたみたいで、最後まで見させていただきます。「けものフレンズ」好感の持てる世界観。アニメはもともと子供の文化であったと思い知らされた。「ジャングル大帝」クルーとしても、懐かしいバオバブのある風景でした。
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永井豪原作・湯浅政明監督・大河内一楼脚本の「デビルマン」に、絶大な期待を寄せています。あの壮絶に振り幅の大きい終幕を、どうスクリーンで見せてくれるか。残念ながら想像できないので、ぜひ自分の目で確かめたいと楽しみにしております。生きててよかった。
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@ikkyujapan @gishigaku 当時の脚本を書いていた辻です。仰るとおりゴッドが最終回です。キー局と地方で放映本数が食い違ったため、突如もう一度最終回を書かされた貴重?な体験。そのため、未放映の局があちこちにあったようです。
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永井豪さんより「激マン! キューティハニー編1」を頂戴、読了。ヒャー驚いた。ダイナミックプロが女体化して、ハニーの作者は実は永居香激(♀)であったのだ。こんなビリビリの美女が原作者だなんて、全然知らずに脚本を書いていた!
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「昭和元禄落語心中 助六ふたたび編」観了する。まずOPに感動した。死すら手玉にとる芸の艶冶。時代と時間を往還するドラマの難度が、演出の冴え声優の切磋という収穫につながった。ああアニオタがアニオトナになる季節かと感じつつ、でも「このすば」をニヤニヤ喜ぶぼくもまだいるんです、ヘェ。
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「けものフレンズ」観了。単純なアニメ視聴者として、なぜあの世界へ感情移入できたのかよくわからないのに、良かった!気がしている。カバンちゃんが鉄砲を誤射、サーバルちゃんが倒れる戯画を見たとき、ぎょっと胸が痛んだ。絵柄は今でも覚えており、ぼくは(ヒトは)けものの一員なのだと自覚した。
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「正解するカド」0・1話を観る。野崎まどのアニメシナリオは初めてかな? 小説はデビュー作から大半を読み、横紙破り、くせ球の認識だったが、これは大上段にふりかぶったファーストコンタクトテーマ。一辺が2キロの巨大立方体が空港に着地する。小松左京を思わせる発端だ。東映アニメ恐るべし。
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アニメ「幼女戦記」観了する。「けものフレンズ」に並んで、ぼくの手に負えないと自覚したシリーズのひとつ。否定しているのではない、ラストで幼女の叫ぶ「神がいるならちぎってブタの餌にしてやる」に、ぼくも同感だから。ただし戦争に神も仏もない。勝ち戦のときだけなぜか神の恩寵があるらしいが。
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アニメをいくつか観了するうち、やはり印象にのこるのは「ガンダム 鉄血のオルフェンス」で、1期2期つづいて時間と人物と情報量の按配の巧みさに感服。いやそんなリクツではなく、鉄華団の行方とミカの迷いない行動に涙を注がされた。このスタッフらしい実力だが、伊藤悠のキャラもよくマッチした。
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柳本光晴「響 小説家になる方法」1を読了。誰彼かまわず「読んだ?」「読みなさいよ」「お読みなさいまし」とすすめたくなった。これほどの暴走キャラ創造術をマスターできたら、小説家マンガ家アニメ原作脚本家、なんにでもなれますって。マンガ大賞? そんな肩書と関係なく既刊6巻まで注文した。