辻 真先(@mtsujiji)さんの人気ツイート(いいね順)

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コロナ疲れでいっそ巨大な話が読みたくなって、30年ぶりに再読したのが士郎正宗「仙術超攻殻オリオン」。いやーデカい。作者の言葉に従えば話の元は「スサノオ神話とクトゥルー神話、味付けは西遊記やら量子力学やら浅く広く日本仏教やら」。ぼくが「わからないのに面白い」と感じた嚆矢です、多分。
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『ガンダム 水星の魔女』3まで見る。脚本演出の名にひかれて、しばらくぶりの『ガンダム』詣でだ。そうかSEEDからもう二十年たつのか。若い人たちにはガンダムはもはや古典かも知れず、それをどうほぐして若者に新鮮な魅力を伝えるのか見ものではある。まだ全体の構図を透かし見る段階だが、期待大。
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知念実希人さん「硝子の塔の殺人」を頂戴、読了する。読後の感想「うわあ┄┄┄┄」以下絶句。絶句したまま点線で140字分埋めるのも狡いので、申し添える。ミステリ好きなあなたの必読書。有栖川さんの評に「本格ミステリのテーマパーク」とあったが至言。本格山脈をドローンで俯瞰すればこうなる。
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アニメ、長く箸を迷わせているのは老いたぼくの時間の無駄遣いだ。残念だが作品をしぼって見てゆこう。ご大層な理由なんてない、ぼくに合うかどうかそれだけで、でも視聴中止する前にもう一度ずつ見ておくか。念をいれたつもりだが後悔する場合はある。一視聴者にとっても、アニメ道は険しいようです。
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青二プロ50周年公演「火の鳥」(手塚原作・辻脚本・深作健太構成演出)は中止。ただし無観客公演でディスク制作となりました。 後楽園の名の由来をご承知ですか。天下に先んじて憂い天下に後れて楽しむ。治める者の心得です。先んじて楽しみ後れて憂いたふりをする人には、無関心な言葉でしょうが。
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バビルさんのメールで知りました。眉村さんが亡くなったのですか。SF第一期のひとりであり,謎の転校生テーマの創造者でもあります。ぼくをペンクラブに入れたのも眉村さんでした。あの朴訥な人柄は,先鋭きわまりないSF 紳士録の中できわめてユニークな存在でした。ご冥福をお祈りいたします。
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拙作について呟き。近作『迷犬ルパン異世界に還る』は2月に脱稿したものの、「ルパン」を知る年代には「異世界」が通じず「異世界」になじむ層は「ルパン」を知らない、しかも作者の遊びすぎで(だって書きたかったもんね)、同人誌として冬コミに出展と変更しました。ルパン完結編もきっと出します。
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「宇宙よりも遠い場所」観了。制作脚本作画演出声技、どれをとってもバランスよく気持ちよく纏まった。お役所のクレジットが並んだにしては(失礼ながら)最良の企画。四人の女子高生描写が行き届いており、想定内のドラマ(これでいい、これががいい)と端正な余韻が、彼女らの良き未来を予感させる。
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新作テレビアニメいくつか見る。作画がお寒く紹介すれば悪口になるので、パス。今後も漁るつもりだが、いいものが見つかりますように。マンガ「ゴールデンカムイ」26巻の札幌決戦は渋滞が懸念されながらも、コマの磁力で纏め上げている。そのマンガに比べアニメの底力って、こんな浅いものだったか?
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しばらくぶりで手塚先生の夢を見る。虫プロ三階の試写室(映画に興奮して立つとコブができる、屋根裏部屋です)でみんなと待っていたら、先生か駄々をこねながら丸山さん(「この世界┄┄」のプロデューサー)に連れられてきた。予定した企画が後回しにされたらしい。「次はキットですよ!」(つづく)
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拙作が文庫になりました。25年あるいは50年がかりの文庫化もある中、拙作としては幸運なミステリです。解説には杉江松恋さんを煩わせました。ありがとうございます。コアとなる犯行場面に一抹の疑念がのこり(作者がいうことじゃないが)、書き始めた新作では悔いが残らぬよう気合を入れ直したい。
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28日のぼくのツィートは、明らかに失態です。京アニの正式な発表を待たずに記したことを、関係の方々にお詫びいたします。たとえ悪意でなくても、報道の勇み足に加担した結果に変わりありません。以後はアニメ好きのひとりとして、胸中でのみ悼みつづけることをお許しください。
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脚本家大河内一楼さんから『アイの歌声を聴かせて』ディスクを頂戴、観了する。公的にはコロナ私的には頻尿とドライアイでスクリーン離れしていた身、ありがたや。AI少女の危ういほどまっすぐな造形(太鳳の声演も)が成功した。五人の少年少女のひとつ踏み込んだ描写、企業城下町の風物が鮮やかだ。
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アニメ『パリピ孔明』4まで見る。このとんでもない設定を、じゅんじゅんと展開してゆくしたたかな構成演出には、音楽世界に無知なぼくであるにせよ、原作の強みもあるにせよ、音と色彩と動きとアニメの武器を駆使して、見る者を引きずる力があると思う。令和が似合う軍師を最初にイメージした人偉い。
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被災者に「がんばって」の声がけは自己満足だとスルーしたし、3・11で危険な現場へ駆けつけたもと首相と、現地に行くのをやめた現首相を比べるのもスルーしたが、井戸に毒をいれた云々のデマには逆上した。阪神震災のときは民族を超えて助け合ったのに、あれからこの国はなんと荒れ果てたのだろう?
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『羅小黒戦記』3 を見る。ああ、これはあとをひくな、妖精とスマホが並立する世界観か。人間の都会に溶け込んだ花の妖精、疾走するメトロの車内で展開するファンタスティックな活劇。見る者の想像力を快く刺激してくれるし、主役のシャオヘイ描出に手間と時間をかけていて、アニメの魅力が全開。
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小池一夫さんも亡くなった! さいとうプロから独立したばかりの頃「白地に黒く死の丸染めて」(記憶違いなら失礼)の生原稿に仰天したことも、トキワ荘物語のアニメ化を仕切ってもらったことも、みんな昨日のような気がする。「漫画アクション」の時代には「子連れ」と拙作「獅子伝」が雁行したっけ。
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仕事の関連で「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」15巻を頂戴、今は14巻目を読んでいるのだが、ボッチではじまった主人公に友達の輪が広がった。原作者のネタ詰まりでなく(クロてめーなにをつるんでやがるキショイじゃねーか)と突っ込みたいぼくは、読者の一員になったというべきか。
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news.yahoo.co.jp/articles/05605…ちょっとこちらに目を止めていただければ幸いです。
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「どろろ」12回まで観了する。ばんもんの巻にいたって伏在したテーマが噴出、そのドラマの力感に心動かされた。対立と鼎立、こんな方向づけで劇構造に雪崩を打たせたのか、参ったな。その一歩を踏み出せなかっ昔を悔やむ。おまけに「テガミバチ」以前から好きだったマンガ家が、キャラデらしいもの。
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75年前のピカ、知ったのは翌日の新聞。敵数機(とあった)の新型爆弾で相当な被害を受けたとある。相当というからにはよほどひどいと想像したが、まさか北村小松が新聞小説に書いた原子爆弾とは(小説では日本が使った)。新藤監督「原爆の子」は一瞬のピカをひまわりで描破した。謹んで合掌します。
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高橋葉介さん『夢幻紳士 夢幻童話編』読了。高橋さんデビュー45周年おめでとうございます。マンガとミステリと道は違っているが、ぼくもおなじ朝日ソノラマ出身だから、ながらく愛読していたし、文庫のときファンタジーものの装画をお願いしたこともある。また描いていただく機会がありますように。
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アニメ「進撃の巨人」3期19話まで観了する。テレビアニメとして第一級の出来に違いない。絶体絶命の危機からついに地下室にたどり着くまで、アクションの冴えから、ためにためた狙撃術のドラマ、郷愁の想いを湛える画面。テレビシリーズだから可能な情報量をフル回転させて、視聴者を拉致してゆく。
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小野不由美さんから「十二国記」の新作をいただいた。来月には三・四巻が出るらしい。大長編だ。期待していたので読み出す前に紹介してしまった。山田章博のイラストといい、麒麟だの戴国だの蓬莱だの、懐かしい単語が目に止まると、18年の歳月も夢のようだ。こんな風に迎えられる作者が羨ましいよ。
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『リコリコ』、教えてくだすったみなさんに感謝。おかげで最終話、再視聴しました。(字幕機能なんてのもあるんですね)つまりはぼく、この番組を舐めていたようです。もう少し感性が若ければ、はじめの二三回で見当をつけたはずなのに、ちよっと悔しい。反省を自分の仕事に反映する時間不足も、残念。