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アニメ「ゆるキャン」観了する。旅好きで朝霧高原も行ったが、オーベルジュだった。敗戦直後の学生時代、貧しく楽しいキャンプを思い出す。ゆるアニメは、寝酒のつまみに絶好でありました。Fateシリーズの「アポクリファ」も今ごろ観了。文系英霊シェイクスピアをこう使ったか。顔合せの工夫に納得。
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「Fate Zero」14 完結編を読む。1巻を新宿のアニメイトで手にとってから、なん年たつのだろう。とある男の物語として始まり、何者にもなれなかった男が生涯を閉じたとき、終わる。作画も傑出していたが、高い調子で貫かれた文章にひきずりこまれた。王者問答の一幕、いつまでも忘れ難い。
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平井和正さんが亡くなった。昨日は赤旗・朝日新聞・共同通信の人たちが℡をくれた。ここしばらく疎遠であったが、ぼくをはじめてアニメ脚本へ誘ったのも、SFの世界に目を開かせてくれたのも、平井さんであった。改めてあの時代の縁を思い出す。さよなら、平井さん。近い内にむこうで逢いましょう。
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「ゾンビランドサガ リベンジ」1・2話を見る。ミステリー文学大賞を頂戴した一昨年の記者会見でアニメの話をふられたとき、前作をおすすめした記憶が。これの第二期ってどう創る? ゾンビらしさを忘れず、賑やかに死臭を振りまいてほしい。特にたえさんの純粋な亡者ぶりに萌える。いや冷えるのか?
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「GODZILLA」見た。おお、ゴジラはついに神となったか。54年の第一作、リアルタイムで見たのはむろん、NHKテレビでPR番組(そんなことができたんです)に関わった者として、感慨がある。シリーズをよく研究しているし、ムートーとの戦いぶりもいい。チェレンコフ光の使い方に感服した。
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日本アニメーション協会(JAA)の知らせで、手塚プロの古徳さんが亡くなったと知りました。かつての手塚先生のマネージャーで著作権の窓口として、脚本家連盟のころからお世話になりました。ろくろくお目にかかっていないのに、電話の声はよく覚えています。あのころの知人がまたひとり減りました。
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「名探偵コナン」の脚本打合せ。ライター最年少の方にお目にかかる。孫がいないが24歳なら孫としても若いほうだろう。ぼくはむろん最年長だが、(涙)こんな若いスタッフが創っているんだから、皆さんアニメを見てください。たった3000歩歩いただけで昨夜は足がつった。ウー、最年長の貫祿だ。
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アニメ「約束のネバーランド」7話まで見る。サスペンス基調とはいえ、子供たちの群衆場面や会話が多くなっても、場面の切り換えとカメラワークで柔軟な見せ方だ。「すべてがFになる」を面白くほぐした監督だったと思う。与える演技も原作を膨らませていて、ジャンプからのファンとして期待している。
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愚痴ッターです。昭和12年を舞台のミステリを書きはじめたが、言葉使いに困惑しています。仮名にひらいてばかりでは戦前の空気に馴染まず、だからといって却説(さて)や閑話休題(それはさておき)は論外にせよ、アタリキシャリキとか、トンガラかっちゃイヤよの類が通じるか、わしゃかーなわんよ。
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アニメ「Dr.STONE 」観了。第2期決定らしく24回ではしきりと盛り上がる。それはさておき、閉塞する若者にむけて吹き鳴らされたこの大法螺は、時間の壁さえぶちぬく活気で、新世紀ジャンプ漫画の典型に見えてきた。子供が真似したらどうすると雑音も入りそうだが、無茶苦茶に前向きな姿勢を認めたい。
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アニメ「さらざんまい」とりあえず5まで見た。趣味炸裂のこの監督作品、ただアレヨアレヨと見ております。ミュージカルナンバーはなんべん見ても面白いし、話はなんべん見てもわからない。見なくてもわかるようなアニメより、支持すべきかと思いつつ、もう少し先まで見てきめようとズルズル見てます。
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「SHIROBAKO」配信終わる。観了とはいえない。初期に芦辺さんから教えてもらって飛び飛びに見たに過ぎないからだ。身につまされて見つづけるのが辛かった。だが最終回、一緒に乾杯したい気分に変わりはない。ああ、アニメの楽屋裏をテレビ化できる時代がきたんだ。信じられない、泣ける。
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今ごろシリーズで「ドグラ・マグラ」読了。読者を発狂させる伝説の奇書だ。唐王朝の画家が描いた美女の死相図が話の核だが、父の知人伊藤晴雨の「美人乱舞」がわが家にあり、緊縛の裸女はむろん、絶世の美女小野小町が腐れ朽ちてゆくリアルな絵が十歳のぼくには衝撃で、それ以来ずっと狂っております。
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「約束のネパーランド」12回まで観了。マンガ原作のアニメとして最良の部類ではないか。物語は原作に負うところ多いが、ママの過去を緻密に描いて母親から巣立つ雛鳥に暗喩される子供の成長のドラマとして結晶する。夜を縫う白いロープなど画面効果、焦点を移動させる会話場面など、満喫させられた。
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昨日、野毛山のスタジオで「火の鳥」の通し稽古を見学した。声優プロの先駆であった青二プロ50周年記念公演である。残念だが舞浜の大舞台には行けそうもないので、こちらを見せてもらった。構成演出の深作健太さんはじめ,野沢さん小山さん古川さんたちにお目にかかる。初演は茫々40年の昔なのだ。
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「プラネテス」観了する。あの台詞がとか、このカットがとか、そういうレベルではない。ハチマキとタナベに焦点を合わせつつ、壮大で深い主題を絵にした。脇役敵役まで行き届いた描写に、つい膝を前に進める。映画ではなく「テレビ」アニメの寸法を熟知したスタッフの、熱く凝縮された作品だと思う。
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アニメ「宝石の国」今ごろ捜し当てた。取り急ぎ1・2話を見る。率直な感想は「色がある,音がある、なんてすばらしいんだろう」。原作市川春子の詩心に岡田史子の面影を見て、ぼくはついて行きにくかった。でもアニメは、往年の総天然色の冒険「赤い靴」「天国への階段」を想起して素直に感服できた。
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アニメ「エスケーエイト」1・2話を見る。「Free
!」の内海監督でしたか。内海原作と大河内脚本を信頼して予備知識ゼロで見る。なるほど、沖縄に雪が降るわけか。常夏の光と炭鉱跡の闇、アクションとギャグがなんともバランスよく、主役コンビの均衡もキマッて、トップクラスの出来と思った。