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アニメ「ロード・エルメロイ二世の事件簿 魔眼蒐集列車」10話まで見る。テツの目から見て羨ましかった。列車もので困るのが空間の狭小さだが、魔法で車内空間を展張するわ、森の深奥に鉄路を敷設するわ。本筋も緊張に満ちてきて、聖杯戦争の余燼が燻り、優しく懐かしげな旋律が異世界を逍遥させる。
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つるまいかだ『メダリスト』3まで読む。いや連載誌「アフタヌーン」は昔から購読していたが、本作の良さ力強さを認識したのは、実は今年になってから。いそぎ遡って読み直した。アイススケートの師弟の話だが、確実に進化したスポーツマンガ。先生と生徒が競って成長する新鮮な感動は近年の大収穫だ。
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「デビルマン」1・2話をまず観る。冒頭からドラマ全開、そうくるかこうきたかと思っていたら、サバトの凶悪な演出にズタズタにされた。こういう
スタッフなんですねえ。世界観とストーリーテリングとアニメの鋭利さを、お客さんはどう見るか、なンてこた知らないよ。楽しませてていただきましょう。
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アニメ「ブギーポップは笑わない」13話まで見た。ここまで見たのだから、話にせよ絵にせよ魅力があったわけだが、実はよくわからない。どう面白いか呟けない。若者が皮膚で覚える世界の囲繞感を共有できる年代ではないと承知してても癪で、原作を入手し直した。ちゃんと読めるかどうか自信はないが。
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アニメ『リコリス・リコイル』6話まで観る。ウーン、まだ見ているぼくの腰が定まらない。大嘘をシャーシャーとしてつく『スパイ×ファミリー』に比べ、現実からどう距離を置いた設定なのか目配りが曖昧で、美少女戦闘軍団でとりあえず纏めてみました、ではノリにくいぼくって贅沢な視聴者でしょうか。
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アニメはまだつまみぐい中でしかないが、『アルスの巨獣』で『がっこうぐらし』の海法紀光の名に気づき、第1話を見る。『トライガン・スタンピード』では『血界戦線』の内藤泰弘の名を見付けてこちらは2話まで見た。物語にのびしろを期待できる前者、視覚的な魅力で勝負の後者。どちらも見続けたい。
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「絶対魔獣戦線バビロニア」20まで見る。広げた風呂敷にほころびを見せず、さらにとめどなく風呂敷を広げようとするエネルギーに、今さらながら敬服する。設定時に四方八方からネタとキャラを選び尽くした、努力の結果か。その収穫が、二枚腰で踏ん張る底力だ。脚本にしても活劇の視覚演出にしても。
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アニメ「ヴィンランド・サガ」営々と見ております。原作も読み続けているから、いささかわが脳中は錯綜しているが、アシェラッドの落日クヌートの覚醒など重厚な描写に、改めてドラマの構成演出力の強靱さに敬服、トルケルが揮う武器の量感を連想した。悠揚迫らぬテンポながら、細部まで練られている。
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中国アニメ『羅小黒戦記』5まで観了する。妖精アクションのスペクタクルぶり、颯爽としたスピード感が凄い。精妙な“間”が生彩を放つ白髪三千丈的大法螺、御家芸、ここに極まる。劇の演出としては、後段の惜別シーンに感じいった。肩ごしロングショットを投げこむ構図の奥行き、動かぬ絵の心理の動き。
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アニメ「鬼滅の刃」立志編を観了した。血みどろ無惨の26本で、ufotableの 作風が原作に上乗せされ、目ざましいアクションとなった。コメディリリーフに課題は残るが、鬼の棲む和風絵ッ写亜館の変幻には目眩がしたほどだ。敵役が強烈なほど活劇の質が高まるのは、「姿三四郎」の月形以来の鉄則だな。
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『水星の魔女』16話まで見る。ひたすらガチな構成でパーツを締め上げた剛構造を、ぼくみたいにヘタレな視聴者は息苦しく覚えることもある。免震建築みたいにどこかゆるみがあってこそ長丁場に耐えるアニメができると、わかったようなことをいいながら、でもやっぱり見続ける。スレッタ、がんばって。
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自分の仕事を呟きます。次作予定の『迷犬ルパン異世界に還る』が第二稿まで終えた。光文社さんがゲラにしてくれるかな。旧作『ピーターパンの殺人』は若書きにすぎたので大改訂して、徳間文庫に見てもらっている。次々作『命みじかし恋せよ乙女 少年明智小五郎』は、楽しみながらプロット進行中です。