辻 真先(@mtsujiji)さんの人気ツイート(いいね順)

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アニメ「ロード・エルメロイ二世の事件簿 魔眼蒐集列車」10話まで見る。テツの目から見て羨ましかった。列車もので困るのが空間の狭小さだが、魔法で車内空間を展張するわ、森の深奥に鉄路を敷設するわ。本筋も緊張に満ちてきて、聖杯戦争の余燼が燻り、優しく懐かしげな旋律が異世界を逍遥させる。
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クリスティー賞受賞作が文庫化されて、どうやらぼくに作者からお声がかかったらしい。解説を書かせていただきました。カフカじゃないが、なぜか主人公は掃除機になったのです。そこからはじまる汗と涙のロードミステリ。このじれったくてスリリングな奇想にハラハラして、最後はスカッとしてください。
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米澤穂信さん「さよなら妖精」新装版を拝受する。おお、マーヤに再会できる書き下ろし短編が入っているではないか。老若男女問わず読みたい本を捜している方に、どうぞと差し出したい一冊である。次からつぎへ読み次からつぎへ処分する、決して愛書家とはいえないぼくが、愛蔵するであろう一冊である。
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吉田豪さんの「巨匠ハンター」を大野修一さんに頂戴する。マンガやアニメのエラくなった人を吉田さんが直撃して、本音をひっぱり出すという企画で、富野喜悠季さん、安彦良和さん、松本零士さんたちに、ぼくも混じっている。死んだ両親に報告したい。ボク、巨匠になったよ! 裏話ぞろぞろ面白かった。
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つるまいかだ『メダリスト』3まで読む。いや連載誌「アフタヌーン」は昔から購読していたが、本作の良さ力強さを認識したのは、実は今年になってから。いそぎ遡って読み直した。アイススケートの師弟の話だが、確実に進化したスポーツマンガ。先生と生徒が競って成長する新鮮な感動は近年の大収穫だ。
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「デビルマン」1・2話をまず観る。冒頭からドラマ全開、そうくるかこうきたかと思っていたら、サバトの凶悪な演出にズタズタにされた。こういう スタッフなんですねえ。世界観とストーリーテリングとアニメの鋭利さを、お客さんはどう見るか、なンてこた知らないよ。楽しませてていただきましょう。
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メモリーバンクの綿引さんから、『和田慎二ARTWORKS 戦う美少女伝説』を頂戴する。あっ、そうか。スケバン刑事は戦う美少女だったんだ! 画集刊行記念で、2月末まで、神田の書泉グランデで和田慎二フェアが開催されています、コロナに警戒しつつ、ど うぞご来館のほどを。
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アニメ「ブギーポップは笑わない」13話まで見た。ここまで見たのだから、話にせよ絵にせよ魅力があったわけだが、実はよくわからない。どう面白いか呟けない。若者が皮膚で覚える世界の囲繞感を共有できる年代ではないと承知してても癪で、原作を入手し直した。ちゃんと読めるかどうか自信はないが。
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アニメ『リコリス・リコイル』6話まで観る。ウーン、まだ見ているぼくの腰が定まらない。大嘘をシャーシャーとしてつく『スパイ×ファミリー』に比べ、現実からどう距離を置いた設定なのか目配りが曖昧で、美少女戦闘軍団でとりあえず纏めてみました、ではノリにくいぼくって贅沢な視聴者でしょうか。
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古い拙作『急行エトロフ殺人事件』の冒頭にかかげた一文。中野好夫は東大・中大で教授をつとめた評論家です。敗戦のあの年、多くの日本人は同じことを考えました。でも今は「平和ボケのせいで日本は愛国心を失った」という人が大勢います。笑っているのはコロナではないでしょうか。初心忘るべからず。
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アニメはまだつまみぐい中でしかないが、『アルスの巨獣』で『がっこうぐらし』の海法紀光の名に気づき、第1話を見る。『トライガン・スタンピード』では『血界戦線』の内藤泰弘の名を見付けてこちらは2話まで見た。物語にのびしろを期待できる前者、視覚的な魅力で勝負の後者。どちらも見続けたい。
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メモリーバンクの綿引さんから、企画編集した「大塚康生画集」を頂戴する。日本を代表するアニメーター大塚さんは、ぼくよりご年配で、「白蛇伝」「未来少年コナン」「ルパン三世」に命を吹き込んだ。思えばぼくはマンガとミステリは知っていても、アニメーターを知らぬアニメ脚本家であったと悔やむ。
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しばらくぶりでドラマの脚本を書きました。謎解きクイズドラマです。解答者のおひとりが同業の黒田研二さん。簡単すぎて笑われそうだ。残念ながらこの中京テレビ特番は、愛知・岐阜・三重でしか見られないらしい、ごめんなさい。ぼくも熱海だからリアルタイムではダメ。黒田さん、番組を盛り上げてね。
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長いおつきあいの菅谷充さんから頂戴した。映像畑でありながら仕事の中身は文字なので、ノベライズには関心があり携わったここともあるけれど、コミカライズは盲点だった。消費者(子供たち)の皮膚にじかに触れ合う媒体であったこと、改めて思い知る。マンガ業界入り口であり、通過儀礼であったのだ。
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「絶対魔獣戦線バビロニア」20まで見る。広げた風呂敷にほころびを見せず、さらにとめどなく風呂敷を広げようとするエネルギーに、今さらながら敬服する。設定時に四方八方からネタとキャラを選び尽くした、努力の結果か。その収穫が、二枚腰で踏ん張る底力だ。脚本にしても活劇の視覚演出にしても。
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アニメ「ヴィンランド・サガ」営々と見ております。原作も読み続けているから、いささかわが脳中は錯綜しているが、アシェラッドの落日クヌートの覚醒など重厚な描写に、改めてドラマの構成演出力の強靱さに敬服、トルケルが揮う武器の量感を連想した。悠揚迫らぬテンポながら、細部まで練られている。
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昨日、上野の森の美術館へ行きました。永井GO展の内覧会。デビュー時代の「目明しポリ吉」「荒野の剣マン」のギャグをありありと覚えていたのは、我ながら凄い(凄くないか)。写真は豪ちゃんの仕事部屋模型と、記念ボードの前で豪氏と、往年のファンクラブ事務局長高千穂遥ダーティ・ペア氏でした。
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中国アニメ『羅小黒戦記』5まで観了する。妖精アクションのスペクタクルぶり、颯爽としたスピード感が凄い。精妙な“間”が生彩を放つ白髪三千丈的大法螺、御家芸、ここに極まる。劇の演出としては、後段の惜別シーンに感じいった。肩ごしロングショットを投げこむ構図の奥行き、動かぬ絵の心理の動き。
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「ユリイカ」魔夜峰央さんの特集です。「パタリロ!」「翔んで埼玉」の永遠の28歳ミーちゃんの全貌です。冒頭に「美しき狂騒と静謐」と題した原画展紹介にはじまり,怪奇・耽美・ギャグのカーニバル。ぼくは「パタリロ!」アニメ脚本のご縁で、エッセィを書いています。ホント、無節操なライターだ。
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作品社さんからこういうご本を頂戴した。明治期に刊行されたホームズの翻案小説で、目次を一瞥しただけで腰をぬかしそうになった。一部をご紹介しよう。禿頭倶楽部・暗殺党の船長・片手の機関師・奇怪の鴨の胃・毒蛇の秘密┄┄さあ、原題名がわかりますか。「毒蛇」は「まだらの紐」だけど後はサテ?
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東京創元社から拙作が上梓されました、¥2200。鉄道アリバイトリック+館ものです。本格お化け屋敷社会派悪趣味ミステリ。売れてナンボのエンタメなので、どうかみなさん買ってやってください。
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アニメ「鬼滅の刃」立志編を観了した。血みどろ無惨の26本で、ufotableの 作風が原作に上乗せされ、目ざましいアクションとなった。コメディリリーフに課題は残るが、鬼の棲む和風絵ッ写亜館の変幻には目眩がしたほどだ。敵役が強烈なほど活劇の質が高まるのは、「姿三四郎」の月形以来の鉄則だな。
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去る2月末から3月1日に無観客公演した青ニプロの「火の鳥」。手塚原作をぼくが脚本化、深作監督がアレンジして演出しました。ぼくは辛くも立ち稽古を見ることができましたが、舞浜の大劇場を埋めたであろうファンの方々に、その目で見、その耳で聞いてほしかった。せめてものフィナーレの舞台です。
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『水星の魔女』16話まで見る。ひたすらガチな構成でパーツを締め上げた剛構造を、ぼくみたいにヘタレな視聴者は息苦しく覚えることもある。免震建築みたいにどこかゆるみがあってこそ長丁場に耐えるアニメができると、わかったようなことをいいながら、でもやっぱり見続ける。スレッタ、がんばって。
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自分の仕事を呟きます。次作予定の『迷犬ルパン異世界に還る』が第二稿まで終えた。光文社さんがゲラにしてくれるかな。旧作『ピーターパンの殺人』は若書きにすぎたので大改訂して、徳間文庫に見てもらっている。次々作『命みじかし恋せよ乙女 少年明智小五郎』は、楽しみながらプロット進行中です。