127
彼女「織姫と彦星も年に一度しか会えないとかよく我慢できるよね」
僕「もし自分が織姫なら別れる?」
彼女「天の川を泳いで毎日会いに行く!」
僕「調べてみたら川幅が約14.4光年、136兆kmだってさ」
彼女「小学生の頃で数kmは泳げたし今ならそれくらいは泳げると思う!」
僕「えっ」
128
僕「はぁ…」
彼女「飽きもせずよくそんなにため息つけるね。ため息をつくと幸せが逃げるっていうのが本当なら、お前はもう来世の幸せも前借りしてるよ」
僕「お前だってため息くらいするだろ」
彼女「私がため息ついたらお前逃げんの?」
僕「いや」
彼女「じゃあ、私は大丈夫!」
僕「!」
129
彼女とケンカして仲直りしないままベッドに入ったんだけど、最初は端の方にいた彼女が、寝ながら無意識に僕の方に寄ってきて手を握ってくるので、可愛いとこあるな、明日ちゃんと仲直りしようと思って起きたら、彼女が「お前が息してるから換気する」とか暴言吐いてきてケンカ続行する気満々で笑った。
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彼女「唇見て!」
僕「綺麗な色だね」
彼女「新しい口紅買ったの!良い感じでしょ!」
僕「うん」
彼女「だよね!」
僕「じっ」
彼女「何見てんだよ!人の顔面をジロジロとよー!何なんだよー!」
僕「可愛い」
彼女「ザケんじゃねーよ!バカヤローがよー!嬉しいじゃねーか!もっと見ろー!」
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彼女「ちょっとあれだからこっち来て」
僕「あれ?」
彼女「全然あれなやつなんだけど、大丈夫なあれだから早く来て」
僕「何?」
彼女「手出して」
僕「はい」
彼女「よし、捕まえた。私が眠りにつくまで手握ってて。寝たらあっち行って良いから。ただし、起こさないようにそっとね。おやすみ」
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彼女「コーラ買おう」
僕「お前また太ってきたしコカコーラゼロにするか」
彼女「不味いから嫌!」
僕「ダイエットだ」
彼女「滑稽な!痩せるために不味いコカコーラゼロを飲むくらいなら、私は堂々とコーラを飲む潔い人間でありたい!」
僕「よっ!潔いぞ!デブ!」
彼女「オラァ!」(腹パン)
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彼女「ツインテールの日らしいからお前もちょっとやってみて」
僕「お前がやれよ」
彼女「私は似合わないから。でも、お前はやってみないと分からない」
僕「やらないでも分かるだろ。…はい。ツインテール」
彼女「きゃるーんって言ってみて。可愛くね」
僕「きゃるーん☆」
彼女「無様!!!」
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彼女「そこの角を曲がった先に動物園あるよ」
僕「へぇ」
彼女「通ったなあ。懐かしい」
僕「好きだもんね。どんな感じのとこなのか見たい。寄っても良い?」
彼女「うん」
僕「どこ?」
彼女「目の前にあるじゃん」
僕「…?建物しかないよ?」
彼女「動物園って私の通った高校のことだけど」
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彼女「外クソ暑い…おっぱいの下にめっちゃ汗かく…」
彼女母「お疲れ様」
彼女「はぁ…お母さんが羨ましい…夏だけ貧乳に生まれたい人生だった」
彼女母「貧乳だって夏は暑いんですけど」
彼女「そうなんだ。貧乳になったことないから分からないや」
彼女母「何この娘憎たらしい」
僕「地獄だ」
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彼女「ねえ!今日の私の服装可愛くない?」
僕「オシャレじゃん」
彼女「可愛いね!」
僕「うん」
彼女「可愛いね!」
僕「うん」
彼女「可愛いね!!」
僕「うんって言ってんじゃん」
彼女「私!可愛いねえ!!」
僕「…」
彼女「私!!!!」
僕「可愛い!」
彼女「そう!可愛いねえ!」
138
彼女「米炊いてってお願いしたのに炊けてないじゃん!米と水のまま!」
僕「炊飯のボタン押し忘れてたかも」
彼女「夕飯遅くなるよこれ」
僕「こんなことしてたら愛想尽かされてしまう」
彼女「それはない。何年付き合ってると思ってるの。お前のダメさはこんなもんじゃない。もっと自信持って!」
140
僕「また床にパジャマ脱ぎっ放し!何度も注意させないで!俺はお前の親か!」
彼女「またその台詞!お前は彼氏です!よく知ってます!注意するなら、片付けれるようになったら明日にでも結婚する!とかもっと私のモチベーションが上がるようにして!私が片付けれないのは一周回ってもうお前が悪い!」
141
彼女「何か今日テンション低いね」
僕「うん」
彼女「ぎゅっ」
僕「…」
彼女「今日は楽しい日でしたか?」
僕「ううん」
彼女「ぎゅっ」
僕「…」
彼女「今日は楽しい日でしたか?」
僕「ううん」
彼女「ぎゅっ」
僕「…ふふっ」
彼女「今日は楽しい日でしたか?」
僕「楽しかった!」
142
彼女「洗濯物取り込んできて!」
僕「何か熱あるかも…」
彼女「このタイミングでその発言は嘘のやつじゃん!」
僕「マジ怠い…」
彼女「よっ!主演男優賞!」
僕「体温測る…」
彼女「出たー!熱が無いやつの確定演出ー!」
僕「38℃…」
彼女「…」
僕「…」
彼女「…いや、ごめんって」
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彼女「寝付くまで背中トントンして」
僕「良いよ」
(トン…トン…トン……トン………トン…トン…トントン…………トン…)
彼女「ストップ」
僕「?」
彼女「お前のリズム感どうなってんの?不整脈なの?私のこと殺すの?」
僕「ごめん」
彼女「お前にはトントンの才能がない」
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彼女「先にベッド入ってるね」
僕「うん」
彼女「ひーっ!布団冷たい!一気に体温持って行かれる!」
僕「毛布出そうか?」
彼女「まだいい!我慢する!」
僕「別に我慢する必要ないだろ。バカか」
彼女「いや、バカはお前だから!今のは寒いから体を寄せ合って寝ようってメッセージだろうが!」
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彼女「ただいま」
僕「お邪魔します」
彼女母「いらっしゃい」
僕「これお土産のケーキです」
彼女弟「食べる!」
僕「切って」
彼女「7等分だからこう切って…こうで…ダメだ!6等分になった!お母さんは太ったから諦めて!」
彼女母「あ?テメー帰っていきなりやんのか?」
僕「展開早い」
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僕「自分の枕見て」
彼女「よだれの跡だらけ」
僕「俺の枕の端見て」
彼女「お前のもよだれの跡ある!人のこと言えない!」
僕「違う!お前が寝てる時に無意識に俺の枕を侵略してよだれを垂らしてんだよ!」
彼女「はぁ?怒られる意味が分からない!無意識なのにお前の側にいる私可愛いじゃん!」
150
僕「ただいま」
彼女「おかえり!夕飯にする?お風呂にする?それともこたつでダラダラする?」
僕「夕飯かな」
彼女「じゃあ、作って!」
僕「やっぱりお風呂かな」
彼女「じゃあ、洗って溜めて!」
僕「…こたつでダラダラする」
彼女「よっしゃ!私も一緒にダラダラする!」
僕「何だこれ」