276
僕「本当に今から沖縄行くの?!」
彼女「本当の本当に沖縄でお前の誕生日パーティーするから!あと30分で家出るから急いで!」
僕「えっ?!荷造りとか間に合わないよ!」
彼女「荷物ならお前が寝てる間に私が作ったから大丈夫!私に全部任せておいて!お前はただ私に付いて来れば良いから!」
277
彼女「手袋の落し物無かった。お前が買ってくれたやつだったのに…」
僕「いいよいいよ。新しいの買いな」
彼女「見つかるまで待つ」
僕「手寒いじゃん。買いなよ」
彼女「嫌」
僕「いいから買えって」
彼女「じゃあ、私がお前に新しい手袋買ってあげるから、お前が今使ってる手袋ちょうだい!」
278
僕「今日の夕飯は玄米ダイエット?」
彼女「うん」
僕「玄米だけ食べて美味しいの?」
彼女「美味しいよ。100回噛むと唾液と混ざって甘くなってくるの」
僕「何かやべぇな」
彼女「この飽食の時代に何で私は江戸時代の罪人みたいな食事をしてるんだろうって生きてる理由が分からなくなるよ」
279
僕「誕生日おめでとう!」
彼女「プレゼント!早よ!」
僕「はい!傘!」
彼女「ありがとう!」
僕「あとワンピースとアウター!」
彼女「わー!ありがとう!」
僕「お前が欲しがってたの全部用意したよ!」
彼女「オーロラは?」
僕「えっ」
彼女「あとお前の苗字は?どこ?」
僕「ええっ」
281
彼女「すーっ」(深呼吸)
僕「?」
彼女「あまままままままま!」
僕「…」
彼女「すーーーっ!」(深呼吸)
彼女「あんまままままままままままままままーー!!!」
僕「…」
彼女「ちょっとやそっとの頭のおかしい行動じゃお前がもう反応してくれなくなった。私どうしたら良いの?悲しい…」
282
彼女「起きて!」
僕「まだ外暗い…」
彼女「誕生日おめでとう!プレゼント!」
僕「封筒?」
彼女「奮発した!開けて!」
僕「(現金だな…味気ないけどリアクションはしてやるか…)って航空券!えっ!?」
彼女「現金だと思った?沖縄にオーシャンビューの店をリザーブしてるから行こうか!」
283
彼女「…zzZ」
僕「そろそろ起きよう?」
彼女「…起きてるよ」
僕「寝てたよ」
彼女「お前が隣にいると安心していつまでも寝ちゃうんだよね。寝ないなんて私には無理。抗えない。この状況で起きれる奴はお前のことが嫌いな奴だけだよ。私は好きだから寝る」
僕「…」
彼女「…zzZ」
284
家に帰ると
彼女「鬼は外ー!」
僕「うおっ!」
彼女「豆拾って返して」
夕飯を食べてると
彼女「鬼は外ー!」
僕「うおっ!」
彼女「豆拾って返して」
お風呂に入ってると
彼女「鬼は外ー!」
以下省略
トイレに入ってると
彼女「鬼は外ー!」
以下省略
彼女に豆売ったやつ誰だ
285
僕「Amazon?何買うの?」
彼女「洗濯機回してたら突然ガンガンすごい音がし出して」
僕「えっ?!冷蔵庫が壊れて買い替えたばかりなのに!」
彼女「中からドライヤーが出てきた」
僕「何だドライヤーか。良かった」
彼女「うん」
僕「…いや、良くねーよ!何でドライヤー洗ってんだよ!」
286
彼女母「服を脱ぎ散らかすな。温厚な私でもさすがに頭の血管ブチ切れるよ」
僕「ふふっ」
彼女「?」
僕「お母さんの温厚な私でもさすがにってやつ好きなんだよ」
彼女「言う程温厚じゃねーのにってか?」
僕「あっ」
彼女母「こいつしばいてええか?」
彼女「ええで。温厚なんだから程々にな」
287
彼女「バイオハザード面白かった!お前が最初は私を揺すって怖がらせようとしてたのに、最後は腕にしがみ付いてたのが良かった!」
僕「ちっ…お前幽霊苦手なのに怖くなかった?」
彼女「ゾンビは銃があれば倒せる」
僕「は?」
彼女「は?じゃねーよ!お前銃で幽霊倒せんのかよ?幽霊なめんな!」
289
彼女「もしもし!お母さん!…寝てたら彼が掃除するっていきなり叩き起こしてくるの!……うん…起きたのはついさっき(昼)……うん…彼が怒るのは当然で私が悪いってこと?……うん…私はただ寝てただけなのに!あー!ダメだ!買収されてやがる!……うん…それはおかしい!世界の方が間違ってる!」
290
僕「これわらび餅。美味しそうだったから買ってみた」
彼女「お祖父ちゃん甘いの好きだから食べてください!」
祖父「すまんな」
彼女「お茶淹れますね!」
祖母「ありがとう!良い子ね!本当にお嫁さんに来てほしいわ!」
彼女「そんな褒めてくれなくてもそのうち普通に来るから大丈夫ですよ!」
291
彼女「痛いのなんてチューしとけば何とかなるとこあるしね」
僕「ないよ」
彼女「あ!てことは、足の捻挫もお前がチューしてくれたら治るってことだよね!」
僕「足に?チュー?俺が?」
彼女「うん」
僕「良いよ」
彼女「えっ」
僕「無様に舐め回してやる」
彼女「ごめん!やめて!キモい!」
292
ピンポーン
僕「ちっ…またお前のアニメグッズ届いたぞ」
彼女「やっと来た!」
僕「どんだけ買うんだよ」
彼女「どんだけでも!」
僕「ちっ」
彼女「もー!ちっち舌打ちするのやめて!ちっちするなら私にちゅっちゅっしとけ?」
僕「…ふふっ」
彼女「ふふっじゃなくてちゅっちゅっだって!」
293
「これどういうこと?」って彼女が指差した方を見てみると、ソファーに股を開いて座ってスマホでゲームしながら歯磨きをしてる彼女と、その横で股を閉じて座って彼女に寄りかかってゲームを見ている僕が鏡に映っていました。彼女の男らしさが止まりません。僕の彼女は男前です。
294
僕「毛布だけじゃ寒いからフリースのベッドシーツ出しといたよ」
彼女「やったー!ベッドに春が来た!暖かい!早く入っておいでよ!もう寝よ!」
僕「うん」
彼女「でも、お前の温もりが一番暖かいよ!」
僕「!」
彼女「来るよ!」
僕「は?何が?」
彼女「エンダァアアアアアイヤァアア!!」
295
僕「うどん!」
彼女「蕎麦!」
僕「じゃあ、蕎麦で良いよ」
彼女母「何でもかんでも譲ってそんなんで良いの?」
僕「普段から簡単に譲ることで絶対に譲りたくないときは引いてもらえるんですよ」
彼女母「例えば?」
僕「最近だと…えっと…何があったっけ?」
彼女「ない!」
僕「ないんですけどね」
296
彼女「たこ焼きしようと思ったけどタコ高かったからウインナーにする!」
僕「かつおぶしとか青のりまだある?」
彼女「お好み焼きのがある!」
僕「たこ焼き粉は?」
彼女「お好み焼きのがある!」
僕「ソースは?」
彼女「お好み焼きのがある!」
僕「何作るんだっけ?」
彼女「たこ焼き!」
297
彼女「私もスシローのキッズカード欲しい!スタンプ集めておもちゃ貰いたい!」
僕「無理でしょ」
彼女「玉子とかコーンとか子供向けのいっぱい食べたけどダメ?」
僕「ダメ」
彼女「私、精神年齢6歳だよ?おつむも子供並みだよ?」
僕「ダメ」
彼女「じゃあ、子供産むから結婚して!」
僕「」
298
彼女「起きて。掃除するからそこどいて」
僕「ごめん。うとうとしてた」
彼女「寝てて良いからあっちに行って」
僕「あ、足下に俺の眼鏡あるから踏まないように気を付けて」
彼女「うん。分かってる」(眼鏡ぐしゃ)
僕「えっ」
彼女「えっ」
僕「何で踏むの?!」
彼女「何で私踏んだの?!」
299
彼女「んー?あっれあれー?私の眼鏡ちゃんどっこかなー?さっきどこかで見っかけたんだけどなー?」
僕「…」
彼女「どーこかな?」
僕「…」
彼女「ねえ?どーこかなっ?」
僕「可愛く言っても探すの手伝わないからな」
彼女「ちっ!クソ!」
彼女「食器棚の中にあった!」
僕「何で?!」
300
彼女「朝だよ!起きて!」
僕「…あと5分」
彼女「今起きたらぎゅってしてあげるよ!」
僕「…」
彼女「ぎゅってしてあげるって言ってるのに起きてくれない。悲しい。私、今なら3秒で泣けって言われたら10秒で泣く自信ある…」
僕「普通に7秒オーバーしてるじゃんwww」
彼女「起きたー!ぎゅっ!」