976
彼女「でも、バレンタインのお返しがPS4はさすがに申し訳ない気持ちになる。チョコなんか2000円くらいだよ?」
僕「大丈夫」
彼女「本当に?罪悪感消したいから、どうかお願いだから受け取ってくださいって言ってほしい」
僕「どうかお願いだから受け取ってください!」
彼女「あざっす!」
978
彼女「私はお前と付き合って毎日楽しいけどお前はどう?」
僕「まあ、楽しい日もあれば普通の日もあったり…でも、つまらないことはないな」
彼女「えっ?!私と一緒に生活してて普通の日があるの?私がいて良かったね!私がいなかったらその日はきっと自殺する日だったよ?私は命の恩人だな!」
981
彼女「寒い!」
僕「昼は暖かくなったけど夜はまだ寒いね」
彼女「もう無理!ストーブつけて!」
僕「うん」
彼女「とっとと春になってほしいよー!」
僕「えっ?どういうこと?」
彼女「何が?」
僕「とっとこハム太郎寒いよーって」
彼女「はあ?何言ってんの?お前の頭には春来てるな!」
983
僕「おかえり」
彼女「…」
僕「早く上がりな」
彼女「あー!ムカつく!」
僕「…」
彼女「理由聞いて!」
僕「どうしたの?」
彼女「雨に濡れた」
僕「で?」
彼女「終わり」
僕「はあ」
彼女「ムカついたから次に私に喋りかけた奴を殴る!」
僕「それ俺じゃん!」
彼女「もらったー!」
984
ネイルをしに出かけたはずの彼女からLINEで、「もう別れることないし良いかなって!」と、僕と彼女のイニシャルのタトゥーが入った胸元の画像が送られてきて、既読スルーでしばらく頭抱えた。真っ赤になるまで叩いた肌の上にアイライナーで落書きした悪戯とか、エイプリルフールに体張りすぎだろ。
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彼女「きゃっ!」
僕「?」
彼女「クソ!蛇かと思ったら縄跳びかよ!思わず女の子みたいな可愛い悲鳴上げちまった!」
僕「お前女の子じゃん」
彼女「私も咄嗟にうおおお!って格好良く叫べるようになりたい」
僕「俺みたいにな」
彼女「虫にうおおお!って叫ぶのは違う!」
僕「放っとけよ!」
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彼女「今日も暖かくなってきたのに冬気分で窓全開にして、蚊に似た小さな虫が入ってきて叫んでたよね。シーズン始まったな」
僕「放っとけよ」 twitter.com/yu_ilust/statu…
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僕「またゲームか。毎日ずっとじゃん。やりすぎだぞ」
彼女「でも、いっぱい遊んでねってPS4買ってくれたのお前じゃん!私こんなに楽しんでるよ!全部お前のせい!ありがとう!」
僕「…まあ、そんなに楽しいんなら良いか」
彼女「よっしゃ!私って最強だな!何でもお前のせいの楽勝な人生だ!」
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彼女「夕飯作るから台所に来て」
僕「何で?」
彼女「話し相手」
僕「ゲームするから無理」
彼女「この家には私とお前の二人しかいないんだよ!お前が構ってくれなかったら私一人ぼっちになる!」
僕「ぼっちー」
彼女「お前もぼっちになるだろうが!」
僕「!」
彼女「構って!」
僕「はい」
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彼女「ねー」
僕「うん」
彼女「ねーってばー!」
僕「うん」
彼女「…ウマママママ!」
僕「?!何してんだよ!」
彼女「ゲームして相手してくれないからお前の腕食べてた!」
僕「よだれ!臭い!」
彼女「やっとまともな反応来た!スキンシップしたいー!コミュニケーション取りたいよー!」
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僕「布団冷たい…寒い…」(ぎゅっ)
彼女「くっ付くな!」
僕「えっ」
彼女「私からくっ付くから男らしくして!」
僕「あぁ…良いぜ!来な!」
彼女「違う!そういう変な演技いらない!」
僕「どうすれば良いの?」
彼女「あー!もう!仰向けに寝て!後はこっちで自由にやらせてもらうから!」
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彼女「日中は暑かったけど夜は寒いね。ちょっとこっち来て。ぎゅってする」
僕「うん」
彼女「ぎゅっ」
僕「ぎゅっ」
彼女「…」
僕「…よし」
彼女「いや、よしじゃねえよ!まだ私がぎゅってしてるのに何がよしだよ!ぎゅっのことを何も分かってない素人が自分のタイミングで勝手にやめんな!」
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僕「何読んでるの?BL?」
彼女「違う!これただの少女漫画!ていうか、BLだったとしてもお前に害ないんだから放っとけよ!いちいち絡んでくんな!」
僕「男の絵が見えたからてっきり」
彼女「何で男が出てるってだけでBL扱いされなきゃなんないんだよ!どんな思考してんだ!過激派かよ!」
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僕「衣替えするぞ」
彼女「頑張れ」
僕「お前もやるんだよ」
彼女「いや、私は念のためにやらないでおく」
僕「もう寒さが戻ることはないよ」
彼女「違う!今頑張っていざって時に疲れて力を出せなかったら大変でしょ!私が本当に頑張らないといけないのは大切な人を守る時!だろ?」
僕「は?」
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今日は彼女と一緒に衣替えをしました。春夏服を出しました。彼女はゲームをしてました。秋冬服を圧縮して片付けました。彼女はゲームをしてました。着ない服を捨てました。彼女はゲームをしてました。そんな彼女も今はゲームに疲れてソファーで寝てます。彼女の春はこれくらい穏やかで良いと思います。
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彼女「ハサミ取って」
僕「はい」
彼女「ヒイィ!ハサミなんか持って何するつもり?!また私のこと斬りつけるの?!」
僕「昨日のは事故だろ」
彼女「あ…トラウマが…」
僕「爪楊枝で突かれたくらいの傷でよく言うよ」
彼女「言うよ!最初から全然痛くなかったけど言うよ!」
僕「もう許して」
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彼女「夕陽が綺麗!」
僕「うん」
彼女「写真撮ってインスタグラムに投稿するからちょっと待ってね!」
僕「うん」
彼女「どっちのフィルターの方が綺麗に見えるかな?」
僕「夕陽ってのはそんなことしなくても十分綺麗なんだよ」
彼女「ドヤ顔でそういうこと言う奴の心って汚いよな」
僕「…」