151
彼女「私の足見て」
僕「蚊の死体?」
彼女「ベランダで洗濯物干してたら刺してきてさ」
僕「うん」
彼女「見せしめにそのままにしといたら警戒して近寄らなくなるかなって思ったんだけど、こいつら知性の欠片もない下等生物だから殺しても殺しても刺してきて本当に困ったちゃんだ」
僕「口悪すぎる」
153
154
そろそろシャワーでも浴びて寝ようかなってコタツから出て背伸びをしてたら、彼女もコタツから出て近寄って来たので、これはぎゅってしてくるやつだと思ったらやっぱりぎゅってしてきた。予想通りのチョロ可愛さ。2018年も背筋を正して彼女を甘やかしていくしかない。
155
居間で彼女と一緒に昼寝してた時のこと
彼女「よく寝た」
彼女母「寝相悪すぎよ。彼が隅っこの方に追いやられて窮屈そうに寝てたわよ」
僕「狭かったよ」
彼女「落ち着くの間違いでしょ」
僕「あと暑かった」
彼女「温もりを感じるの間違いでしょ」
僕「ふふっ」
彼女母「あなた達仲良いわね」
156
僕「虫!」
彼女「どこ?」
僕「ソファー!木の所!」
彼女「は?」
僕「そこ!目の前!バカか!」
彼女「これ?」
僕「そう!早く何とかして!」
彼女「ネジだけど」
僕「えっ」
彼女「バカって言われた」
僕「ごめん」
彼女「あ、生まれて初めてネジ見たタイプの人?」
僕「ごめんって」
157
彼女「食器洗うの頑張るからぎゅってして」
僕「うん」
彼女「面倒臭い…」
僕「やろうか?」
彼女「水遊びが始まるからいい…」
僕「はい」
彼女「…頑張れ私!私は洗い物がしたい!したくてしたくて仕方ない!Hey!Put your hands up!wow wow wow!」
僕「wwwww」
彼女「やっぱ面倒だわ…」
158
彼女「ちょっと指貸して!」
僕「何で?」
彼女「いいから!」
僕「…何?折るの?」
彼女「折らねーよ!」
僕「はい」
彼女「ほら!どう?ほっぺプニプニでしょ!ちょっとお高い化粧水と乳液に変えたの!」
僕「…え?それだけ?」
彼女「うん」
僕「折らないの?」
彼女「よし!折る!」
159
僕「ただいま」
彼女「おかえり」
僕「あれ?」
彼女「えっ?分かったの?!」
僕「うん」
彼女「マジ?!やるじゃん!」
僕「もうお風呂入ったんでしょ?」
彼女「はぁ?髪濡れてんだから当たり前だろ!そっちかよ!」
僕「は?何が?」
彼女「洗顔フォーム変えたの!」
僕「気付くかよ!」
160
AM10:00
彼女「…zzZ」
僕「(どうせ起こしてもグズるだけだし一人で掃除しよう)」
PM1:00
彼女「…zzZ」
僕「昼過ぎだよ!起きて!」
彼女「…おはよう」
僕「見て!部屋綺麗でしょ!」
彼女「どういたしまして…今日は朝からお掃除頑張って疲れたからもう少し寝かせて…」
彼女は夢で掃除してた。
161
彼女「もし私が浮気したらどうする?」
僕「別れる」
彼女「だよねえ」
僕「俺が浮気したらどうする?」
彼女「死ぬ」
僕「お前そんなデリケートな人間じゃないだろ」
彼女「お前がだよ」
僕「死なないよ」
彼女「死ぬよ。まるで自殺したかのように偽装されて死ぬよ」
僕「それお前に殺されるやつ!」
162
彼女「日中は暑かったけど夜は寒いね。ちょっとこっち来て。ぎゅってする」
僕「うん」
彼女「ぎゅっ」
僕「ぎゅっ」
彼女「…」
僕「…よし」
彼女「いや、よしじゃねえよ!まだ私がぎゅってしてるのに何がよしだよ!ぎゅっのことを何も分かってない素人が自分のタイミングで勝手にやめんな!」
163
祖母「あら?彼女の洗濯物は見事に全部裏返しね」
彼女「やっべ」
僕「気緩んだな」
彼女「いつも注意されるんですけど何かもう癖で」
僕「そんないつもってわけじゃないよ」
祖母「別に良いじゃない!だらしないくらいの方が一緒にいて気が楽よ!」
彼女「そう!お祖母ちゃん良いこと言った!」
165
彼女「うっかり怖い話読んじゃったから今日はお風呂に入れない日になった」
僕「一緒に入るよ?」
彼女「それならドアの外にいて」
僕「何で?」
彼女「幽霊が浴室に入ってこないように守っててほしい」
僕「弱っ」
彼女に「まだ来てない?大丈夫?」って確認されながらドアの外でツイートしてる。
166
ピンポーン
彼女「何かの勧誘だ」
僕「窓開けて声漏れてるし俺出る」
彼女「何で?」
僕「いるのバレてるしばつが悪い」
彼女「一方的に来る奴を無視して何が悪いの!こういうのはいるのバレてても居留守!出ないで!」
僕「相手に聞こえてる」
彼女「だから何だよ!今いません!」
僕「強い」
167
今日は彼女と一緒に衣替えをしました。春夏服を出しました。彼女はゲームをしてました。秋冬服を圧縮して片付けました。彼女はゲームをしてました。着ない服を捨てました。彼女はゲームをしてました。そんな彼女も今はゲームに疲れてソファーで寝てます。彼女の春はこれくらい穏やかで良いと思います。
168
僕「俺の手帳型のiPhoneケースいる?使いにくいからやっぱり普通のケースにする」
彼女「いらない」
僕「あれ?同じの欲しがってたじゃん」
彼女「おそろになるならね!そのケースはお前が使ってるから価値があるだけで、それ自体には何の魅力もない!はっきり言ってクソいらん!」
僕「…」
169
彼女「おい!私の持ってる荷物の量を見て!両手がふさがる程の量だよ?」
僕「あ、ごめんごめん。全部持つよ」
彼女「お前のその手は何のために付いてるんですか?」
僕「荷物を持つためです!」
彼女「違います!」
僕「えっ」
彼女「私と手を繋ぐためです!」
僕「!」
彼女「半分持って!」
171
彼女「もしもし。LINEで伝えた通りです。面倒臭いので欠席します。すみません。えっ。だからさっき面倒臭いからって…いや、本当に、私行きませんよ」
僕「何のお誘い?」
彼女「会社のクリスマス会」
僕「あんな断り方で良いの?!」
彼女「クリスマス会に給料は発生しないから」
僕「強い」
172
彼女「両親の喧嘩を見てて思ったんだけど、結婚したら愛情って徐々に減っていくのかな」
僕「親の喧嘩って色々考えちゃうよね」
彼女「今までは私の敵はお前を目移りさせる他の女だと思ってたんだけど、今日から私の中にあるお前への愛情を減らすもの全てが敵かな」
僕「敵の範囲すごい広がったね」
173
彼女「怖い夢見た」
僕「どんな?」
彼女「玄関の鍵閉めずに寝てて夜中に知らない男が入ってきたの!お前起きないし!だから、怖かったけど胸ぐら掴んで早く出て行けよ!オラァ!って追い払った!私めっちゃ強かった!」
僕「それ怖かったの?」
彼女「多分夢のはず!」
僕「一気に怖くなった!」
174
彼女「おはよう」
僕「あー…」
彼女「どうした?朝の挨拶の仕方を忘れたか?」
僕「風邪っぽい気がする」
彼女「ダメ!病は気からだよ!」
僕「うん」
彼女「病は?」
僕「気から!」
彼女「気から?」
僕「病!」
彼女「病 is?」
僕「気から!」
彼女「よーし!お前はもう大丈夫だ!」
僕「はい!」
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彼女「家の冷蔵庫にあったお前のプリン私が食べたの知ってた?」
僕「うん」
彼女「何も言ってこないからまだ気付いてないのかと思った」
僕「無造作に置いといた俺が悪かったな」
彼女「って感じで私達はとても良い関係を築けてます!」
祖父「ふふっ」
彼女「お祖父ちゃん笑わせた!嬉しい!」