377
彼女「!」
僕「おはよう」
彼女「怖い夢見た…」
僕「どんな?」
彼女「お前が川に流されてどこかに消えていった…。手出して。繋ぐ。離すなよ」
僕「俺もう起きるけど」
彼女「お前のためだから!」
僕「えっ」
彼女「早く!」
僕「はい」
彼女「これで安心」
僕「…」
彼女「…zzZ」
378
彼女「今日こんなムカつく客が来てさ!最近、街で出会ったらぶっ飛ばさないといけない奴が増えすぎてノートに似顔絵でも描いておかないと覚えきれん!」
僕「お前の描く似顔絵じゃ冤罪被害者が増えるな」
彼女「www」
僕「www」
彼女「お前は気の向いた時にいつでもぶっ飛ばせるから今はいいや」
379
彼女母「きゃあ!」
彼女「やっちまった」
僕「何?どうしたの?」
彼女「お母さんがふたの閉まってないマヨネーズを振って飛び散った!」
僕「あ、本当だ」
彼女母「先に食べてて」
彼女「お母さん」
彼女母「何よ?」
彼女「壁はマヨネーズ食べないって習わなかった?」
僕「これはウザい」
380
夕飯はすき焼きでした。
彼女「大晦日に肉の取り合いをするのは嫌!最後の一枚は私が食べる!これで恨みっこなし!」
僕「それじゃあ恨みしか残んないだろうが!」
彼女「そういうのは2016年に置いていこう!」
今年一年ありがとうございました!来年もよろしくお願いします!良いお年を!
382
彼女の帰省
彼女「朝早いのに駅まで見送りありがとう」
僕「うん」
彼女「寝るの遅かったから玄関でお別れだと思ったのに嬉しかったよ」
僕「まあね」
彼女「…」
僕「どうしたの?」
彼女「寂しい」
僕「そうだね」
彼女「…」
僕「…」
彼女「…泣くぜ?早く頭撫で撫でしてよしよししな」
僕「うん」
385
僕「寝てるときに布団取んなよ」
彼女「寝てるから分かんない」
僕「もう寒い」
彼女「先が思いやられるね」
僕「寒さで目が覚めるのまあまあ怠いんだけど」
彼女「布団を取られると同時に私にくっ付いて寝たら良いじゃん!何でそうしないの?くっ付いて寝るの嫌なの?まあまあ傷付くんだけど!」
386
彼女「そのTシャツ欲しいの?買いなよ!」
僕「迷ってる」
彼女「これ買わないやつだ」
僕「うーん」
彼女「お前は石橋を叩くだけ叩いて渡らないからな」
僕「うーん」
彼女「満足いくまで叩けた?」
僕「うーん」
彼女「じゃあ、私が決めてあげる」
僕「うーん」
彼女「買ってやるよ!」
僕「ん?!」
387
彼女「このクマのぬいぐるみ買う!」
僕「家にいっぱいいるじゃん」
彼女「この子とこの子は仲良しだから二体買う!」
僕「?」
彼女「私が決めたの!二人を離れ離れにはさせない!買う!」
僕「そもそもお前が買わなければ離れることはない」
彼女「そうだね!まあ、買うけど!」
僕「だよね」
388
彼女がぎゅってしてこようとして勢い余って壁に指を強打
彼女「突き指した…」
僕「大丈夫?」
彼女「大丈夫じゃない…」
僕「おっちょこちょいすぎるだろ」
彼女「おっちょこちょいな私可愛い…?」
僕「え、いや、可愛いけどさ…」
彼女「可愛いけど…何?」
僕「可愛い」
彼女「大丈夫になった!」
389
椅子から立ち上がって背伸びをしてたら彼女が向こうから小走りで来たので、これは脇がガラ空きだから勢い付けてぎゅってしてくるパターンだなと思って身構えたら、「肩が痛くてぎゅってできないからぎゅってしてっ!!!」って勢い良く言われて笑った。怪我してるけど元気かわいい。
390
彼女「洗濯機もうダメだ。回すと異音がする。年始のセールで新しいの買おう」
僕「痛い出費だ…クリスマスどうしよう…」
彼女「去年も冷蔵庫壊れて家でやったし、今年も家でやろうよ!」
僕「それで良いの?」
彼女「良いよ!何でダメなの?去年楽しかったでしょ!私、今年はティラミス作るよ!」
392
彼女「ゴキブリ捕まえた!」
僕「よし!」
彼女「あ、逃げた!」
僕「うわあああ!ざけんなよ!」
彼女「その悲鳴怖いからやめて!」
僕「そこ!ひいぃぃぃ!」
彼女「るっせーな!お前はいつも悲鳴上げて罵声浴びせてくる!捕まえるの私なのにおかしいでしょ!何もできねーんならせめて黙れ!」
393
僕「…落とした」
彼女「何を?」
僕「お前に借りてた目薬…外で使ってポケットに入れたのに無い…」
彼女「おいー!」
僕「あー!何やってんだ俺は!」
彼女「え?は?」
僕「クソ!バカが!」
彼女「自分にキレる芸しだした!またの名をもうこれ以上は責めるなよっていう釘刺し芸!」
僕「バレてる」
394
車(ブーン…)
彼女「ホワイトデーのプレゼント来た!」
僕「…」
彼女「違った」
車(ブーン…)
彼女「今度こそ来た!」
僕「…」
彼女「また違った」
僕「…」
彼女「ねえ?来ないとかないよね?」
僕「来ないよ」
彼女「え?嘘でしょ?」
僕「もうとっくに届いてるもん」
彼女「王者ーーー!!」
395
彼女「暑い…」
僕「うん」
彼女「一年ぶりだからちょっと忘れちゃったんだけど、夏ってこんなに暑かったっけ…」
僕「うん」
彼女「暑い…暑い……」
僕「…」
彼女「あみゃまままままままま!!」
僕「?!」
彼女「あまま?あま?あんまままままま!!」
僕「やめろ!精神が汚染される!」
396
彼女「一粒あげる」
僕「ラムネか」
彼女「違うよ」
僕「ラムネだろ」
彼女「これはテンションがハイになるお薬だよ。食べた瞬間ハイになるヤバイやつだよ。いいね?」
僕「…」
彼女「はい、食べて!」
僕「ウヒョー!キマキマキマキマキマるぅーーー!!!」
彼女「これをプラシーボ効果と言います」
397
彼女「ただいま」
僕「おかえり」
彼女「お高いお菓子あるけど食べる?」
僕「良いね!」
彼女「はい!」
僕「ただの駄菓子にしか見えないんだけどどういうこと?」
彼女「1100円した!」
僕「?」
彼女「UFOキャッチャーって取れないと引き際わかんなくなるよね!」
僕「良くない!」
398
ピンポーン
彼女「誰かな」
僕「実家から何か送られてきたんじゃない?」
彼女「出てくるね」
僕「話し込んでたけど誰だったの?」
彼女「宗教の勧誘」
僕「マジか」
彼女「興味ないってやんわり断ってるのにしつこかったから、お前の信じる神に今すぐ会わせてやろうかって言ったら帰った」
399
彼女「私の眼鏡どこか知らない?」
僕「服入れてる棚にあったよ」
彼女「ありがとう!」
僕「何でどこにでも置くの?」
彼女「…さあ?無くしたらこうやってお前に構ってもらえるから無意識にそうしてるのかな?好きな人の物を隠して困らせちゃおう!みたいな?可愛いな?」
僕「お前の物だろ」
400
僕「眠いから先に寝るね」
彼女「じゃあ、眠くないけど私も一緒に寝るから寝付くまで頭撫でてあげて!そしたらすぐ寝るから!」
僕「…」
彼女「傷付くから無視するのやめて!」
僕「…」
彼女「あのね?私、お前のこと傷付けたくないの。だから無視するのやめよう?な?」
僕「そういうこと?!」