302
僕「何読んでるの?BL?」
彼女「違う!これただの少女漫画!ていうか、BLだったとしてもお前に害ないんだから放っとけよ!いちいち絡んでくんな!」
僕「男の絵が見えたからてっきり」
彼女「何で男が出てるってだけでBL扱いされなきゃなんないんだよ!どんな思考してんだ!過激派かよ!」
303
彼女「お前が長い方が良いってうるさいから痛んでるとこだけ切るつもりが思いの外に短くなっちゃった!どう?でも、良い感じでしょ?」
僕「…俺の自転車に乗ってる時に風になびくロングヘアーが」
彼女「いや、私の髪だから」
僕「…俺の気怠くかき上げる前髪が」
彼女「私のだっつってんだろ!」
304
彼女「イライラしてるね?」
僕「?」
彼女「私には分かる」
僕「そんなことないけど」
彼女「ぎゅってしてあげる。ストレス飛ぶよ」(ぎゅっ)
僕「ども」
彼女「今回のはぎゅっクスだよ」
僕「は?」
彼女「抱き締めてる両腕の形がXだからぎゅっクス!」
僕「今日も最高に頭おかしいなー」
306
僕「あれ?クッキーは?」
彼女「全部食べた」
僕「はぁ?!」
彼女「わー怖い!嘘だよ!ここにあるよ!」
僕「何その意味の分からない嘘!」
彼女「じゃあ、分かるように解説するね!全部食べたって言って許される感じだったら後で一人で食べようと思って隠した!私って賢いねー!」
僕「小賢しい!」
308
彼女「ほら、今日の最後の仕事だよ。私のこと寝かし付けてあげて」
僕「ぎゅっ」
彼女「スマホいじりながらじゃん!子供ってのは敏感だから片手間に相手されてるの分かるんだよ!」
僕「ごめんごめん」
彼女「それと今日はぎゅっの気分じゃない!」
僕「と言うと?」
彼女「ヘッドなでなでプリーズ!」
309
僕「!」
彼女「何?ぎゅってしてほしくなった?」
僕「どいて!」
彼女「痛っ!」
僕「やかんを火にかけてたんだった!」
彼女「うんうん。ところで、元カノのこと叩いたことある?」
僕「ない」
彼女「やったー!お前に気軽に叩いてもらえるのは私だけ!特別扱い嬉しいなー!って違うだろ!」
310
僕「今日の夕飯は玄米ダイエット?」
彼女「うん」
僕「玄米だけ食べて美味しいの?」
彼女「美味しいよ。100回噛むと唾液と混ざって甘くなってくるの」
僕「何かやべぇな」
彼女「この飽食の時代に何で私は江戸時代の罪人みたいな食事をしてるんだろうって生きてる理由が分からなくなるよ」
311
彼女「ドライヤー面倒だから髪切る!サイドを刈り上げて肩くらいまで切る!」
僕「ダメ!長い方が好きだからやめて!」
彼女「友達も短く切りなよって言ってるし!」
僕「それはお前をブスにする罠だ!」
彼女「あ?」
僕「マジでクソブスになるから!やめよ?な?」
彼女「オラァ!」(腹パン)
312
彼女「おはよー!」(ぎゅっ)
僕「臭い!髪によだれ付いてるよ!汚い!」
彼女「朝から臭いとか汚いとか罵られて私かわいそう!彼女に向かって汚いとか人としてどうかしてる!彼女のよだれなんだから汚くない!良い香りだろうが!あ?どこだよ?どこが濡れてんだよ?」
僕「ここ」
彼女「くっさ」
313
彼女「あれ?ピアスが見当たらない…」
僕「…」
彼女「今日だけお前の貸して?」
僕「失くされたら嫌だから貸さない」
彼女「神に誓って失くさないから!」
僕「お前が誓う神はよく裏切る」
彼女「じゃあ、お前への愛に誓って失くさないから!」
僕「えっ」
彼女「裏切るとは言わせないぞ!」
315
彼女「ツインテールの日らしいからお前もちょっとやってみて」
僕「お前がやれよ」
彼女「私は似合わないから。でも、お前はやってみないと分からない」
僕「やらないでも分かるだろ。…はい。ツインテール」
彼女「きゃるーんって言ってみて。可愛くね」
僕「きゃるーん☆」
彼女「無様!!!」
316
彼女「あっ!」
僕「?」
彼女「Tシャツ引っ掛けた…」
僕「穴は?」
彼女「開いてる…」
僕「あーあ」
彼女「これお気に入りだったから今年もいっぱい着ようと思ってたのに…」
僕「勿体ない」
彼女「…ま、いいや!次からは穴の所だけ肌をTシャツの色に塗って着よう!」
僕「思考が柔軟で良いね!」
317
僕「おっ!テレビが安い!前から大きいの欲しかったし彼女が家を空けている間にこっそり買って設置して帰ってきたら驚かせてやろう!」
トゥルルル…
彼女『もしもし』
僕「どうしたの?」
彼女『ちゃんとご飯食べてる?今何してるの?』
僕「大きいテレビ買ったよ!!!」
僕はサプライズができない
318
彼女「コーラ買おう」
僕「お前また太ってきたしコカコーラゼロにするか」
彼女「不味いから嫌!」
僕「ダイエットだ」
彼女「滑稽な!痩せるために不味いコカコーラゼロを飲むくらいなら、私は堂々とコーラを飲む潔い人間でありたい!」
僕「よっ!潔いぞ!デブ!」
彼女「オラァ!」(腹パン)
319
彼女「何頼んだの?」
僕「キーライムクリームヨーグルトフラペチーノ」
彼女「キーライムって何?」
僕「さあ?」
彼女「どんな味なの?」
僕「甘いけど甘くないみたいな。スッキリした味かな。美味しいよ。飲む?」
彼女「甘いのに甘くないってどっちなんだよ!スッキリしない味だな!」
320
先日、彼女が掃除機でアロマの小瓶を吸い込んで(罪1)、取り出すのが面倒だからってそのままにして(罪2)、しかも、例により彼女が小瓶のふたを中途半端にしか閉めてなかったせいで(罪3)、今日、僕が掃除機をかけてたら部屋中がいきなりラベンダーの良い香りに包まれてプチパニックになりました。
321
彼女「寒い!」
僕「昼は暖かくなったけど夜はまだ寒いね」
彼女「もう無理!ストーブつけて!」
僕「うん」
彼女「とっとと春になってほしいよー!」
僕「えっ?どういうこと?」
彼女「何が?」
僕「とっとこハム太郎寒いよーって」
彼女「はあ?何言ってんの?お前の頭には春来てるな!」
322
友達と話すときの一人称は私、僕と話すときはあだ名の彼女が、友達の前でうっかり自分のことをあだ名で呼んでしまい、「あ、間違えた…忘れて…」って恥ずかしがってたのが何か可愛かった。今はよだれの跡だらけの汚い枕で白目をむいて寝てる。酷い顔だ。
323
彼女「外食に行こう!」
僕「行かない」
彼女「行こ!」
僕「…」
彼女「行こ!」
僕「…」
彼女「そろそろやっぱり行っても良いかなって思ってる頃だよね?でも、ここで譲歩したらまたなめられるって思って行けないんでしょ?」
僕「…」
彼女「なめないから行こ!」
行った。きっとなめられてる。
324
僕「zzZ」
彼女「うっひっひ!」
僕「?」
彼女「起きた!」
僕「何?」
彼女「本当に寝てるか確認するために顔に唾垂らすふりしてたのに、安らかな顔して寝ててバカだなって!」
僕「お前、一人でも楽しめるバカだな」
彼女「こんなのお前にしかできないからお前がいないと楽しめないよ!」