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目の前の人を必死でわかろうと努めることが自分の仕事の一つ。それでもなかなかわからず、或いは当初の理解が全く違うものだったと後に痛感することも多い。だから他者の一面や極僅かな情報のみから相手を容易にわかった気になり、したり顔で自身に便利なカテゴリに分けて批評したがる者にはうんざり。
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新しいことを学ぶのに気負ったり構えたりする必要はない。完璧主義にならず、自分の興味のあることから気楽にあせらず少しずつ。頭の中の知識の引き出しを一つでも増やせれば、多少偏っていようとそれは一生の財産になるし、難しく考えすぎていつまでも入り口で立ち止まっているよりずっと有意義だ。
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誰もが期待された結果を常に残せる強い人ではない。多くの人は、弱く情けない自分自身と嫌というほど向き合い、何度も挫折する。でもそれはその人が真に強くなるため必要なプロセスなのかも。弱さと向き合いもがく者同士、支え、見守り、そっと手を差し伸べ合えるような、社会の優しい一員でありたい。
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人生は旅に喩えられる。一人一人の人生には失敗も格好悪いこともあるだろうけれど、皆誰のものでもない自分だけの旅を続けていて、不器用でも歩み続けていれば未来はどうなるかなどわからない。他の人には見えない素晴らしい景色が目の前の道の先に待っているかも。それを信じ次の一歩を踏み出したい。
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☃️雪道の歩き方👢
・足の裏全体を使って、ゆっくり小幅で!
・階段は手すりなどにしっかりつかまって!
・日陰、橋や陸橋の上、地下通路の出入り口などは凍結していることも多いので注意!
・バスや電車を降りた第一歩は危ない。特に集中を!
・何より大事なのは時間のゆとり。急ぎ足が最も危険です!
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誰かに本当に伝えたいことほどうまく言葉に纏まらず、心のどこかに引っかかったままだったりするもの。時々はそんな言葉未満のものを、一人の時間に呟いてみたり文字に起こしてみたりして、できる限り「見える化」しておきたい。次の機会にスムーズに伝えられるようになるとともに、心の掃除にもなる。
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窒息しそうなほど満員の電車に揺られたり、目の前の相手にムカつきながらも深々と頭を下げたり、言うことを聞かない子供に手を焼きつつキッチンに向かったり、誰もが毎日毎日、もの凄い力とエネルギーを費やしながら一日を終えていく。目立たぬ日常の中の自身の地味な奮闘を、最後に讃えて床に就こう。
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同じものを食べても、食器やその場の雰囲気や一緒にいる相手が違うだけで美味しく感じられる。人生だってきっと同じ。生活の本体がよい方向に変わることを期待しても叶わないなら、その背景や脇役にあたる部分だけでも少し変えてみることを考えよう。それだけで手軽にいつもと違う明日が手に入るかも。
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今日何かがうまくいかなかったら、それが明日も明後日も続くのではないかと心配してしまうが、明日はうまくいくかもしれないしうまくいかないかもしれない。それ以上でもそれ以下でもない。実際そうなるかどうかわからないことを心配するより、明日うまくいくための方法をいくつも考え準備していこう。
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人生がもしトーナメント戦なら一つ負けたら全て終わってしまうけど、人生は長い長いリーグ戦。調子が上がらず連敗しても、明日も明後日も各々のゴールを目指した戦いは続く。ゴールの数は人生を戦う人の数だけある。日々の結果に一喜一憂せず、人と比べすぎず、自身のゴールを見失わないようにしたい。
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混乱の時、大きな声や歯切れのよいフレーズほど心に刺さりがち。だが世間で注目される一言が常に正しいとは限らず、逆に人々をミスリードすることもある。正解のない難題を前にして、できるだけ異なる立場からの様々な声に触れ、人に流されず冷静に考えて自らの立ち位置を定め、その微調整を続けたい。
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一見八方ふさがりのように思われても、そこから一歩進んでみることで見える景色が大きく変わり、以前には考えられなかったような解決策が導かれることがある。追い込まれた時には思考停止に陥り、つい現状維持に傾きがちだが、そういう時こそこれまでとは違う方向に行動を起こす少しの勇気を持ちたい。
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生きづらさを感じる人が増えている。きっとどの時代も生きづらくする何かはあったのだろうが、一見豊かで満たされた現代はそれが何か見えにくく、他者の理解も得られにくい。それでも生き続ける先にしか答えはない。どんな人も生きづらさを感じうる時代であることに皆が思いを致し、共に支え合いたい。
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目の前で苦悩している人や応援したい人に対して、見返りを求めずずっと縁の下で力になり続けることは難しい。どうしても自分が、自分だけ、という考えがよぎりがち。だから人の力になることは苦しい。でもそんな人がいることは幸せなこと。その人と幸せを少しでも分かち合えるように、明日も微力を。
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他者と適度な距離を維持することはしばしば難しく、それがうまくいかずに大切な人を失うこともある。だがそれを恐れて自分の殻にこもってしまえばいつまでも孤独なまま。適度な距離感は何度も失敗し傷つくことを通して身についていくもの。だから他者とつながることに臆病になりすぎないようにしたい。
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皆が同じ方向を向いて生きていれば幸せだった時代はもう遠い昔のこと。何かと不安定な現代、こうすれば幸せになれるといろんな人が指南するが、誰かの話をただ鵜呑みにしても簡単に幸せはやってはこない。一度きりの人生、様々な意見を参考にしても、最後は自分自身のものさしで幸せを手繰り寄せたい。
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ダメだ、無理、できっこないなど、つい将来に関して断定的な言い方をしてしまいがちだが、人生で決まっていることは、いつかそれが終わる日が来るということだけ。いつ来るかわからないその日までにできることを自ら狭めてしまわないよう、予断を持ちすぎずまっさらな気持ちで毎日有意義に過ごしたい。
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人と人との関係は相互作用。一方が相手のためにしたことでも、自ずとその逆も成り立つ。だから誰かと交流し有意義と感じたら、きっとあなたも相手の役に立てている。情けは人の為ならず。自分自身がより成長し、充実した人生を送るためにも、これからも誰かのためにできることを地道に誠実に続けたい。
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幸せはその形が決まっているわけでも、それが何であるのか具体的に定義があるわけでもない。だから見方、感じ方一つで何気ない日常も小さな幸せに変わりうる。願っても自分の状況がすぐ劇的に好転することなどそうはない。であれば、日々の暮らしや見慣れた景色の中の小さな幸せを探し拾っていきたい。
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多くの人々の目を惹くわかりやすくカッコいい言葉や行動だけが尊いのではなくて、街角やネット社会の片隅で目立たぬ誰かが不器用に発した小さな小さな一言だって、何かを動かせるかもしれない。傍観者にならず、一人ひとりが小さな勇気を出して起こす行動が、明日を、世の中を少しずつ変える力になる。
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小さな画面の中の、実は自身に都合よくカスタマイズされた情報のみを鵜呑みにし、極めて狭い視野で謳われた他者の「正しさ」など押しつけられる必要はない。自らが直接見て聞いて知った物事が最も信頼に値する。無責任な外野の声ばかり気にせず、自分の頭でよく考え自分なりの「正しさ」を追求したい。