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一日中寝てばかりの赤ん坊の頃から、私達が必要な睡眠時間は徐々に短くなる。睡眠時間に過度に拘り「◯時間しか眠れなかった」と嘆く人は多いが、実際は日中の活動に支障をきたすようなひどい眠気がなければ十分。数字ばかりに拘らず、日中有意義に活動して、その晩の短くても良質な睡眠へと繋げたい。
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誰にも自慢できない身の丈の小さなことを日々続け、これまた実に小さな幸せを追い求め、時にそれすら叶わず、それでも誰に文句も言わず静かに笑ってまた身の丈のことを地道に続ける。そんな多くの目立たぬ人に光が当たり、その地味な苦労がいつかは報われるような国や世の中であってほしいと切に願う。
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深夜になり救急外来🚑呼び出し→入院🏥入れて帰り道。
貧困がきっかけで精神科に繋がる人は多い。どんなに頑張っても窮地に陥ることが不可避だっただろうと同情するケースも少なくない。厳しい世の中だが少しでも回復への手助けができれば。
外は雨。街灯を映す水たまりと雨粒がまるで花火みたいだ🎆
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相手よりも自分の方が優位だ、正しいと思うなら、悠然と構え静かに微笑っていればよい。相手の挑発にいちいち反応してしまえば、自身も同レベルだということを周囲に示すだけで、それは結局相手を利するのみ。だが他者からの挑発や非難を流せずに、つい熱くなって同じ土俵でやり合ってしまう人は多い。
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何かに傷つけられずに済む最も確実な方法は、それと戦わないこと。ストレスに打ち勝とうとしたり、正面から立ち向かって解消するのももちろんよいが、可能ならストレスをかわしたり避けたりうまく距離を置く方法も考えたい。まともに受け止める価値もない、しょうもないストレス源は意外に多いものだ。
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他者の挑発を流せず、敵視して執拗に攻撃することは、自身が本来向き合うべき問題から目をそらす格好の手段。攻撃的な人の一番の敵は、本当はその人の中にいるのかも。二極化、差別、ハラスメント、いろいろ騒がれるが、それだけ内面に闇や生きづらさを抱えた人が多い時代ということなのかもしれない。
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あらゆる立場から無数の意見が溢れてくる昨今。その中の歯切れよく大きな声に我々はつい流されがち。だが難問山積の現代、誰の意見にも絶対はない。少なくとも一つの意見のみを鵜呑みにして盲目的に支持することは避け、様々な立場の大小の声によく耳を傾けて、自分だけのぶれない立ち位置を決めたい。
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あなたの口から日々放たれる言葉は無数の星。多くは目立たないけれど、時に眩い輝きを放つものや、氷のように冷たいものもあって、それら一つ一つがあなたの宇宙を形作る。あなたの宇宙が周囲の人々にとり、より魅力的な、安らげるものになるように、明日も新たな言葉の星を大切に丁寧に紡ぎ出したい。
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何かが劇的に変わることなどそうはなくて、毎日同じ繰り返し、堂々巡りと感じることの方がずっと多い。だが同じようなことでも経験を重ねる度に反省したり学習したり、少しずつ修正、バージョンアップされていくはず。明日も結果がどうあれ目の前のことに集中し、自身のバージョンアップを目指したい。
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呼吸はアスリートが力を発揮するためにも重要とされる。われわれが不安に襲われると呼吸は乱れ、それがさらなる不安を引き起こす。日頃から深くゆっくり腹式呼吸する練習を重ねるだけでも、万一の時不安を軽減できる。あまりに身近な呼吸を軽視せずに、時に難敵ともなり得る不安との戦いに活用したい。
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不安や恐怖に襲われると息は乱れ、さらなる不安を引き起こす。苦しいと感じて速く呼吸しがちだが、かえって苦痛が増し悪循環だ。逆に意識して深くゆっくり、お腹の動きを手で確認しながら呼吸することで、多くの場合不安を軽減することが可能だ。まず呼吸を整え、落ち着いて次に必要な行動に移りたい。
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緊張や恐怖を感じている方へ。胸とお腹に双方の手を当てお腹に当てた方だけ動くように息を吐いて、吸って、止めてを各3秒かけゆっくり繰り返す。また椅子に腰掛けたり横たわったりして、身体中の各所の力を順々に意識して抜いていく。何もいらずどこでもできるリラックス法で、不安な今を乗り切ろう。
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誰かがくれた何気ない一言が、凍えるほどの寒さの中のぬくもりとなり、孤独な暗闇の中のほのかな光となって、人に希望と勇気を与える。私たちの発する言葉は時に人を生命の危機から救うことだってある。私たちはこんなに素敵な道具を持って生きている。せっかくの素敵な宝物、大事に優しく使いたい。
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言葉は上手に使えば誰かの心を暖め、それは自らの心も暖かくする。逆に使い方を誤ればいとも簡単に人の心を傷つけ、それはいつか自分自身にも跳ね返ってくる。たかが言葉だけれど、不安の多い今こそ、皆ができるだけ暖かく穏やかな気持ちで日々過ごしていけるよう、ちょっとした一言を大切にしたい。
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親密に繋がりすぐ近くにいるはずの人でも、想いがすれ違い噛み合わないことは多い。こんなに多くの人の中で生きていても、人生は時に孤独で寂しくて残酷だ。だがどんな人との繋がりにも永遠はない。せめて繋がれるわずかな時間、自分の想いの精一杯を懸命に伝え続けたい。たとえうまく伝わらなくても。
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些細なことでつい自分を責め、全部自分が悪いと考えてしまう方へ。そう考えること自体、他者を思いやることのできるあなたの素晴らしいところ。だからあなたは基本そのままでよいが、ほんの少し、これまでの考え方や生き方を微調整しよう。他の誰のためでもなく、あなた自身がもっと楽に生きるために。
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よかれと思ってしたことが裏目に出たり、親密なはずの誰かと険悪になってしまったり、生きるって案外難しい。でも生きづらい日々の中にも時々キラリと宝石のように輝く、楽しく幸せと思える瞬間がある。そんな貴重な輝く瞬間を無数の石ころの中から見つけ、拾い集めながら歩いていくのが人生なのかも。
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どんな人との繋がりにも永遠はない。だからこそ誰かを強く想い、愛する。また時には誰かと激しく感情をぶつけ合い、憎しみ合う。永遠でなくいつまでも続かないから人生は豊かで彩りあるものになる。どんな貴重な人との出会いも期限つき。その一つ一つ、一日一日をできるだけ無駄にせず真剣勝負したい。
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人生がもしトーナメント戦なら一つ負けたら全て終わってしまうけど、人生は長い長いリーグ戦。調子が上がらず連敗しても、明日も明後日も各々のゴールを目指した戦いは続く。ゴールの数は人生を戦う人の数だけある。日々の結果に一喜一憂せず、人と比べすぎず、自身のゴールを見失わないようにしたい。
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「そのうち誰かが何とかしてくれる」と先送りしているうちに取り返しがつかなくなってしまうことは多い。今の時代、多くの分野で「誰かが何とかしてくれる」力は弱くなりつつある。もちろん限度はあるができるだけ「自分で何とかする」力をつけ、いざという時の行動に繋げる準備をすることは大切だ。
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どんな人にもきっと小さな幸せがすぐ近くに眠っている。それはガラクタの中に潜む宝物のように、ただ待つのではなくあなたが探しに行って初めてその輝きに気づくことができるものかもしれない。今日は見つからなかったとしてもまた明日、心のアンテナの感度をさらに上げて幸せ探しを続けていきたい。