302
成功体験の後さらなる成果を求め、身の丈以上のことに手を出してしまったりして、瞬く間に転落し以後の人生に苦労する人は多い。一時の大成功は必ずしも人生の成功には繋がらない。一見現状維持や足踏みと思えても、今日も転落せずその場に踏みとどまれていることが小さな成功だということを忘れずに。
303
望んでもそう簡単に起こってくれないのが奇跡。だがいろんな奇跡を見聞きしていて思うのは、必ずしも単なる偶然だけとは言い切れない奇跡もあるということ。今何が足りず何を求めているのかを知り、それを手に入れるためにやるべきことを精一杯やって手を伸ばせば、奇跡はその手を掴んでくれるのかも。
304
闇は恐ろしく心細いが、自身の醜い面を隠してくれたり、逆に気づかないほど微かな内なる輝きを浮き出たせてくれたりして、悪いことばかりでもない。人間関係や競争の日々に疲れたら、一人しばし闇の中に身を置くのもよい。誰もがかけがえのない唯一無二の存在だという忘れがちなことを思い出せるかも。
305
誰もが自分の考えや意見を気軽に広く発信できるようになったのはよいが、誰かが「いい!」と思った物事にいちいち文句や屁理屈をつけたがる人も増えて少々面倒くさくもある今の時代。いろんな人がいろんなことを言うけれど、自分の直感を信じて胸を張りたい。「いいものはいい!」、それだけでいい!
306
自分はダメだ、何もできないと思いこむ人は多いが、周囲の人も同じように思っているかどうかはわからない。自分と他者の評価はしばしば大きくかい離する。あなたの小さな努力を周りでそっと見ていてくれる人は必ずいるはず。だから自分で無駄だと思いこんでその小さな頑張りを止めないでほしいと思う。
307
今日何かがうまくいかなかったら、それが明日も明後日も続くのではないかと心配してしまうが、明日はうまくいくかもしれないしうまくいかないかもしれない。それ以上でもそれ以下でもない。実際そうなるかどうかわからないことを心配するより、明日うまくいくための方法をいくつも考え準備していこう。
308
「大切な誰かのため」に行動している時、実は本当に一番大切なのは「誰かのため」を演じる自分自身かもしれない。自分の人生と向き合う作業は苦しくて簡単に割り切れないことも多いけれど、それでも時々道を外れたり転んだりしながらも自分の足で不器用に生きる姿を、大切な誰かはきっと見守っている。
310
幸せはその形が決まっているわけでも、それが何であるのか具体的に定義があるわけでもない。だから見方、感じ方一つで何気ない日常も小さな幸せに変わりうる。願っても自分の状況がすぐ劇的に好転することなどそうはない。であれば、日々の暮らしや見慣れた景色の中の小さな幸せを探し拾っていきたい。
311
外に敵を作り執拗に非難することは、自身が直面すべき課題を否認しそこから目をそらしそらさせる格好の手段となる。自身に不都合な現実でも真摯に向き合い、他者の声にも耳を傾け謙虚にに解決を目指すより、誰かのせいにして罵り続けている方が楽。だが本当に大切なことはその間置き去りにされ続ける。
312
人と人との間に勝手にいろんな線を引いては、線の向こうの人をこき下ろしたり時には汚く罵り合ったり、そんなことに日々多大な労力を費やす人が多い。その間自身の大事な人生の課題は見て見ぬ振り。どんな線からも自由になって自分と真摯に向き合う人が増えれば、もっと生きやすい世の中になるのかも。
313
たとえ地味で目立たなくても、大勢に賞賛されなくても、周りからあれこれ雑音が聞こえてきても、今日までやってきたようにまた明日も、自分が正しいと信じる小さなことをコツコツ一生懸命やっていこう。大切な誰かの笑顔のために、この星の未来のために、そして何より、あなた自身のこれからのために。
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バランスのとれたものの見方、考え方は、誰かのため役立ちたいと願う人にとっては本当に大切。だが「結論ありき」の狭く偏った見方しかできず、それを不特定多数が目にする場でわざわざ披瀝してしまう者も多い。大切な人をミスリードしたり傷つけたりしないよう、何事にも広い視野、俯瞰を心がけたい。
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日々葛藤の中にいて、悔し涙を流し、自分は何の役に立っているのか自問する人へ。あなたは人生の課題と真摯に向き合い、戦っている。思考停止や逃避の末にただ長いものに巻かれ、弱者を見下し、時に陰湿に攻撃して独り満足するような者よりずっとよい。人生は甘くない。だからこそ生き抜く価値がある。
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宇宙やこの星の歴史に比べたら、人ひとりの人生なんてほんの一瞬。その一瞬にどれだけ多くの出来事が詰めこまれていることか。あまりに目まぐるしいから時々疲れてしまうのも無理もない。たまに何もできなかった日があったとしても気にせずに。それはきっとあなたにとって必要な休息の時なのだから。
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何事もなく今日も過ぎたと思えても、知らずに自身が抱えるものの負荷がかかり、それが慢性的な疲れや睡眠の質の悪化に繋がることがある。寝床には悩みやストレスは極力持ち込まず、別のことに考えをシフトさせるなどして短時間でも心の荷を下ろそう。明日のため今日の終わりにできるだけリラックスを。
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自分の望むように事がなかなか進まない時、つい結果を急ごうと焦ってしまうことは多い。だが焦って思いつくまま行動を起こしてもかえってうまくいかず、事態が悪化することすらありうる。「急がば回れ」が有効なことは案外多い。はやる気持ちを抑えて、一息ついて考えるゆとりを忘れないようにしたい。
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他の人を想い続けられるのが人の素晴らしさ。身近な大切な人はもちろん、なかなか、あるいはもう会えない人、時には会ったことすらない人にまで想いを寄せ、祈る。想いが届かず切なくなって胸が痛むこともあるけれど、誰かに想いを寄せた分だけ、幸せな、心穏やかな気持ちがあなたにきっと還ってくる。
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いろんなことが複雑になりすぎて誰もが生きづらい時代。解決には時と場に応じて多くの引き出しを駆使する柔軟さが求められる。様々な立場のできるだけ多くの声に真摯に耳を傾けたい。自分は絶対正しいと確信し、同調者にしか耳を貸さず、意見の異なる他者を排除する姿勢では引き出しは増えていかない。
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多くの人々の目を惹くわかりやすくカッコいい言葉や行動だけが尊いのではなくて、街角やネット社会の片隅で目立たぬ誰かが不器用に発した小さな小さな一言だって、何かを動かせるかもしれない。傍観者にならず、一人ひとりが小さな勇気を出して起こす行動が、明日を、世の中を少しずつ変える力になる。
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自身にとって不都合な現実はつい否認したり過小評価したりしがち。生活や健康に直結する問題ならばなおのこと。だが現実から目をそらし見て見ぬ振りをすることが解決の先送りや不適切な対処行動に繋がり、その間多くのものが失われかねない。現実を否認せず直視することこそがそこを乗り越える第一歩。