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何事も白黒はっきりすればいいけれど実際はそう簡単にはいかない。今の世の中そんなことばかり。白だ黒だと言い張るばかりでは何も決まっていかない。白と黒との間には無数のグレーがある。難問を前に進めていくために、自分がどの濃さまでのグレーを受容し、主張の違う他者と歩み寄れるかが問われる。
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意見が対立すると感情的にもなりついどっちが悪いかという議論に終始しがちだが、実際はどっちか一方にのみ非があることは多くないし、それ以前にどっちが悪いか決めなくても前に進められることは多い。不毛な犯人探しを続けるより、もっと大切なこと、最優先でやるべきことを見失わないようにしたい。
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他者を執拗に責めたりこき下ろしたりすることで自分に評価や賛同を集めようとする者は、それ以外のやり方で自身を誇ることができない寂しい人間なのかもしれない。だがその手法では自身が満たされることは永遠にない。人に振り回されず自身を真摯に見つめ、一歩一歩自分の人生を歩んでいきたいものだ。
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大型連休。しばし巣篭もりは続いても、その後は再びウイルスと共存する社会での生活を強いられる。その時までにできるだけ抵抗力をつけておくために、休み中も規則的な生活リズム、十分な睡眠と栄養、日光浴や適度な運動、そして人との会話やテレビなどを通して笑いのある時間を過ごすよう心がけたい。
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自分の望むように事がなかなか進まない時、つい結果を急ごうと焦ってしまうことは多い。だが焦って思いつくまま行動を起こしてもかえってうまくいかず、事態が悪化することすらありうる。「急がば回れ」が有効なことは案外多い。はやる気持ちを抑えて、一息ついて考えるゆとりを忘れないようにしたい。
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誰かに本当に伝えたいことほどうまく言葉に纏まらず、心のどこかに引っかかったままだったりするもの。時々はそんな言葉未満のものを、一人の時間に呟いてみたり文字に起こしてみたりして、できる限り「見える化」しておきたい。次の機会にスムーズに伝えられるようになるとともに、心の掃除にもなる。
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生活が苦しかったり、病気や特性のために社会適応が難しかったり、最近は高齢者も増えているが、精神科の医療や援助を必要とする人には社会的弱者が多い。近年のさまざまな同調圧力や二極化を促す風潮により彼らがさらに追い込まれ、隅に追いやられ、ますます生きづらくなっていると感じることが多い。
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「大切な誰かのため」に行動している時、実は本当に一番大切なのは「誰かのため」を演じる自分自身かもしれない。自分の人生と向き合う作業は苦しくて簡単に割り切れないことも多いけれど、それでも時々道を外れたり転んだりしながらも自分の足で不器用に生きる姿を、大切な誰かはきっと見守っている。
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自分に関する悪い予言ほど当たるといわれるがそれは事実だ。根拠のない決めつけが自分の思考や行動を縛り、うまくいくはずのことも思うようにならなくなるから。未来のことなど誰にもわからない。何事も事前の準備や用心は必要だが、不吉な予言者にならないためにも、予断を持ちすぎないことが大切だ。
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無駄なものを買っても少しずつポイントがたまるカードのように、今日あなたが失敗や回り道したことは、未来を生きるために役立つポイントになって蓄積されている。一つ一つの苦い経験でその時得るものは少なく無駄と思われても、それらを重ねるうちいつか何らかの思わぬ形であなたに還元されるはずだ。
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宇宙やこの星の歴史に比べたら、人ひとりの人生なんてほんの一瞬。その一瞬にどれだけ多くの出来事が詰めこまれていることか。あまりに目まぐるしいから時々疲れてしまうのも無理もない。たまに何もできなかった日があったとしても気にせずに。それはきっとあなたにとって必要な休息の時なのだから。
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生きることの本当の意味など、きっと生を全うした人にしかわからない。だから今を生きる僕らは皆人生の迷路の中、時々立ち往生したり右往左往する。誰かの心ない声が刺さる時、声を上げたその人も進むべき道を見失っているのかも。だからそれに惑わされず、今日まで生きてきた自分自身の力を信じたい。
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自分に厳しい人は、周囲にもそれを求めがち。人生がうまく回っている時はそれがプラスに作用することが多いが、逆にうまくいかない時は厳しさが自身の手足を縛り、周囲との関係も緊迫化して悪循環に陥りかねない。思うようにできない自分をまず許して受容することが、負の連鎖脱出の第一歩となるかも。
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石橋を叩く慎重さは必要だけど、叩きすぎていたらいつまでも渡れない。自分をここまで導いてきたのは、日々の小さな決心の連続だ。決心へのプロセスには十分な下調べや相談や熟慮も大切だが、自分の直感が最後の一押しとなることも多い。明日も自分の直感を信じて、新たな景色への一歩を踏み出したい。
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今日のウォーキング🚶♂️
紫の海を歩く。
(中富良野町・ファーム富田)
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誰もが自分の考えや意見を気軽に広く発信できるようになったのはよいが、誰かが「いい!」と思った物事にいちいち文句や屁理屈をつけたがる人も増えて少々面倒くさくもある今の時代。いろんな人がいろんなことを言うけれど、自分の直感を信じて胸を張りたい。「いいものはいい!」、それだけでいい!
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どんな人との繋がりにも永遠はない。だからこそ誰かを強く想い、愛する。また時には誰かと激しく感情をぶつけ合い、憎しみ合う。永遠でなくいつまでも続かないから人生は豊かで彩りあるものになる。どんな貴重な人との出会いも期限つき。その一つ一つ、一日一日をできるだけ無駄にせず真剣勝負したい。
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心の援助を行う者は、悩める人のガイドや杖になることはできても、その人の代わりに人生を歩くことはできない。だからその人が再び歩く力を削がない対応が重要。力を奪う不適切なことを漫然と続けないのはもちろん、歩を進められる後押しになるようなメッセージをいかに上手に伝えられるかも問われる。
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皆が真面目に頑張っていればどんどん繁栄して、皆揃ってそれなりに幸せになれる、そんな国だったのはもう遠い昔。社会の隅々までくまなく光を届けるような力はこの国からとうに失われていて、あるところに眩い光があれば、その背後には暗い影が伸び、そこに溜まったものが時々驚くような形で顔を出す。
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「風が吹けば桶屋が儲かる」ように、今あなたが一生懸命していることがすぐに実を結ぶことはなくても、いつか思わぬ形で誰かの役に立つことがあるかもしれない。一人一人の今日の頑張りが、きっとこの先どこかで誰かが生きるための力になる。そんな自分の目立たぬ奮闘を、たまにはそっと自分で労おう。
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石橋を叩く慎重さは必要だけど、叩きすぎていたらいつまでも渡れない。自分をここまで導いてきたのは、日々の小さな決心の連続だ。決心へのプロセスには十分な下調べや相談や熟慮も大切だが、自分の直感が最後の一押しとなることも多い。明日も自分の直感を信じて、新たな景色への一歩を踏み出したい。