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たとえ地味で目立たなくても、大勢に賞賛されなくても、周りからあれこれ雑音が聞こえてきても、今日までやってきたようにまた明日も、自分が正しいと信じる小さなことをコツコツ一生懸命やっていこう。大切な誰かの笑顔のために、この星の未来のために、そして何より、あなた自身のこれからのために。
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自分の命を懸けてまで頑張らなければならないことなど、あってはならない。だから目の前の頑張らなければいけないことと、自分の命とを天秤にかけるくらい追い込まれ思い悩んでいるのなら、そこから逃げるのも一つの方法ということを忘れないようにしたい。たとえ笑われたり責められたりしたとしても。
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誰かの相談に乗りたいと思っても、気のきいたことが言えず沈黙になるのが心配という方は多いだろう。だが沈黙は決して悪いことではない。無理に聞き出さない姿勢は相手に安心感を与え、ともに考え悩む姿を見せるだけで相手には大きな希望になる。沈黙を過度に恐れず、目の前で悩める人に寄り添いたい。
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それをやっちゃあおしまいよということをついやってしまい、多くを失うことがある。大事なものを守ろうとすればするほど、視野が狭まり周囲を顧みない行動に繋がる。積み上げたものが崩れ去るのは一瞬。自らの言動が相手にどう影響し、どんな思いを抱かせるのか、想像力や危機管理意識を身につけたい。
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一日中寝てばかりの赤ん坊の頃から、私達が必要な睡眠時間は徐々に短くなる。睡眠時間に過度に拘り「◯時間しか眠れなかった」と嘆く人は多いが、実際は日中の活動に支障をきたすようなひどい眠気がなければ十分。数字ばかりに拘らず、起きている時間有意義に活動して、短くても良質な睡眠に繋げたい。
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イベントが中止となり、そもそも人の多い場所に行く気にもならない週末。持て余した時間、積んだままの本を開く、つい後回しにしていた趣味の作業に取り組む、お茶を丁寧に入れる、あてもなく近所を散策するなど、慌ただしく過ぎる毎日の中忘れかけていたシンプルでスローな暮らしを思い出す好機かも。
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多少の失敗があっても何とか一日過ぎて行くのは、それ以上の成功の蓄積があるから。ただ流れているように見える日常の中にあなたの頑張った成果が眠っている。大人は簡単に人から褒めてもらえない。一日の終わりに小さな成果を拾って自分を褒めよう。失敗を責め続けるよりその方がずっと明日に繋がる。
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自分自身のことすらままならないほどつらく苦しい時でも、大切な人や世の中に思いを馳せる優しいあなた。たとえ今その思いに十分に行動が伴わなくても、その優しさだけで胸を張って生きていく資格がある。そう考える者が少なくともここに一人いる。だから今何もできないからと自分を責めないでほしい。
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自分には何も取り柄がないから人の役に立てないなんて、そんなことはない。自分のことだけでも大変な時代なのに、取り柄を探して人の役に立ちたいと願うことだけでも素晴らしいこと。考え探し続けていれば、いつかあなただからこそできることが見つかり、誰かのための大きな力になれる日が訪れるはず。
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角度を変えるだけで同じ物事でも全く違って見えることはよくある。人が生涯のうちに自ら経験できることなどごく僅か。だからこそ多様な考えに触れ、異なる立場を理解しようと努めることは大切。あらゆる物事を自分中心の狭い視点でしか考えられない人は、目の前の物事の本当の素晴らしさに気づけない。
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新しいことを学ぶのに気負ったり構えたりする必要はない。完璧主義にならず、自分の興味のあることから気楽にあせらず少しずつ。頭の中の知識の引き出しを一つでも増やせれば、多少偏っていようとそれは一生の財産になるし、難しく考えすぎていつまでも入り口で立ち止まっているよりずっと有意義だ。
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頑張っても報われないと感じることが多い時代。達成感や満足感がなかなか得られない一方で、負の感情が少しずつ心に蓄積していく。たくさん溜まって心が折れてしまう前に、周囲の誰かに小出しにしたい。誰もが抱える満たされぬ思いを皆で分かち合い、小さな頑張りを認め合って、また明日へ漕ぎ出そう。
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何も変わらないと嘆きながら、自分から変わろうとしない人は多い。無意味なことや本当はやめたいと思うことをずるずる続けていて、延々と同じことの繰り返しになっていないだろうか?少し時間の余裕のある休日などはそんな惰性で続けていたことを見直す好機であり、それこそがきっと変化の第一歩だ。
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自分の望むように事がなかなか進まない時、つい結果を急ごうと焦ってしまうことは多い。だが焦って思いつくまま行動を起こしてもかえってうまくいかず、事態が悪化することすらありうる。「急がば回れ」が有効なことは案外多い。はやる気持ちを抑えて、一息ついて考えるゆとりを忘れないようにしたい。
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今日も一日、痛みや悲しみを抱えながら頑張った誰かが、きっと他の誰かを笑顔にしたことだろう。大人になればつらいことや納得いかないことにじっと耐え忍ばなければならない時間も多くある。だが皆がそれらを分かち合いながらできる範囲で頑張って、ささやかな幸せや笑顔の時間を循環させていければ。
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何事もなく今日も過ぎたと思えても、知らずに自身が抱えるものの負荷がかかり、それが慢性的な疲れや睡眠の質の悪化に繋がることがある。寝床には悩みやストレスは極力持ち込まず、別のことに考えをシフトさせるなどして短時間でも心の荷を下ろそう。明日のため今日の終わりにできるだけリラックスを。
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家族や恋人、親友など、親しい人のことは何でもわかった気になりがち。だからその人の言動や態度が予想外だと、つい裏切られたと感じたり傷ついたりしてしまう。人は一人ひとり違い、人の心は単純ではなくいつも自分の思い通りにはならない。親しき仲こそそんな当たり前のことを忘れないようにしたい。
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伝染病や飢饉に怯え戦が絶えなかった昔は日々を生き抜くこと自体明らかに価値があった。一見豊かな今を生きる僕らは「生きる意味」やら「生きがい」やら、目に見えない難敵との戦いを強いられる。戸惑うことも多いが、昔も今も目の前の一日一日を生き抜いたこと自体にまずは価値があることを忘れずに。
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誰かが頑張ってできたことが、自分にもいつもできるとは限らない。今はできなくても後になってできることだってあるかもしれない。だから今、他の誰かが頑張れたことが頑張れなくて、そのことで責められたり笑われたり惨めな気持ちになったとしても、あなたは弱いわけでもないし情けないわけでもない。
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人の上に立つリーダーは、皆から批判されることも仕事のうち。些細な一言をいちいち気にしたり感情的になったりせず、広い視野で大局を見ながら冷静に臨機応変に舵取りと決断を続けられるかが問われる。自身に都合のよい者ばかりを重用し周囲を分断するような対応では、見えない難敵が増えるばかりだ。
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一見八方ふさがりのように思われても、そこから一歩進んでみることで見える景色が大きく変わり、以前には考えられなかったような解決策が導かれることがある。追い込まれた時には思考停止に陥り、つい現状維持に傾きがちだが、そういう時こそこれまでとは違う方向に行動を起こす少しの勇気を持ちたい。