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何かが劇的に変わることなどそうはなくて、毎日同じ繰り返し、堂々巡りと感じることの方がずっと多い。だが同じようなことでも経験を重ねる度に反省したり学習したり、少しずつ修正、バージョンアップされていくはず。明日も結果がどうあれ目の前のことに集中し、自身のバージョンアップを目指したい。
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昨日と今日とで言っていることが100%変わり、緊急だ正念場だ我慢だ自粛だと何度も言っておきながら心に響くメッセージなど何も発せず壊れたテープレコーダーのように同じフレーズを繰り返すだけ。どこを向いて仕事しているのかわからず後手を踏むばかりのリーダーの下、誰もが今日も振り回され続ける。
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今自分のそばに感じる微かな光をこれからも守っていくには、どこかにある黒い影を見て見ぬ振りをしたり排除したりするのではなくて、そこを直視し、時にはそこにも光を届けようとする勇気が必要かもしれない。両極端の片方の影に溜まった負のマグマが突然吹き出し、光が覆われてしまわないためにも。
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混乱の中、不安や気がかりなことは周囲の人に言葉に出して伝えてみるとよいかもしれない。周囲の人も同じような不安を抱えているかもしれないし、思わぬ解決策が導かれるかも。何より言葉に出すことは心の整理に役立つ。整理できないまま闇雲に行動に走るより、次の一歩がより確かなものになるはずだ。
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自身にとって不都合な現実はつい否認したり過小評価したりしがち。生活や健康に直結する問題ならばなおのこと。だが現実から目をそらし見て見ぬ振りをすることが解決の先送りや不適切な対処行動に繋がり、その間多くのものが失われかねない。現実を否認せず直視することこそがそこを乗り越える第一歩。
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猛スピードで走り続けていれば前だけに注意が集中し、視野が狭くなって見落とされるものも増えてしまう。心身が不調に陥ると生活に支障を来たし人生のスローダウンを余儀なくされるが、逆に突っ走っていた時には見落としていた、自分にとって本当に必要なことや大切なものを再確認できる好機でもある。
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せっかくのよかれと思っての言葉や行動であっても、そこにメッセージが伴っていなければ他者の心には響かない。相手に誤解なく真意が正しく伝わり、信頼と安心感を与えられるように、相手に対して発した一言や起こした行動の中に、ささやかでも明確なメッセージが込められているか、時々振り返りたい。
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皆不安でいっぱいなのに帰省や里帰り出産までも躊躇われる今日この頃。遠方の家族に会うことすらままならない状況で、友人や知人ならなおさら。家にこもり、会いたいけれど会えない人を想い案じる週末の長い夜。そんな夜は懐かしい写真や思い出の品など引っ張り出しそれらとともに過ごすのもよいかも。
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これは逆も言えることで、自分にできることが他人も必ずできるとは限らない。今は皆で頑張ろうという同調圧力が強まりがちだが、大多数ができることがどうしてもできない人がいてその人にはやむを得ない事情があるのかもしれない。自分と違う人への想像力、少しの優しさも今こそ忘れないようにしたい。 twitter.com/doctorsnowman0…
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長く生きれば好むと好まざるとに関わらず、立場や肩書等様々なものを身に纏わされていく。それらをうまく着こなせず悩むことも多いが、着たまま鏡ばかり見ていても何も変わらない。それらを脱いでいる時できるだけ自分らしく生きることで、経験値というどんな服にも似合う自身の魅力が増していくはず。
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一人の小さな人間ができることも、伝えられることも限られる。急にそれらを増やすことも難しい。逆にちょっとした一言や態度で誤解を招いたりうまく真意が伝わらなくなることもある。それでも愚直にやるべきことをやり続け、メッセージを伝え続けるしかない。明日も明後日も大切な人の笑顔のために。
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自分の思い通りに好きなことがいつもできる人など実は少なくて、僕らの日常の多くは単調で退屈なことの繰り返し。だがどんなに輝かしいステージでも、そこに立ち躍動するにはしっかりした土台が必要だ。僕らが今している退屈な作業は、いつか立つ自分の望むステージで活躍するための土台となるのかも。
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睡眠に悪影響を与える生活習慣は多い。たとえば長すぎるあるいは遅い時間の昼寝、カフェインや香辛料の摂り過ぎ、夜遅くの喫煙や熱い風呂、寝床でのスマホ操作など。寝酒のイメージのある夜の飲酒も睡眠の質を低下させる。「薬が効かない」と嘆く前に、知らずにこれらが習慣化していないか確認しよう。
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「必要な医療を受けられるための措置だ」って、入院できない時点で必要な医療が受けられていないわけだが。
呼吸器疾患で今も息切れをしばしば経験する者から言わせてもらえば、SpO2が90%を下回れば主観的なはかなり苦しく死の恐怖すら感じる。近くに医療者もいない自宅でそれに耐えるのは地獄だよ。 twitter.com/kyodo_official…
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混乱の時、大きな声や歯切れのよいフレーズほど心に刺さりがち。だが世間で注目される一言が常に正しいとは限らず、逆に人々をミスリードすることもある。正解のない難題を前にして、できるだけ異なる立場からの様々な声に触れ、人に流されず冷静に考えて自らの立ち位置を定め、その微調整を続けたい。
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長く生きていれば不自由さばかりが目について、自分が「カゴの鳥」のように思えてしまうが、「カゴの鳥」にも自由が全くないわけではない。自らの考えが不自由な自分をさらに束縛してしまわないように、柔軟に考え、創意工夫し、他者と適度に繋がりながら、カゴの中の最大限の自由を追求したいものだ。
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逃げてさえしまえば、あなたを笑い責めた人はあなたのことなどすぐに忘れる。そして逃げたあなたを咎めず理解し受け止め、これからのことをともに考えてくれる人は必ずいる。逃げることで一時的には余計惨めな気持ちになるかもしれないが、生きてさえいればその先に居場所はあり可能性や希望は広がる。
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大切な人といつものように会えなかったり連絡できなかったりしているうちに、いろんな想いがたまって視野が狭まり、いつも見守ってくれているその人との繋がりが見えにくくなったり細く感じられてしまうこともあるかも。こんな時こそ、繫がりを確かめるための細やかなコミュニケーションを心がけたい。
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未来のことと思っていたこともいずれは現実になり、過去となる。未来は必ずしも望み通りとならず、苦しい現実、つらい過去に変わってしまうことも多い。そのことに何故どうしてと拘り立ち止まってしまいがちだが、今この時にも未来はある。変えられない過去から一歩を進め、未来への旅をまた始めたい。
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自身にとって不都合な現実はつい否認や過小評価しがち。できることなら見て見ぬ振りをし、知らなかったことにしたい。だが事実から目をそらすことが問題の先送りやその後の対応の遅れに繋がり、結果多くのものが失われかねない。否認せずに現実を直視することこそ、それを乗り越え解決に向かう第一歩。
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朝の日光浴は睡眠覚醒リズムの改善に役立つ。外の散歩ができればより効果的だが、日の当たる窓辺で朝を過ごすだけでも有効だ。寝る時刻が日々違っても朝の決まった時刻に目覚ましをセットし、眠くても二度寝せずカーテンを開けよう。日が短くて寒いこの時期、健康のため自然の力を味方につけたい。
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専門家や有名人でなくても、誰もが自分の信じる「正しさ」を気軽に発信できる時代。ただその伝え方があまり上手くなくて、誰かを傷つけたり誰かと衝突してばかりという人も少なくない。「正しさ」をわかってほしいあまりに、受け手への配慮を欠いた不躾な押し売りになっていないか、時々気をつけたい。
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新しいことを始めたり受け入れようとする際、それができない言い訳は山ほど出てくるものだ。だがこれまでやってきたことがうまくいっていないのなら、不安はあっても別な道を真剣に模索することが大切。結果は行動する前に自分で決めるものではなく、勇気を出して一歩踏み出した後についてくるものだ。
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大勢の人ごみの中に身を置くと、自分自身の輝きが霞んで、いかに弱く微かに感じられることか。だがそんなあなたの輝きが、これまで他の誰かに希望を与え、道標になってきた。そのことを忘れないために、時には賑やかな雑踏を離れてひとり自分と向き合い、ほのかで優しい輝きをありのままに見つめたい。
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権威や専門家と呼ばれる人が言うことでも常に自分にとって正しいとは限らない。二人の専門家が正反対のことを言うことだってある。混乱の時、誰を信じるかで私たちの未来は大きく変わり得る。たった一人の専門家の大きく歯切れのよい一言に飛びつかず、広い視野でじっくり冷静に吟味し考えていきたい。