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もう1つ劣化ウラン弾について技術的なことを。戦車砲弾としての劣化ウラン弾というものを理解するには、APFSDS弾の原理を理解する必要があります。… twitter.com/i/web/status/1…
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都市攻撃に弾道・巡航ミサイル使ってたらあっという間に足りなくなるぞ。
そのあたりが1000発打ち込んでるわりに航空優勢取れてない理由ではなかろうか。
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ひとり言。
朝鮮戦争の時の中国人民解放義勇軍の参戦の仕方は、示威行動など一切行わず、軍事行動の気配も見せずに米軍を引きつけ、奇襲攻撃で大打撃を与えたもの。
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9.11より以前、米でスクランブルのためのアラート任務に就いていたのはアラスカの戦闘機だけだった。ハイジャックされた旅客機の撃墜が検討されたとき、ミサイルを搭載して離陸可能だった機体は米本土全体でわずか2機だったという(記憶モード)。
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ただし原子炉近傍が正確に避けられていることから、人為的な赤外線発生であることは推測できる。また、敷地南縁での赤外線発生当時にロシア側から情報が出てなかったことから、ロシア側の情報統制下で起こった赤外線発生であることも推測できる。
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このように、パワーではなく、アイデンティティをベースした方が説明力があると私見では思う。これと、中国の台頭というパワー分布の変化が重なり合い、ロシアに中国と組んで「バランシング」する、という選択肢が生まれたからこそこの戦争に至ったと言うことではないか。自分はこの仮説を採りたい。
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現在進行形で戦争やっているときに流れてくる情報は限られていて、正確とも限らない。特に戦況に関する情報は。湾岸戦争でも、コソボ空爆でも、イラク戦争でもそうだった。今のウクライナだけが例外である理由はない。
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うち400が単弾頭のICBMなので、残りの約1000がSLBM。
そして米の戦略核戦力にはデフコンという概念はなく、常に最高度の警戒態勢にある。そのため、いかなる危機的状況にあっても、アメリカは核の態勢を引き上げる必要はない。オバマ政権期に警戒態勢引き下げの議論があったが、採用されなかった。
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M777の力不足が話題に上がっているようだが、アフガニスタンのようなアクセス困難な地形での運用能力が高いことが特徴だったから、ウクライナのような平原では力不足なのはやむを得ない。「榴弾砲が来られるはずのない地形に展開可能」であることに価値がある兵器だから、自走榴弾砲とは撃ち合えない。
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少し落ち着いたのでストラテジストとしての日本のW杯総括。
いま戦略論の本を書いているのでその枠組みに準拠。
戦略に必要なのは、「願望」と「能力」のバランス。でなければ目的を実現できない。その上で、「失敗を定義できる明確さ」が不可欠。失敗を定義できなければ成功も定義できないから。
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ロシアの予備役召集の混乱を見て思い出したのだが、「軍と社会との距離」は安全保障論における重要な研究テーマになっている。
そのキーとなるのが徴兵制。徴兵制は、社会のなかに軍の存在を組み込む効果があると考えられている。
軍事的効率性を考えれば、徴兵年限は長い方がよい。(続く)
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普通はミサイルは相手の航空基地を潰すのに使い、潰しきってから爆撃するはず。特に都市のような目標に対しては爆撃の方が安くすむ。
航空優勢の問題か、ロシアなりにNATO加盟国近くの空域に爆撃機を侵入させるのを避けているのか。
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構造的リアリズム的によれば、パワーに対抗する選択肢は「バランシング」だけではない。強いパワーにすり寄っていく「バンドワゴン」もある。NATO拡大に対するロシアの選択肢としても「バンドワゴン」は存在した。つまりNATOにすり寄っていく選択だ。実際そうした時期もあった。
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その最大の理由は、危機時に引き上げるとエスカレーションになるから。それを避けるために平素から最高レベルの態勢を取っておくという考え方だ。
特にヨーロッパには核共有取り決めに基づいて弾頭も戦術DCAもすでに配備されている。そのため追加的にできる措置自体がほとんどない。
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↓で書いてますが、実は私は、「ロシアが勝ったら次は台湾」というような単純なドミノ理論は支持してません。ただ、ロシアがウクライナを吸収して、「強いロシア」になった上での中露連合の出現は阻止すべきだと思います。私がウクライナへの支援を支持するのは、純然たるパワーの論理に基づく判断です twitter.com/SugioNIDS/stat…
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週プレの取材、アップされました。
もちろん勤務時間外でしたが、取材後「ほんとにこれでいいんですか?」と確かめちゃいました(笑)。
ACL三笘ユニを思わぬところで着られました。
#Yahooニュース
news.yahoo.co.jp/articles/c3f5f…
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どうも電話取材だと意味が通じてないことがあるみたいだ。私は3月に火星17が成功したあと、「次は人工衛星」と言ってきているが、それはロケットから「物体」を切り離す技術が重要だから。端的に言うと、「上」に向かって切り離せば衛星、「下」に向かって切り離せば弾頭になるのです。 twitter.com/SugioNIDS/stat…
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さすがワシントンポストていうべき見事な取材。「『中の人』であることをアピールする承認欲求ではないか」という見立ては大筋外してなかったと思うが、「若者たちに世界の真実を理解させる」という、よりたちが悪い動機だったようだ。
washingtonpost.com/national-secur…
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装備のレディネスの問題、ドイツは間違いなく低くてそれが故に装備を出すのに時間がかかるとはいくつかの局で話したが、西側の陸上重戦力で最もレディネスが高いのは韓国っていう話、事前取材では話したことあるけど放送で話したことはなかったな。
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突っついたら予想以上に弱かった可能性もまだ捨てきれないが、今になって思い返すといくつかのピースがつながってくる。例えばHIMARSをもっとくれという要求。面制圧兵器ではないので、いくつもの戦線で使うのでなければ意味がないと説明したけど、まさに複数の戦線で使うつもりだったということか。
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・やはり本命はF-16だろう。関係者がそろっている場で一気に決めてもらう、というのは、対面会合ならではのメリット。
・また、昨日のウクライナセッションのあとのステートメントで、6頁にわたる文書の中、Support to stop Russia’s war of aggressionの項がわずか4行だったのが気になるところ。
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第二次ハルキウ反攻?完全に意表を突かれた。二正面で反攻する戦力があるのか??
第一次ハルキウ反攻は欧米からの武器供与とタイミングが合うが、これは??ロシアが空洞化していたということか?
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アメリカ社会における「軍」への距離感の変化についてはこの本の考察が素晴らしい。マティス元国防長官も関わった研究プロジェクトです。
Warriors & Citizens: American Views of Our Military amzn.asia/d/2ASw6Hy
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リアリズムとして一貫した説明をするためには「なぜバンドワゴンを選択しなかったか」をリアリズムの論理で説明できなければならない。考えられる説明は、「露は欧米とは違う」ので「バランシング」を選んだということだろう。これはパワーでなくアイデンティティに基づく説明となる。