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ギリギリ手遅れを回避できたというところだろうか。
それにしても今回の判断は高くついた。5月上旬の勝利が帳消しになったかもな。 twitter.com/SugioNIDS/stat…
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ウクライナ国防省が発表してるロシア側の累積損害データを1日ごとにエクセルに取ったうえで欠落分を補正し、1日ごとと移動平均にならしたもので相関係数をとってみた。
けっこう面白い傾向がみられるが、もう少し分析してみよう。
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ヘルソン反攻については相当前から話しているのだが、今日の番組では共演者の「注目ポイント」として取り上げられ、前から述べてきた私の見解はスルーされるらしい。
こういうことはあまり言いたくないが、学者としては看過できないし不愉快なので番組前に書いておく。
#日曜スクープ twitter.com/SugioNIDS/stat…
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前に少し書いたウクライナ側の発表に基づくロシア側の損害についての定量分析。
兵員、戦車、APC、火砲に分けて相関を取ってみたが、興味深いのは戦車とAPCに非常に強い相関があること。つまり戦車を叩いたとウクライナが認識している局面ではAPCも叩いているということ。 twitter.com/SugioNIDS/stat…
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誤解を避けるために一言。目立たなくても、組織の足腰を支える仕事をしている人は研究者、事務官問わず大勢います。彼ら彼女らの支えがあるから、私はメディアに出ることができるのです。
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阪神大震災の時、イチローが、『野球なんかやってる場合じゃない。けど野球しかできない』と言ったのがいまでも心に残っている。
いまの自分も、いま自分にできることをやるしかない。
やるべきことをやります。
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HIMARSの特長はピンポイント攻撃。そこを作戦概念上うまく組み込めるかわからないというのが、「サッカーチームに大谷翔平」という比喩の意味。ここ一週間の戦いを見ていると、きっちり作戦概念を組み立てられているようだ。つまりサッカーと野球と両方やってる。
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第一次世界大戦終盤以降の陸戦は、砲撃と前線部隊の前進とを連携させる。前線部隊の直前を砲撃し、部隊の前進に連動して砲撃の狙いを前にずらしていく。
ところがいまのロシア軍はそういう形で連動させているように見えない。「砲撃フェイズ」と「前進フェイズとを時系列的に分けているようだ。 twitter.com/SugioNIDS/stat…
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自分はなぜmilitaryとは違う意味でsecurityという言葉ができたかさえ
気になっちゃう人間なんで、キーコンセプトを曖昧に雰囲気で定義するのはキライなのですよね。
戦間期の文献を漁りまくってsecurityの形成過程を調べたのがこれ↓。
nids.mod.go.jp/publication/ki…
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装備のレディネスの問題、ドイツは間違いなく低くてそれが故に装備を出すのに時間がかかるとはいくつかの局で話したが、西側の陸上重戦力で最もレディネスが高いのは韓国っていう話、事前取材では話したことあるけど放送で話したことはなかったな。
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どんな国でも、装備の全てが「今すぐ使える状態」にある訳じゃない。特に同盟国に囲まれ、国防費が減らされてきたドイツでは「今すぐ使える状態」にある装備は少ないはず。下手すると共食いして動かしてる可能性さえある。もちろんその状態ではウクライナに出せないから出すのに時間がかかるのは必然。
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もちろんアメリカは「今すぐ使える状態」にある装備をそこそこ持っている。そして韓国も。韓国に至っては北朝鮮との重戦闘に備えているわけだし、当然対人地雷禁止条約にもクラスター禁止条約にも入っていない。クラスター弾頭積んだ弾道ミサイルさえ持っているわけで。
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個人的な経験で言うと、「停戦すべきだと思うのですが」という人にたまに会うが、そんなに詰めて考えた上の結論ではないので、その人の言う「停戦」の意味を細かく説明してもらうと言葉に詰まり、「やっぱりできませんね」と言う結論に自分で達することが多い。
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こちらが話しちゃうと、入り口が違うから言葉が入っていかないのですよね。話しすぎず、自分で気づいてもらうのが大事です。
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どこかで話したと思うが、開戦早々に停戦協議の開始にロシアが同意したのは、キーウを包囲して四六時中砲爆撃を加える中で、ウクライナにロシア側の条件を受け入れさせて事実上の降伏を持ち込むためでしょう。停戦協議中もキーウ包囲のための作戦行動続けてたんだから。
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その思惑を崩したのがブロバルイの戦いにおける機動防御の成功。
ところで、ブロバルイの戦いの数日前にニュース7と深層NEWSで(同じ日)、まさにあのロシア軍部隊に対してウクライナ軍に反撃のチャンスがあるって言ったのですよね。たぶんあの時点でそう言ってたの世界で私だけだと思うのだけれど。
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↓のあとどこかで話す機会があればと思っていたが、地上波では結局機会がなかったので改めて。
国際システムにおいては、約束遵守を強制するメカニズムがないのです。それが国内社会との違い。国内であれば、契約違反など、公の取り決めの違反があれば最後は国家が強制力を行使することができる。 twitter.com/SugioNIDS/stat…
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停戦協定にも同じことが言えます。停戦協定とは、ある時点の軍事的現実を政治的に固定することです。しかし、固定された政治的現実を維持するにはパワーが必要です。約束が守られる保証がないからです。つまり、パワーがなければ停戦協定の維持それ自体ができなくなるのです。
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歴史的に見て、どちらも戦争する気ないのに、前線部隊が純粋に偶発的に衝突したことがきっかけで戦争にエスカレートすることはほとんどない。盧溝橋はいくつかの理由で非常に例外的な状況。
理由は単純で、戦争には準備が必要だから。
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ひとり言。
朝鮮戦争の時の中国人民解放義勇軍の参戦の仕方は、示威行動など一切行わず、軍事行動の気配も見せずに米軍を引きつけ、奇襲攻撃で大打撃を与えたもの。
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特に台湾問題については、米議会は自律的なアクターなので、ペローシの台湾訪問を彼女自身の個人的な功名心(「卒業旅行」的な)から捉えようとする説明には賛同しない。裏も取れた。
詳細は流れが合えば月曜日に。
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三権分立だけで説明しきれるものではないのです。
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結局今日ちゃんと話せなかったし、一週間前の出来事についてまとまって話す機会はもうないだろうからここで。
そもそも台湾関係法が存在することからわかるように、台湾について議会は自律的アクターだし、当事者意識も強い。 twitter.com/SugioNIDS/stat…
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少し前には台湾旅行法も制定している。この台湾旅行法は、行政府高官の台湾訪問を促すためのものだが、これまでの最高位は保険福祉庁のアザー長官。
ただこれはトランプ政権時代。トランプ政権末期にクラフト国連大使の訪問が計画されたが、議会乱入事件のあおりを受けて中止になった。