高橋 杉雄/Sugio(@SugioNIDS)さんの人気ツイート(いいね順)

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北朝鮮についてはこのときまとめたものと考え方は変わっていない。 fsight.jp/articles/-/485…
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第2シナリオは、第3軍団による反撃の結果ウクライナ軍の進撃が停止。ただしイジュームまでの再打通には失敗。この場合はクピャンスク周辺で戦線が形成。ロシア側はベルゴロド方面ロシア領の防備を固める。
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マウリポリが完全陥落した場合、そこから北上するロシア軍とスラビャンスクから南下するロシア軍(陥落した場合)の2手から、ドネツク北部で踏ん張っているウクライナ軍は完全に包囲される。ここでウクライナ軍をロシア軍が殲滅できた場合、ロシア側はの選択肢はものすごく広くなる。
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なので、ロシアの警戒態勢強化は、米側の第1撃のインセンティブを低下させることで、ロシアの第1撃のインセンティブも低下させ、危機における安定性を高めた。 安定不安定の逆説を双方向に働かせることにもなったが。
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NATOの核共有は、冷戦期にさまざまなな試行錯誤を経てたどり着いたもの。理想型ではないし、唯一のモデルでもない。 核弾頭を物理的に置かなくとも、拡大抑止や安心供与の強化の仕方も考えられる。それを「日米同盟の核共有」と呼べばよい。いずれにしても正確な知識に基づく議論が不可欠。 (以上)
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スタジオで解説に使う戦況図、幹線道路入れて欲しいんだよな。そうするとミコライフ攻防戦の意味が分かりやすいと思うのだけれど。 いつもお願いするのを忘れてしまう。
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ここ数日の戦局では、ドネツ川西岸、リシチャンシクから下流方向に20kmほど離れたトキシフカ周辺でのロシア軍の突破が大きいのだが、ここはウクライナ軍が1ヶ月近くに渡ってロシア軍の進撃を押さえ込んできた激戦地。上記の1から4の繰り返しで消耗し、支えきれなくなったということだろう。
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昼のツイートで、「公表されてないだけで」と留保を入れたのはまさにハルキウ反攻の時の情報管理が頭に残っていたからだが。あのときの繰り返しになるか、勝ち切れるか。
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ここに来てNPR1994で「リード」(核軍縮の先導)と「ヘッジ」(軍縮が進まない状況への用心)を並べたことの意味が沁みる。「リード」だけではダメなんだ。あえて言おう。「願望」を「リアリティ」より優先させた人々の罪は重い。
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Deliberate Forceのターゲットはセルビア人勢力。NATOの合計ソーティ数は3535。1026発の爆弾を投下(うち708が精密誘導兵器)、トマホーク13、HARM56。56のターゲットを破壊。これがデイトン合意という停戦合意につながっていく。
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ちなみに劣化ウランを使用した砲弾および兵器の効果に関する国連総会決議というものがあります。 最新のものは2022年12月7日に採決されています。  賛成:147カ国(日本含む)  反対:5カ国(米・英・仏・イスラエル・リベリア) documents-dds-ny.un.org/doc/UNDOC/GEN/…twitter.com/i/web/status/1…
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4. 3は消耗させてドニプロ川西岸から撤退する選択をロシア側にさせる形。その際に重装備を放棄させられれば最善。 以上の分析はウクライナ側が機甲突破戦術を使いこなせないという前提。
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ウクライナ軍の損害についてのワシントンポストのレポート。各所で引用されている12万人の死傷者というのは、戦闘復帰が難しい重傷者と戦死者の人数で、ドイツの情報機関の評価として引用されている。同じ評価ではロシアの死傷者は20万とされている。 washingtonpost.com/world/2023/03/…twitter.com/i/web/status/1…
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上記の仮説が正しいとすると、今月あったとされる「原発に対する6回の砲撃」は、原発を射撃陣地とするための偽旗作戦であった可能性がありますね。 原発に弾薬庫を置いた場合、HIMARSでも攻撃できません。
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ロシア側の仕掛けだとしたら、現在進行形でウクライナが渡河を試みている場合か。
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この業界で有名な「ヒーリーの定理」というものがある。これは「ロシア人を抑止するには5%の信頼性で十分だが、ヨーロッパ人を安心させるためには95%の信頼性が必要」というものだ。つまり、拡大抑止において、敵に向く矢印と同盟国に向く矢印とでは求められるものが違うということ。
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繰り返しますが、偵察衛星としての機能にはナショナリズム以外の意味はありません。「衛星切り離し」の試験を行うことが、ICBM開発のために必要なのです。私が違うことをいっているようにコメントが引用されていたら、それは切り取り方の間違いです。(昨日某番組で間違って引用されたらしい)
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前に少し書いたウクライナ側の発表に基づくロシア側の損害についての定量分析。 兵員、戦車、APC、火砲に分けて相関を取ってみたが、興味深いのは戦車とAPCに非常に強い相関があること。つまり戦車を叩いたとウクライナが認識している局面ではAPCも叩いているということ。 twitter.com/SugioNIDS/stat…
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どんな国でも、装備の全てが「今すぐ使える状態」にある訳じゃない。特に同盟国に囲まれ、国防費が減らされてきたドイツでは「今すぐ使える状態」にある装備は少ないはず。下手すると共食いして動かしてる可能性さえある。もちろんその状態ではウクライナに出せないから出すのに時間がかかるのは必然。
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@tetsuo_kotani @AtsukoHigashino 何がどう違うのかよくわからない関東人なのですが、F-16のブロック50とブロック52の違いみたいなもの?あるいはB61-11と12くらい違うのでしょうか? もしかしたらミグ29とF16くらい違うとか?
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豆知識を二つ。ICBMサイロは民有地の間に散在しているが、全体では関東平野程度の面積があるそうだ。あと、Malmstromのエルを発音しないので、英語では「マルムストロム」ではなく「マムストロム」と聞こえる。 中国も散在型のICBMサイロを整備しているのが気になるところ。
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逆侵攻は、ロシア領内を占領することで、「相互撤退」を持ちかけることができるがリスクも非常に大きい。ルハンシク反攻は、ロシアが逆に陣地を構築して守備重視に切り替えたとき、膠着化する可能性が大きい。
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米は、ICBMの「空き」を埋めるだけでプラス800、SLBMの「空き」も埋めればさらにプラス800積める。特にICBMの再搭載は数ヵ月でできる。 実際には予備弾頭の整備状態を考慮する必要があるが、新STARTが失効した場合、米は数ヵ月で約2300、その後の数ヵ月で約3000以上に配備弾頭を増やすことができる。
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第一次世界大戦終盤以降の陸戦は、砲撃と前線部隊の前進とを連携させる。前線部隊の直前を砲撃し、部隊の前進に連動して砲撃の狙いを前にずらしていく。 ところがいまのロシア軍はそういう形で連動させているように見えない。「砲撃フェイズ」と「前進フェイズとを時系列的に分けているようだ。 twitter.com/SugioNIDS/stat…
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核共有の矢印は、敵ではなく同盟国を向いている。NATOで同盟国を安心させるために、さまざまな試行錯誤を経てたどり着いたもの。なので、国民が「核共有がないと夜も眠れない」と考えるならば一定の意味がある。しかしそれは正確な知識をもとに議論を深めての結論であってほしい。