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多くのCEOは「人財=人が最大の資産」と美辞麗句を宣います。もし本当に思うのであれば、その資産の状況を経営報告に載せて欲しいと思うのはステークホルダーとしては当然のことです。 twitter.com/shu_yamaguchi/…
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試験で子供に序列をつけることの必然性も無くなってますよね。良質な教育というのは希少資源なので子供に序列をつけて上位の子に資源投入したわけですがICTのお陰でこの希少性は解除されたのに試験は残存してる。試験をネタに脅せないと教師の権威が落ちる、ということなんでしょうね。
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多様性の問題は本当に難しいですね。ビジョンや価値観について多様性を認めると単なる「烏合の衆」になってしまう。組織というのは一方でレーザーのようにフォーカスを絞った目標・ビジョン・価値観が求められる一方で、アイデア・手法・アプローチには多様性が求められるわけですからね。
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縦軸に「役に立つ、立たない」横軸に「意味がある、ない」を置く。日本は長らく「役に立つけど意味はない」で戦ってきたけど「役に立つモノ」が要らなくなって苦戦してる。一方でいま一番お金が動いてるのは「役に立たないけど意味がある」で、バスキアもエルメスもランボルギーニもみんなココ。
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時間をムダにするなというアドバイスはスジが悪いと思ってます。時間をムダにしてる人はまだイイ。最もヤバいのが、時間を有効に使ってるツモリで全く無意味なコトに時間を浪費しているヒトたちです。世の中のモノサシに振り回されて色んなコトを学んでる意識高い系のヒトたち。
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コンマリさんが世界的にウケたという事実は「モノにマイナスの価値が生まれてる」ことを意味します。モノは効用を持つわけですが「場所をとる」「手間がかかる」などの費用も生む。この「効用」と「費用」が逆転すると「マイナスの価値」が生まれる。このマイナスの価値を減らしてるわけです。
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ジョアン・ハリファックスは「娯楽的敵意」に気をつけなさいと言っていますね。何か仮想敵を置くと自分も他人も盛り上がるわけです。でもこの敵意は決して建設的な何かを生み出さない、とジョアンは言ってますね。特にTwitter上にはこの「娯楽的敵意」が蔓延してるので気をつけたいものです。
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最近、周りに俳句を始める知人が増えてるのですが、考えてみれば「その瞬間の感情や感覚を言語化する」ってマインドフルネスそのもので、最近ますます重要視されてるセルフアウェアネスやストレスマネジメントという点でも有効なんだろうな、と。
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未来が「どうなるか?」ではなく「どうしたいか?」の発想が、最大の武器 | ニュータイプの時代 新時代を生き抜く24の思考・行動様式 | ダイヤモンド・オンライン diamond.jp/articles/amp/2…
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お金にならないけどスゴく大事な仕事をするために、お金にはなるけどどうでもいい仕事をやる。みんながこのポートフォリオを組んで、お金だけは持ってるけど、無くなっても誰も困らない丸の内系の企業からお金をふんだくって、ものすごく大事なことをやってる人を助けたら、革命が起きると思うんです。
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ビジョンやパーパスが大事というのはその通りなんですが、ビジョンやパーパスって作るのは簡単なんです。難しいのはこれを浸透させることなんですが、ここで「人事」がカギになります。ビジョンを実践してる人が本当に抜擢されるかどうか、で会社の本気度を皆が判断しますから。
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そういえば、ユングは40歳を「人生の正午」という美しい表現で呼んでましたね。当時の寿命を考えると、いまは50歳前後なのかな。
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説得しない、問いを投げかける。説得というのは一番ダメな行為だと思ってます。
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気づいたんですけど、自分らしい活躍をしている人ってみんな、聴いてて心地よい「自分の声」を持っていますね。声質がいいとか悪いとか言うことではなく、「その人の声」というのがあるように思います。
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聖書で神が人間に出す最初の質問が「あなたはどこにいるのか?」です。これはとても重い問いですよね。神は全知全能ですから質問の答えはわかっています。ではなぜ問うのか?私たち一人一人がこの問いについて考えるためです。私はいまどこにいるのか?なぜここにいるのか?これからどこにいくのか?
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環境変化が起きると蓄積した「スキル」「経験」「知識」の価値が毀損します。これを一番蓄えているのは年長者=オッサンなのですが、一方で何が問われるかというとリベラルアーツです。定石が通用しない、むしろ判断を誤らせる状況において正しく意思決定していくためにはリベラルアーツが必要です。
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各時代における最優秀人材の成果物。貴族制社会=美しいが役に立たないもの=宮殿や交響曲。初期民主主義社会=醜いが役に立つもの=プレハブ住宅や高速道路。後期資本主義=醜い上に役に立たないもの=コンサルの報告書やら弁護士の訴状。フランシス・フクヤマ「歴史の終焉」より。
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一流の人材が三流に牛耳られる。それが現在社会だということをシェイクスピアはリア王やハムレットで指摘してますね。我が国では同じことを夏目漱石や太宰治が言っていて、だから血を吐いたりドブで自殺したりするわけですが、9月に出す新著で、一応の解決策=こうしたら?を提案します。
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ポジティブ地獄。建設的と破滅的、楽観主義と悲観主義。建設的X悲観主義なら良いけど、ポジティブ思考の多くは破滅的楽観主義に陥る。旧日本軍では悲観的なことを言うと非難された。神風?確率によると吹きません。何となく予感される嫌なことはだいたい起きる。対策するかしないかはあなた次第。
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改革の目的が抜け落ちてるんですよ。彼らに仕事を効率化して早く切り上げたい、と本気で思わせるようにするためには、浮いた時間でこんなに豊かで文化的な時間が送れるんだ、ということを実感させないとダメなんです。文化的生活の基礎がないままに労働改革しても上手くいくわけありませんよ。
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抜擢人事が重要なのは、抜擢された人は、また誰かを抜擢することで「抜擢の連鎖を生む」ということです。大隈重信に抜擢された渋沢栄一が、やがて英国に留学していた山辺丈夫を抜擢する。「人に賭ける文化」が生まれるわけですね。これも「ペイフォワード」の一種と言えます。
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エーリッヒ・フロムは「悪について」の中で、暴力には「遊び」「防衛」「復讐」「補償」の四つがあるとした上で「社会的パワーを持たない人にとって暴力は生産的行為の代用になる」と言ってますね。格差が拡大して社会的パワーを持たない人が増えると、暴力が社会参加の一つの手段になる、と。
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失敗には「得るもの」と「失うもの」つまりROIがあるわけですが、このROIは若い時ほど高く(コストは低くリターンが大きい)、歳をとるほどに低く(コストは高くリターンは小さい)なります。たまに若い人で「失敗したことはない」と自慢してる人がいますが、すでに人生の大失敗を犯してます。
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絶対に壊れない巨大なエンジンを作るために莫大な費用をかけるよりも、多少なら壊れても大丈夫なように多数の小型エンジンを搭載してコストを下げる。これがスペースXの戦略ですが、同じことを「専業か兼業か」という問題に当てはめて考えると人生の戦略そのものが変わります。